BMW 3シリーズ:フレッシュアップされたBMWのミッドレンジモデル、BMW 3シリーズのすべて。価格、デザイン、ドライブ、装備、そしてテストの全ての情報をお届け。
約300万台を販売「G20(サルーン)」と「G21(エステート)」というモデルコードを持つ先代は2019年のモデルチェンジ以降、約300万台を販売し特に成功を収めた。つまり、「3シリーズ」はBMWにとって安全な賭けであり、青と白のプロペラをロゴに持つ8代目はすべて、「3シリーズ」を代表するモデルである。
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3シリーズの2度目のフェイスリフトこの成功曲線がバイエルンの空を指し示し続けるよう、ミュンヘンを拠点とするBMWは「3シリーズ」にもう1度「LCI(ライフサイクルインパルス=フェイスリフト)」を施した。「3シリーズ」はすでに2022年に近代化され、カーブドディスプレイがインテリアに採用された。
ヘッドライトのデザイン変更もない。今度の2回目のフェイスリフトは控えめなものだが、トピックスはプラグインハイブリッドの航続距離の延長が図られたことだ。「4シリーズ」と同様、「3シリーズ」にも現行のBMWオペレーティングシステムが採用され、新色やインテリアオプションといった通常のフェイスリフトが行われる。
新しいバージョンへの移行はエクステリアデザインに変更がないこともあり、シームレスに行われる。つまり、現行モデルは2024年7月まで製造され、その後フェイスリフトに切り替わる。
価格:ベース3シリーズは800ユーロ(約14万円)高くなるモダンになった「3シリーズ」の価格は、先代モデルよりも若干高くなる。今後、「318iサルーン」の価格は従来の45,200ユーロ(約765万円)から少なくとも46,400ユーロ(約788万円)になる。
「ツーリング」には追加料金が適用され、最低価格は47,700ユーロ(約810万円)となる。さらに、両ボディスタイルにはスポーティな「M」が冠される: 「M3サルーン」は94,200ユーロ(約1,600万円)から、「M3ツーリング」は106,300ユーロ(約1,807万円)からとなる。
デザイン: 外観はすべてそのまま新しいフェイスリフトは、外観には何の影響も及ぼさない。BMWは最初のフェイスリフトですでに、「3シリーズ」に幅が狭く直線的なヘッドライトとキドニーグリルのためのダブルストラットを与えていた。「Mスポーツパッケージ」はブラックのエアインテークのおかげで、アグレッシブな印象で、スポーツルックなしの場合、エアインテークはやや小さくなり、おとなしい印象になる。リアもそのまま。2022年にはすでに新しいエプロンとテールパイプ径の拡大(プラス1cm)が行われている。
新色は「アークティックレースブルーメタリック」(写真)と「ファイアレッドメタリック」の2色。パワートレイン: PHEVの純電動航続距離は最大101km今回のマイナーチェンジで、プラグインハイブリッドはバッテリーが大型化された。新しいバッテリーの容量は19.5kWhで、9kWh増えている。駆動方式にもよるが、「3シリーズ」は電気のみで最大101km走行できるはずだ。従来は62kmまでだった。
その結果、204馬力のエントリーレベルのプラグインハイブリッド、「320e」の設定はなくなった。そのため、電動化された「3シリーズ」が欲しい場合は、292馬力の「330e」のみとなる。
オートマチックトランスミッションマニュアルトランスミッションは、最初のフェイスリフトですでに廃止されている。プラグインハイブリッドに加えて、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンも用意され、オプションで後輪駆動と全輪駆動が選べる。「330i」と「330d」は全輪駆動のみとなった。
装備:3シリーズに新しいステアリングホイールを採用ステアリングホイールは、下部が平らになったスポーツステアリングホイールが標準装備されている。「Mスポーツパッケージ」と「M340」仕様には、レザーステアリングホイールが装備され、当然ながら下部が平らになっており、12時の位置にマークが付いている。どちらのステアリングホイールにも、照明付きのボタンとシフトパドルが装備されている。
