前日に続き上村がポールポジションからスタート
5月4日、「ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)」2019年シリーズ第4戦「モービル1チャレンジ(Mobil 1 Challenge)」の決勝が富士スピードウェイで開催され、前日に行われた第3戦でも勝利した、上村優太がポールトゥウィンを決めた。
PCCJ第4戦「モービル1チャレンジ」、上村優太がシーズン3勝目!
PCCJ第4戦はポルシェカレラカップシリーズのグローバルパートナーである「Mobil 1」の名を冠した「モービル1チャレンジ」として開催。ポールポジションからスタートするのは、前日の第3戦で勝利した上村。2番手は2013年、2014年のPCCJチャンピオンである小河諒、3番手は昨年までFIA-F4で活躍しPCCJは今年初参戦となる大滝拓也、4番手はPCCJジュニアプログラムドライバーの笹原右京が続く。
ジェントルマンクラスのポールポジションは第3戦と同じく内山清士、2番手は今シーズン「GT3カップチャレンジ」からPCCJへとステップアップした今田信宏、3番手は今年の開幕戦で初優勝を飾った 山口智英と、実力者が上位グリッドを占めている。
小河が上村を攻めるもオーバーテイクはならず
午前11時55分からのフォーメーションラップを経て、全車が整列するとシグナルがブラックアウトとなりレースがスタート。ポールポジションの上村は、スタートを無難に決めてトップで1コーナーを駆け抜けていく。その後方では好スタートを決めた笹原が、2番手の小河に迫る。
ここから小河と笹原の2番手争いが数周に渡って展開され、その間にトップの上村は2番手以降を引き離しに掛かる。だが、笹原とのバトルを制した小河は徐々に上村との差を縮めていき、一時1秒以上あった差は7周目には0.517秒差にまで接近する。
レース後半になるとタイヤが厳しくなってきた上村のマシンは各コーナーで挙動を乱しはじめる。そのチャンスを見逃さなかった小河が、14周目の1コーナーで並びかけるが、抜くことが出来ない。ラストラップのパナソニックコーナーでも小河は、上村のインを突くが攻めきれずにチェッカー。上村が今シーズン3回目のポールトゥウインで優勝を手にした。
厳しくなったタイヤで耐えきった上村が勝利
「昨日と同じような展開になり、一度もトップを譲らずに優勝できましたが、小河選手と比べて自分はタイヤマネージメントが下手だなと痛感しました。その反省を次のレースで活かしていきたいと思います」と、上村は勝利しながら口にした。
一方、2戦連続2位に終わった小河は「あと一歩、攻め切れませんでした。次こそ、優勝を目指します」と悔しさを滲ませる。3位の笹原は「今回の富士大会は、うまく波に乗れず満足行く結果を残すことができませんでした。次の鈴鹿では巻き返しを図ります」と、力強く挽回を誓った。
ジェントルマンクラスは内山清士が昨年の第3戦以来の勝利
実力伯仲のジェントルマンクラスは、ポールスタートの内山が昨年の第3戦富士以来となる優勝を決めた。「昨日のレースは自らのミスで優勝を逃してしまったので、今日は慎重にゴールを目指しました。この調子で、連勝を目指して行きたいと思います」と、笑顔で喜びを語る。
2位表彰台を獲得したのは、今シーズンPCCJ初参戦となる台湾出身のTiger Wu。「トップの内山選手を追いかけたかったのですが、背後からは山口選手が迫ってきていたので厳しかったです。でも、初の表彰台獲得はとても嬉しいです」と、レースを振り返った。
3位は2戦連続で山口が獲得し、4位はIKARI、5位はTAKASHI HATA、6位は田島剛という結果でレースを終えている。
PCCJ第5-6戦は鈴鹿サーキットを舞台に、5月25日(土)・26日(日)に開催され、PCCJと「ポルシェ カレラカップアジア」が初めて同時進行で公式レースを行う注目のイベントとなる。
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