■9年ぶり全面刷新の「トライトン」 2023年夏には日本でも…?
タイの首都バンコクで開催されている「第44回バンコク国際モーターショー」。
三菱はピックアップトラック「トライトン」の次期モデルとなる「XRTコンセプト」というコンセプトカーを世界初公開しました。
【画像】これが新型トライトン!? 存在感アリすぎなデザインが凄い! 実車の写真を見る!(28枚)
この車両はあくまでコンセプトモデルですが、実車を見ると何を示唆しているのかは一目瞭然。
2023年度内にフルモデルチェンジを予定している、同社のピックアップトラック「トライトン」の次期モデルです。
現行モデルは、タイを生産拠点として世界約150カ国へ輸出しており、三菱にとって最量販モデルとなる重要なポジション。
次期モデルのフルモデルチェンジもかなり力が入ったものと考えて間違いないでしょう。
プレスデーには三菱の加藤隆雄社長が現地に赴き、車両お披露目のスピーチを行ったことからも三菱がこのモデルをどれだけ重視しているかが理解できました。
バンコクで公開されたXRTコンセプトは市販モデルそのままではありませんが、車体自体は量産モデルと変わらないもの。
そこへ大胆なラッピング(顔つきが細部までわからないようにヘッドライトやグリルもラッピングで覆われていた)ほか、タイヤ&ホイール、シュノーケル、荷台のロールバーやスペアタイヤなどを装着し厚化粧を実施。
しかし、ラッピングの下からもフェンダーの張り出しなどは現行モデルに比べて明らかにマッチョな雰囲気が増していることが伝わってきました。
興味深いのはラリー車っぽい雰囲気でモータースポーツ色が強いこと。
それは三菱が現地のラリーレイド競技「アジアクロスラリーラリー」にトライトンで参加し、2022年は優勝までしているからに他なりません。
現地でもモータースポーツと直結したイメージがあるのです。
車体のラッピングには三菱のモータースポーツブランドである「RALLIART」のロゴが入っているほか、サイドにはラリーアートのブランドアイコンである10本線のグラフィックも大きく入っているのが印象的。
次期モデルもラリーのシーンで大暴れするというメッセージに他ならないでしょう。
三菱の加藤社長は「新型トライトンの投入によってタイのマーケットでの存在感を益々高めていく」といいます。
また、現地法人であるMMTh(三菱モータータイランド)のCEOである小糸栄偉氏は次のように述べています。
「新型トライントはオールニューですべてが新設計です。
三菱が独自で開発した(=アライアンス開発ではない)新エンジンと新プラットフォームを採用しています」
このように、設計が全面的に変わったことと、三菱の技術であることを強調しました。
今回初公開されたXRTコンセプトの市販版となる新型モデルは、現地において2023年7月ごろの発表を予定。
現在はおこなわれていない日本での販売も気になるところです。
関係者によると「今は何も言えませんが、2023年の夏ごろには何らかの発表ができるかもしれません」というから期待できそうです。
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