カーブドディスプレイは、計器用の12.3インチモニターと中央の14.9インチディスプレイで構成される。その他の部分では、BMWはボタンやスイッチを廃止した:今回のフェイスリフトでは、エアコン、シート、ステアリングヒーターは、標準装備のカーブドディスプレイまたは音声コマンドによってタッチ操作される。最新のオペレーティングシステム8.5ソフトウェアは、バックグラウンドで動作するようになった。
「4シリーズ」のフェイスリフトと同様、「3シリーズ」にもガラスアプリケーションが用意された。これはオプションで、スタート/ストップボタン、ギアセレクター、iDriveコントローラーに装着される。シート表皮の変更と新しいトリムストリップにより、控えめなデザインに生まれ変わった。
M340のバリエーションには、ブルーのステッチが施されたブラックレザーのスポーツシートが用意される。簡素化された装備リストBMWは最初のフェイスリフトの際に、すでに装備リストを簡素化している。それ以来、「3シリーズ」には「ベーシス」トリムレベル(BMWによると、以前の「スポーツライン」に相当)または「Mスポーツパッケージ」のみが設定されている。
もう少しスポーティにしたい人は、「Mスポーツパッケージプロ」を注文することもできる。ダークヘッドライトインレイ、レッドキャリパー付きスポーツブレーキシステム、ブラック化されたキドニーグリルとテールパイプは、プロフェッショナルなスポーティさを主張するものである。3ゾーンクライメートコントロール、シートナビ、ストレージパッケージ、フロント/リアPDC、自動調光ルームミラーが標準装備されている。
テストドライブ:320dが最良の選択我々は2022年のフェイスリフト後の「3シリーズ ツーリング」に試乗した。長距離ドライバーにとって、「320d」はドライビングプレジャーと効率性の完璧な共生を提供し、190馬力と400Nmのパワーユニットは優れたドライビングパフォーマンスを保証する。
M340iは本当に楽しい。Mスポーツサスペンションはちょっと硬すぎる飛ばせる人でも燃料消費は100kmあたり7ℓ以下(14.2km/ℓ以上)。大幅に改善された騒音レベルも高速走行時に顕著だ。Mスポーツサスペンションにより、カーブでも正確に操縦でき、スポーツシートは完璧なサポートを約束する。アコースティックウィンドスクリーン(アコースティックグレージング付きサイドウィンドーはオプション)のおかげで、高速道路でも静かで、ほとんど「5シリーズ」のようだ。サスペンションセットアップだけが少々厳しいが。
ハンドリングと外観の面では、フェイスリフトした「3シリーズ」に変化はない。これはいいことだ。インテリアではいくつかの点が変更されており、BMWファンにとっては慣れが必要なものもある。少なくともiDriveコントローラーは今のところ残っている。
比較テスト:ツーリングが勝者コンセプト比較では、「3シリーズ ツーリング」と「4シリーズ グランクーペ」および「X3」を比較した。そして、「3シリーズ」はその兄弟車を置き去りにすることができた。「ツーリング」として、このクルマはすべての世界のベストを提供する。美しい「グランクーペ」よりも実用的で、多才な「X3」よりも安い。
3シリーズ ツーリングの高いアドバンテージを改めて認識した。パサートに対する勝利「3シリーズ ツーリング」は、「VWパサート エステート」に対しても勝利を収めている。結果は僅差だが、このテストでは明らかにBMWの方が現代的なクルマである。コストの項目でも、VWは結果を覆すことができない。どちらのテスト車も同じような価格である。「3シリーズ」の遮音性の高さと品質の高さは特に際立っている。
結論:新型のフェイスリフトは限定的で、どちらかというとアップデートに近い。BMWはこれまで「3シリーズ」に弱点を持たなかったのだから、これは理解できる。しかし、珍しいのは、フロントフェイス、ヘッドライトのデザインさえもアップデートされていないことだ。それらは決して時代遅れではないが、潜在的なバイヤーにとって、魅力的に見えないかもしれない。
フォトギャラリー: BMW 3シリーズ
Text: Peter R. Fischer, Katharina Berndt and Holger PreissPhoto: BMW AG
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