キャデラックがいまおもしろい。米国最高峰の自動車ブランドでありながら、先進的。同時に、いまのトレンドにドンピシャなクルマも作ってくれている。SUVがブームのいま、全長4.6メートルの扱いやすいサイズであり、かつ気持ちよく走る「キャデラックXT4」に注目する価値がある。
日本仕様のエンジンは、1997cc4気筒ガソリンの1種類
新型コロナを機に5人に1人が「クルマを購入する予定がなかったのに購入したくなった」
日本には2021年1月に導入されたキャデラックXT4。17年から日本の路上を走っているXT5のひとつ下に位置するモデルである。その魅力のひとつは”なんでも揃っている”ところ。運転支援システムも快適装備も、そして動力性能も、日本やドイツの競合にまったく劣らない内容だ。
スタイリングも、XT4のもうひとつの魅力といえる。リアハッチを前方に寝かせたスタイルで、クーペ的というか、スポーティな雰囲気が強調されている。なので、2人とかで前席中心の乗りかたがサマになるし、いっぽう、ホイールベースは2.7メートル超。おかげで、後席には空間的余裕がたっぷりある。
日本仕様のエンジンは、1997cc4気筒ガソリンの1種類。169kWの最高出力と350Nmの最大トルクを持つ。これに9段オートマチック変速機と、全輪駆動(4WD)システムの組み合わせだ。
ドライブしたときのよさは、ひとつは乗り心地。キャデラックのなかでも最大サイズの「エスカレード」などは、ゆっさゆっさと揺れる独特の乗り味であるいっぽう、エスカレードの足まわりはビシッと、欧州的だ。それでいて硬くはなく、ショックはていねいに吸収されるので、乗員は快適な気分でいられる。
ステアリングホイールの操作感は軽快。アクセルペダルの踏力も軽め。それらのせいで、1.7トンの車重も、まったく意識させない。実際よりずっとコンパクトなクルマを操縦しているような、軽さがあるのだ。
室内のスイッチで操作できるドライブモードセレクターも、このクルマのいろいろな”顔”を楽しめる装備だ。通常走行の「ツー リ ン グ」をはじめ、「A W D 」「 ス ポ ー ツ 」そしてエンジン出力をすこし抑える「 オ フ ロ ード」と、 の4 種 類 の モ ード が設定されている。
XT4に設定されているグレードのなかで「スポーツ」を選ぶと、さらに「バリアブルリアルタイムダンピングサスペンション」が装備されている。つまり走行状況に応じて最適な乗り心地と操縦性を実現するための電子制御ダンパーがサスペンションにそなわるのだ。
「スポーツ」グレードもおすすめ
XT4は外観のイメージよりずっと走らせて楽しいクルマなので、スポーティなドライブが好きなひとは、「スポーツ」グレードを選ぶといいかもしれない。
運転支援システムは、キャデラック車の例にもれず、充実している。アダプティブクルーズコントロールにはじまり、レーンキープアシスト、フロント歩行者タイプブレーキ、リア歩行者検知アラート、リアクロストラフィックアラート、など内容に遜色はない。
同時にカメラを使ったリアビューや、車両の周囲を”鳥の眼”のようにモニターに映すサラウンドビジョン、縦列駐車と並列駐車に対応するオートマチックパーキングアシストと、デジタル技術を使った運転支援システムが充実しているのだ。
内装も装備は整っている。レザーシートは、ブラックをはじめ、米国人が好むグレー系や、すこしカーキがかったライト系まで、カラーバリエーションが用意されていて、どれも品がよい。
米国車といえば、昨今の日本ではピュアEVのテスラを思い浮かべるひとが多いかもしれない。創業107年のキャデラックが手がけるXT4は、従来からのガソリンエンジン搭載のSUVとして、テスラほどの斬新さはないにしても、同ブランドが練り上げてきた経験を活かした熟成された出来映えが楽しめる。
米国車にこれまで縁がなかったひとも、キャデラックを入口にして、ドイツ車や日本車とちがう世界を楽しむのも一興だと思う。XT4には「プレミアム」(570万円)をはじめ、8インチの大型液晶メーターやスライディングルーフやシートベンチレーションシステムなど装備が充実した「プラチナム」(670万円)、そして電子制御ダンパーなどでスポーティに仕上げた「スポーツ」(640万円)と、3グレードが用意される。
キャデラックの「クレスト」はもっと大きく立派でもよさそうだ
「プラチナム」は(「スポーツ」と同様)大きな20インチタイヤを履く
ボディはショルダーが張り出し力強い印象だ
目線も適度に高く居心地のいい「プラチナム」のダッシュボード(ハンドル位置はみな左となる)
「プラチナム」内装色には写真の「ライトウィート」も用意される
シートクッションは厚く後席は空間的余裕もある
【spex】
Cadillac XT4
570万円~
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4605×1875×1625mm
車重:1760kg~
駆動方式:フルタイム4WD
トランスミッション:8段AT
エンジン:直列4気筒ガソリン 1997cc
最高出力:169kw(230PS)/5000rpm
最大トルク:350Nm/1500~4000 rpm
問い合わせ先:GMジャパン
https://www.cadillacjapan.com/xt4/model-overview.html
文/小川フミオ
ライフスタイル系のトピックをおもに扱うフリーランスのジャーナリスト。仕事の舞台は、ウェブと雑誌を中心。ホテルもファッションもレストランもインタビューもカバーする仕事のなかでも、クルマは大きな比重を占めている。
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