先日、TFスポーツと提携する形でのWEC(世界耐久選手権)参戦を発表したD'station Racing。彼らは2020年に引き続き、スーパー耐久にも2台体制で参戦することを明らかにした。
D'station Racingは昨年、GT3車両で競われるST-XクラスとGT4車両で争われるST-Zクラスに参戦。ST-Xクラスでは予選が開催された全レースでポールポジションを獲得するなど速さを見せ、シーズン2勝。さらにST-Zクラスでは1勝を挙げ、第5戦終了時でランキング2番手につけており、最終戦鈴鹿での逆転タイトルを目指していた。
■D'station RacingがTFスポーツと提携しWEC参戦。ヴァンテージでGTEアマを戦う
しかしながら、スーパー耐久機構は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年1月に予定されていた2020年シーズン最終戦の開催中止を発表。その後は代替大会の開催を模索していたが、1月26日にはシーズンの終了が正式に宣言され、D'station Racingはシリーズタイトルを逃す形となった。
そんなD'station Racingは、2021年シーズンも体制を継続。2台のアストンマーチン・ヴァンテージ AMRをST-XクラスとST-Zクラスにぞれぞれ1台ずつ送り込むこととなった。ドライバーラインアップも昨季から変わらず、ST-XクラスはAドライバーに星野敏、Bドライバーに藤井誠暢、Cドライバーに近藤翼を起用。ST-ZクラスはAドライバー星野辰也、Bドライバー織戸学、Cドライバー篠原拓朗、Dドライバー浜健二という布陣だ。
発表に際し、チームのマネージングディレクターも務める藤井は次のようにコメントした。
「2021年度もスーパー耐久シリーズへ2台体制にて参戦することとなりました。市販車ベースの耐久レースとして国内で1991年より始まり、2021年シーズンで30周年もの長い歴史を持つスーパー耐久シリーズへ、今シーズンもD’station Racingとして2台体制で参戦できることをチーム一同とても楽しみにしています」
「特に近年は、FIA-GT3、FIA-GT4の到来により、同カテゴリーにおけるドライバーカテゴライズシステムが国内でも確立され、『Pro/Am』のフォーマットの充実により、ジェントルマンドライバーとプロドライバーが切磋琢磨をしながら、 純粋にコンペティションを楽しめるハイレベルでとても素晴らしい耐久レースがスーパー耐久です」
「当チームは、今シーズンもAston Martin Racingのパートナーチームとして、Aston Martin Vantage AMR GT3およびAston Martin Vantage AMR GT4の2台で参戦し、昨年、2020 年シーズンには実現ができなかった両クラスでのシリーズチャンピオン獲得をチームの目標に掲げて一心不乱に邁進していきます」
「また、弊方では、現在2021年に向けて、最大4台~5台のエントリーを模索しております。現在のコロナ禍による入国規制により正式参戦の実現が難しい状況と変わっておりますが、海外チームの受け皿として、オーストラリア、シンガポールから、日本のスーパー耐久シリーズへ参戦したいチームの依頼を受け、2019年末に完成した自社メンテナンス工場への機材投資およびスタッフの増員などを充実させ、 参戦キャパシティーを広げるプラットフォームを確立しました。是非、今後は、自社チームでの活動にとどまらず、この素晴らしいスーパー耐久シリーズへの参戦を希望するチームやドライバーへの受け皿として、Arrive dnd Driveのパッケージ提供も模索していきたいと考えております。是非、今後ともD’station Racingへのご支援・ご声援を宜しくお願いいたします」
なお、2021年のスーパー耐久は3月20日、21日のもてぎ大会で開幕し、全6大会が行なわれる予定だ。
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