輸入車 [2024.07.08 UP]
電動Gクラス「G580」ついに完成! 4モーターAWDでリアルオフローダーが新たな伝説創る
SUVは環境に悪いというイメージは、もはや昔のもの。技術が壁を乗り越えたのだ。リアルオフローダーであるGクラスの電気自動車版がついに本国などで市販された。
井戸田潤「欲しいな、これ!」 「Gクラス 320」試乗で大興奮!購入即決で妻を説得!?
文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年8月号「SUVの魅力ってどこにあるのだろう?[SUV実態調査]」記事の内容です)
電気自動車になってもGクラスらしさは不変
高級SUVの代名詞で、ファッションアイコンであるGクラス。軍用車を祖先に持つリアルオフローダーでありながらも、実際にはほとんどのGクラスはラグジュアリーカーとして街中で使われている。ホンモノであることがひと目でわかる無骨で無駄のないプロポーションを変えることは、もはや世界中のファンが許さない。
メルセデスは2021年にGクラスのコンセプトモデルとして「EQG」を発表した。しかしその後、EQシリーズにSUVモデルが相次いで登場するも、EQGの市販モデルの情報はなかなか聞こえてこなかった。そして2024年4月の北京モーターショーで発表された市販モデルは、EQGではなく「G580」と名乗る。電気自動車になっても、GクラスはGクラスのままだというメッセージである。
実際、プラットフォームはラダーフレームを踏襲。中央にバッテリーを搭載するものの、足まわりのメカニズムも従来同様だし、副変速機の機能も備わるという。一方で、電気自動車となったことで進化した部分も大きい。環境性能や静粛性はもちろんのこと、4つのモーターを搭載することで、悪路走破性能は従来の内燃機関以上。最大渡河深度は850mmと従来より150mm以上深く、モーターの特性を生かしその場でターンする「Gターン」などの機能を搭載している。
Gクラス伝説はさらに続きそうだ。
「G580」が単なるGクラスの形をした電気自動車でないことを証明したのが、北京モーターショーでの登場シーン。壁のような急坂を、見事スムーズに下りきってみせた。
長年愛され続けてきたデザインはしっかりと踏襲。フロントマスクはEQシリーズとの関連性を感じさせるブラックアウトされたものと、従来同様のもの2種類が用意されている。
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