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クルマ好きも鉄道好きも楽しめる! 交通の要衝キングマンで必ず入っておくべきレストランとは?【ルート66旅_47】

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クルマ好きも鉄道好きも楽しめる! 交通の要衝キングマンで必ず入っておくべきレストランとは?【ルート66旅_47】

ルート66オリジナルの路面の荒れ具合を楽しみながら走ろう

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、アリゾナ州の西部でカリフォルニアとラスベガスに通じる交通の要衝、キングマンの町へやって来ました。

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今も昔もクルマと鉄道が行きかうアリゾナ州キングマン

アリゾナ州セリグマンから西のルート66は、オリジナルの路面が多く残されている区間。タイヤから伝わる舗装の荒れ具合を楽しみながら、次の大きな街であるキングマンを目指して走ろう。

アトランティック・アンド・パシフィック鉄道の開通により1880年代から目覚ましい発展を遂げ、さらにラスベガスへ至る国道93号線とルート66(インターステート40号線)が交わる場所として、現在も多くの全米チェーン系モーテルやレストランが立ち並んでおり往年と変わらない賑わいだ。過疎化が当たり前でゴーストタウン目前の街も珍しくないルート66沿線で、人口が増加している(2000年が約2万人で2020年は約3万3000人)自治体でもある。

現在でもBNSF(バーリントン・ノーザン・サンタフェ)鉄道が通り、ロサンゼルスとシカゴを結ぶアムトラック(AMTRAK、全米鉄道旅客公社)の列車サウスウェスト・チーフ、さらにラスベガスやフラッグスタッフへ行くグレイハウンドのバスも停車。ルート66が廃線になっても交通の要衝としての地位を失わなかった。

ビジターセンター「パワーハウス」のミュージアムは必見

そんなキングマンを訪れたら、まず足を運びたいのがビジターセンター。当初は発電所および変電所だった歴史から通称「パワーハウス」と呼ばれる、1907年に作られた建物は1997年からアリゾナ州ルート66協会の本部となり、ビジターセンターに加えミュージアムとギフトショップと合計3つの顔を持つ。

いったん地図から消えたルート66が復活する原動力となったアリゾナ州の団体だけあり、展示は質も量もオクラホマ州のナショナル・ルート66ミュージアムに負けていない。ジオラマや写真パネルを用いてルート66の歴史をレクチャーしつつ、ギフトショップの品揃えもかなり豊富なのでお土産を買うのにも最適だ。

在日米軍の若者もオススメの「ミスター・ディーズ・ダイナー」

ビジターセンターの見学が終わったらクルマを駐車場に停めたまま、ルート66を渡り対面のロコモーティブ・パークへ。1920~1950年代に使われたという巨大な蒸気機関車があり、運転席なども無料で見学できるので鉄道ファンは必見だろう。

お腹が空いたら隣のレストラン「ミスター・ディーズ・ダイナー」へ行こう。ポップな色使いの外観とチェッカー柄のフロアが特徴の店内は、まるで1950年代のアメリカ映画に入り込んだような錯覚に陥る。雰囲気だけじゃなく料理の味もバツグンだし、スタッフの接客もフレンドリーで居心地がいい。

10年も前の話だがアメリカ空軍の三沢基地に勤務している若者を取材したとき、私が着ていたルート66のシャツに気づき「俺の出身地もそこの沿線だ」となり、美味しいレスランを教えてと質問したところ、真っ先にここの名前を挙げてくれた。観光客はもちろん地元の人も通う人気店ということだろう。

そして忘れちゃいけないのはキングマンのシンボルでもある、ルート66沿いにそびえ立つ円筒型の巨大な給水塔だ。以前は蒸気機関車へ水を補給するために使っていたようで、街やルート66の歴史を長きにわたり見守り続けてきた存在。正面に描かれたお馴染みのルート66ロゴ、そして「ハート・オブ・ヒストリック・ルート66」の一文が誇らしい。

なお前述の生まれも育ちもキングマンという彼に聞いた話だが、街の一角にアンティークなグッズを扱う店が集まっているとか。次にルート66を走るときはぜひそこにも立ち寄りたいと思っている。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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