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日産「マーチ」40年の歴史に幕!? ヤリスもフィットもかなわない! 超老舗コンパクトカーの思い出深い歴代4モデル

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日産「マーチ」40年の歴史に幕!? ヤリスもフィットもかなわない! 超老舗コンパクトカーの思い出深い歴代4モデル

■40年・4世代に続いた日産の老舗小型車ブランド「マーチ」を振り返る

 2022年8月末、複数の新聞紙面などで日産「マーチ」生産終了と報じられました。
 
 マーチは国産コンパクトカーのなかでも格段に長い40年もの歴史を持つ老舗ブランドで、4世代続いています。歴代モデルをあらためて振り返ってみましょう。

【画像】40年でわずか4世代「どれが好き!?」 懐かしすぎる歴代「マーチ」を写真で見る(68枚)

●初代「マーチ」[K10型/1982年-1992年]

 1982年10月に発売された初代マーチは、当時の小型車「サニー」や「パルサー」よりも小型なリッターカー(排気量1リッター前後のモデルを指す)クラスのハッチバックモデルとして、華々しく登場しました。

 新たな市場開拓に向け、前年の東京モーターショーへ参考出品して初お披露目したうえ、事前に車名を一般公募したり、当時のトップアイドルである近藤真彦(愛称は「マッチ」)をイメージタレントに起用し「マッチのマーチ」として大々的に売り出したりするなど、日産としても非常に力の入ったモデルでした。

 当初は1リッターの3ドア車のみがデビューし、のちに5ドア車も追加設定。さらにターボエンジン車やキャンバストップ車、さらにスーパーチャージャーとターボを装着したダブルチャージモデル「マーチ スーパーターボ」など、豊富なバリエーション展開を繰り広げ、10年に渡り生産を続けています。

●2代目「マーチ」[K11型/1992年-2002年]

 1992年に10年ぶりのフルモデルチェンジを実施した2代目は、日本のみならずコンパクトカーの激戦区である欧州市場での拡販も狙い開発されました。

 日本カー・オブ・ザ・イヤーやグッドデザイン賞など複数の賞を獲得したほか、日本車では初の快挙となる欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、日欧で高い評価を得ています。

 3ドアと5ドアの2つのボディタイプに加え、ワゴンボディの「マーチBOX(ボックス)」や、オープンモデル「マーチ カブリオレ」といったラインナップや、オーテックジャパン(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ)によるレトロなデザインのカスタムモデル「マーチ ボレロ」「マーチ ルンバ」などのバリエーション展開も積極的におこなわれました。

 こちらも初代同様におよそ10年に渡り生産されましたが、初代以上に安定した販売台数を維持し続けたロングセラーモデルとなっています。

●3代目「マーチ」[K12型/2002年-2010年]

 ルノーとの業務提携後、2002年に登場した3代目K12型マーチは、共同開発によるアライアンスBプラットフォームをもとに誕生しています。

 丸みを強調した個性的なデザインが特徴で、カルロス・ゴーン体制となり間もなかった新時代の日産を象徴するモデルとして、大いに注目されました。

 デビュー当初より豊富なカラーバリエーション展開を実施し、商品改良のたびにカラフルな新色を追加するなど話題にも事欠かず、女性層を中心に長く支持を集め続けています。

 2代目に続き、レトロマスクの「マーチ ラフィート」や「マーチ ボレロ」などが設定されたほか、エンジンチューニングを図ったスポーツモデルの「12SR」や、ハードトップルーフを持つオープンモデル「マイクラC+C」など、先代同様に多彩な派生モデルも誕生しています。

■4代目で国内販売終了か!? ただし欧州向けに「5代目」も存在していた!

●4代目「マーチ」[K13型/2010年-2022年]

 2010年にモデルチェンジした4代目は、新開発のVプラットフォームと、アイドリングストップ機構付き1.2リッター 直列3気筒の低燃費エンジンを組み合わせています。

 もっとも大きなニュースは、初の海外生産モデルとなったことでした。日本仕様は日産のタイ工場製です。

 その後2022年現在に至るまで12年間生産を継続し、結果として歴代マーチ最長のロングセラーモデルとなっています。

 先代の12SRに代わる本格的なスポーツモデル「マーチ NISMO(ニスモ)」や、レトロスタイルの「マーチ ボレロ」などの派生モデル展開も歴代同様です。

 なお新聞報道があったマーチの生産終了ですが、2022年9月上旬現在、メーカーからの正式発表はまだありません。日産の公式ホームページ上でもマーチは販売継続中となっています。

 ただしサイト内の注釈文に「一部、仕様・グレード・カラーについては、生産上の都合でご用意できない場合がございます」と小さく記されており、今後なにかしらの動きがあることがうかがえます。

 あらかじめ生産された在庫車両がなくなるまで、しばらくの間は継続販売していくものと予想されます。

※ ※ ※

 日本では生産中止が伝えられるマーチですが、2017年に欧州専用車として後継モデルの5代目(K14型)が発売されています。

 歴代モデルともにかわいらしいスタイリングでマーチらしさを継承してきましたが、5代目に関してはVモーショングリルを起点としたシャープなスタイリングが特徴。ワイド&ローなフォルムで、独自のスポーティなイメージを強く感じさせています。

 なお欧州では初代よりマーチとは呼ばず、一貫して「マイクラ」の名称が使用されているのも面白いところです。

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みんなのコメント

5件
  • マーチは古典的ながらもスポーツモデルもあった良い車でした。
    途中から海外生産に切り替わり人気が落ちたように思います。
  • スーパーターボやニスモの様な特殊なモデル以外はいかに安く提供できるか日産も頑張った車だと思う。最後はタイ生産の輸入車にしてでも安く提供した。思い出ってほどではないがK12の時代でも限定車ではあるが100万円を切るモデルもあったのが印象に残っている。安い車が欲しいけれど軽自動車では不安と言う人が買っていました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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