現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ「ボンゴ」生産終了 89年の商用車歴史に幕 今後はOEMで販売継続

ここから本文です

マツダ「ボンゴ」生産終了 89年の商用車歴史に幕 今後はOEMで販売継続

掲載 更新 8
マツダ「ボンゴ」生産終了 89年の商用車歴史に幕 今後はOEMで販売継続

■89年に渡るマツダ商用の歴史は終了 今後は他社からのOEM

 マツダ「ボンゴトラック」の製造が2020年8月31日に終了し、これにより自社生産の商用車も終了しました。

やはり出てきた「ジムニートラック」! スズキが「ジムニーシエラ」ピックアップ仕様を出展!

 1931年に登場した3輪トラックから89年間続いたマツダの商用車ですが、今後はすべて他社からOEM供給されることになります。

 マツダ「ボンゴシリーズ」は、1966年に初代「ボンゴバン」が発売されて以降、2020年5月までに累計で約210万台以上が生産された歴史ある小型商用車です。

 ボンゴシリーズの自社生産終了について、マツダの広報部は次のようにコメントしています。

「ワンボックスの代名詞ともいわれ、長年ご愛顧いただいたボンゴシリーズですが、商用車においても環境性能や安全性能の基準が強化されるなかで、自社生産ではなく、トヨタグループであるダイハツからOEM供給を受けることになりました。

 弊社は乗用車に注力し、商用車のノウハウを持っている他社と手を組んでラインナップを拡充させることで、ユーザーのニーズに合った商品を提供していければと思っています。

 販売店からも商用車を販売したいという声があり、商用車はすべて他社からOEM供給を受けて販売していきます」

 すでに、多くのマツダの商用車は他社からのOEMに切り替わっています。

「ボンゴブローニイバン」はトヨタ「ハイエース」、「ファミリアバン」はトヨタ「プロボックス」、「スクラムバン」はスズキ「エブリイ」、「スクラムトラック」はスズキ「キャリイ」、「タイタン」はいすゞ「エルフ」というように、トヨタ、スズキ、いすゞからOEM供給を受けています。

 海外市場においては、ピックアップトラックの「BT-50」がフォード製からいすゞ製に変更され、2020年後半よりオーストラリアで販売されることになっています。

 今回、自社生産が終了したボンゴトラックはダイハツから供給を受け、ボンゴバンは「グランマックス カーゴ」、ボンゴトラックは「グランマックス トラック」のOEM車として、2020年9月11日に発売される予定です。

 なお、グランマックス カーゴおよびグランマックス トラックはトヨタにもOEM供給されることになっており、「タウンエース」、「タウンエース トラック」として販売されます。

※ ※ ※

 2012年にSKYACTIV技術や魂動デザインを採用した新世代商品を導入以降、マツダはデザインや走り、質感といった部分に力を注いできました。

 マツダがかつてラインナップしていたミニバンの「MPV」「プレマシー」「ビアンテ」が終了したのも、デザインやスライドドアの機構、ボディ剛性など、新世代商品での実現が難しかったためとされていますが、その一方で、3列シートSUVの「CX-8」を投入して多人数乗車のニーズに応えています。

 また、マツダは商用車だけでなく、軽自動車の乗用モデルもスズキからOEM供給を受けています。

 開発リソースには限りがあることから、乗用モデルに注力し、軽自動車や商用車は他社からの供給とする「選択と集中」をおこなうことで、より魅力的な商品を提供することができるというわけです。

 また、2017年にトヨタとマツダは業務資本提携に関する合意書を締結。

 そのなかにで、「それぞれが得意とする技術や事業基盤のさらなる強化とともに、協力関係をより深化させる」と明記されており、今回のダイハツ車のOEM供給でもトヨタの力添えがあったから実現したといいます。

「選択と集中」をおこなって合理化を進めるとともに、他社と相互に協力することが、100年に一度ともいわれる変革期を乗り切るカギになるのかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」 13年ぶりに車名復活の“最上級クーペSUV”! 「大排気量V6」&“ワゴンボディ”から進化したド迫力顔の「アヴァンシア」に注目!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」 13年ぶりに車名復活の“最上級クーペSUV”! 「大排気量V6」&“ワゴンボディ”から進化したド迫力顔の「アヴァンシア」に注目!
くるまのニュース
けんちん汁にそばを入れて? ご当地カップ麺「茨城けんちんそば」登場 その味は?
けんちん汁にそばを入れて? ご当地カップ麺「茨城けんちんそば」登場 その味は?
バイクのニュース
スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は走りも一級品! 激戦のコンパクトSUV市場で個性を放つ。【試乗レビュー】
スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は走りも一級品! 激戦のコンパクトSUV市場で個性を放つ。【試乗レビュー】
くるくら
トヨタのトップに相応しいクルマは[プリウス]!? 先代を覆す[実力]って?
トヨタのトップに相応しいクルマは[プリウス]!? 先代を覆す[実力]って?
ベストカーWeb
ブガッティ新型「トゥールビヨン」についてクリストフ・ピオション社長が語る…鳥肌が立ったというワールドプレミアの様子を動画でチェックしよう
ブガッティ新型「トゥールビヨン」についてクリストフ・ピオション社長が語る…鳥肌が立ったというワールドプレミアの様子を動画でチェックしよう
Auto Messe Web
都心の高速道路「KK線」ついに「2025年4月上旬」廃止へ! ビル街抜ける「無料高速」あと5か月で消滅へ 「60年間ありがとうございました」
都心の高速道路「KK線」ついに「2025年4月上旬」廃止へ! ビル街抜ける「無料高速」あと5か月で消滅へ 「60年間ありがとうございました」
くるまのニュース
普及する「布製タイヤチェーン」に“軽専用”登場! 樹脂製チェーンも作る国内メーカーが電撃参入!?
普及する「布製タイヤチェーン」に“軽専用”登場! 樹脂製チェーンも作る国内メーカーが電撃参入!?
乗りものニュース
オペルの小型SUV『モッカ』に改良新型、48Vハイブリッドシステム搭載…内装を一新
オペルの小型SUV『モッカ』に改良新型、48Vハイブリッドシステム搭載…内装を一新
レスポンス
TOKYO CRAFTS の「グラフアーム/エレバート シェルフ」予約販売が11/15スタート!
TOKYO CRAFTS の「グラフアーム/エレバート シェルフ」予約販売が11/15スタート!
バイクブロス
【ホンダ】バイク用水素エンジン搭載のラリーカー「HySE-X2」がダカール2025に参戦
【ホンダ】バイク用水素エンジン搭載のラリーカー「HySE-X2」がダカール2025に参戦
バイクブロス
アプリリア、中排気量ネイキッドスポーツの新規モデル『Tuono457』をミラノショーで初公開
アプリリア、中排気量ネイキッドスポーツの新規モデル『Tuono457』をミラノショーで初公開
AUTOSPORT web
まさかの「“トヨタ”ノポルシェ」登場!? アンダー350万円で買える「MRスポーツカー」に反響多数! “カレラGT ”…じゃない!「高クオリティマシン」に「見てみたい」の声
まさかの「“トヨタ”ノポルシェ」登場!? アンダー350万円で買える「MRスポーツカー」に反響多数! “カレラGT ”…じゃない!「高クオリティマシン」に「見てみたい」の声
くるまのニュース
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
VAGUE
仮面ライダー女優の愛車はなんとジムニーとレクサスRC300Fスポーツ!! 女優・モデル 奥仲麻琴
仮面ライダー女優の愛車はなんとジムニーとレクサスRC300Fスポーツ!! 女優・モデル 奥仲麻琴
ベストカーWeb
ヒョンデにキアだけじゃない! 韓国には「ルノーコリア」なる注目メーカーが存在する
ヒョンデにキアだけじゃない! 韓国には「ルノーコリア」なる注目メーカーが存在する
WEB CARTOP
コンチネンタル、高性能スーパーモトタイヤ「ContiAttack SM 2」発表…EICMA2024
コンチネンタル、高性能スーパーモトタイヤ「ContiAttack SM 2」発表…EICMA2024
レスポンス
スズキが「新型セダン」発表! サンルーフも装備した「上級モデル」誕生! スポーティな「スイフト」ベースで“5速MT”も搭載!? 7年ぶり全面刷新の「新型ディザイア」印国発売
スズキが「新型セダン」発表! サンルーフも装備した「上級モデル」誕生! スポーティな「スイフト」ベースで“5速MT”も搭載!? 7年ぶり全面刷新の「新型ディザイア」印国発売
くるまのニュース
車中泊は車をどこに停める? 何を持っていくといい?…経験者に聞いた
車中泊は車をどこに停める? 何を持っていくといい?…経験者に聞いた
レスポンス

みんなのコメント

8件
  • 長い間お疲れさまでした。
  • ロードスターを守るならこの車も守って欲しかったな。マツダの傑作だろうに。乗用車ばかりの社有車にこいつが1台だけあったけど何かと重宝しました。残念ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.1213.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.8699.8万円

中古車を検索
ボンゴトラックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.1213.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.8699.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村