■次期LFAのレース仕様!? 東京オートサロン2025で初公開!
2025年1月10日から12日にかけて、幕張メッセ(千葉市美浜区)で「東京オートサロン2025」が開催されます。
直近では出展概要が公開され、日本自動車大学校(千葉県成田市/以下NATS)は全8台の車両を展示することが明らかになりました。
そのなかには、次期型「LFA」を彷彿させるモデルも披露される予定となっているのですが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが「LFA-2 GT」です! 画像を見る!(36枚)
NATSは、日本を代表する自動車技術者養成校であり、自動車整備科、カスタマイズ科、モータースポーツ科、自動車研究科と、各進路に合わせた4つの学科が存在。
充実した設備と最先端のカリキュラムを通じて、クルマ業界で活躍するプロフェッショナルを育成しています。
また、実践的な教育環境が設けられており、一例としてカスタマイズ科は1997年に創設されて以来、授業で得た技術をもとに卒業作品としてカスタムカーを製作し、長年東京オートサロンに出展してきました。
例年、東京オートサロンでは毎回来場者の投票により「カスタムカーコンテスト」が行われますが、過去に何度も優秀賞や最優秀賞、グランプリなどを受賞しています。
そんなNATSが今回出展する8台のなかには、次期型「LFA」を彷彿させる「NATS LFA-2 GTconcept」も披露されます。
公開されている完成予想図を見ると、2021年12月にトヨタが開催した「バッテリーEV戦略に関する説明会」で世界初公開されたレクサス「エレクトリファイドスポーツ」に準じたデザインなのがポイント。
このエレクトリファイドスポーツは、公開当時に豊田章男社長が「『LFA』の開発を通じて作り込んだ走りの味、いわば“レクサス秘伝のたれ”。それを継承する次世代のスポーツカーをBEVで開発いたします」と明言していたことから、次期型LFAを示唆するモデルと言われています。
NATSの学生たちは、そのエレクトリファイドスポーツがスーパーGTのGT500クラスに参戦する世界線を想定。
「カスタムが好きな人にモータースポーツの素晴らしさを、モータースポーツが好きな人にカスタムの素晴らしさを伝える」をコンセプトに、レーシングマシンとカスタムカーの垣根を超える1台を製作するとしています。
ベース車両にはレクサスではなく、トヨタの2ドアスポーツカー「86(ZN6型/2012年式)」を採用。
ただボディのレイアウトをそのまま用いるのではなく、レーシングマシンのプロポーションを実現させるために、前輪を前に移動しホイールベースを250mm延長されているのが特徴です。
86の面影がないエレクトリファイドスポーツ風の外装は、NATSオリジナルで製作。
ボディは思いっきりワイド化され、大きなGTウイングを装備し、さらにかつて日本のモータースポーツの中で代表的なカラーリングであった「カストロールカラー」を採用。
今にもサーキットを走り出しそうな雰囲気を醸し出しています。
また、外装パーツにはVALENTIジュエルLEDテールランプULTRA、レクサス「NX」のポジションランプ、トヨタ「クラウンウンスポーツ」のヘッドライトが用いられており、学生たちの創意工夫が垣間見えます。
同じく内装も、シートにRECARO PRO RACER RMS、ステアリングにはSPARCO P310 OPEN、メーターにはGARAXマルチディスプレイレーシングメーターが用いられるなど、レーシーな仕上がり。
パワートレインにも手が加えられており、GReddyボルトオンターボキットT517、GReddyオイルクーラー、GReddyオイルキャッチタンク、GReddyパフォーマンスECU、GReddyアルミラジエータTW-R、GReddyアルミプーリーキット、GReddyオイルフィラーキャップを用いたチューニングが施され、最高出力266ps・最大トルク313.8Nmを発揮。
ノーマル(最高出力200ps・最大トルク205Nm)と比較すると、出力は66ps、トルクは108.8Nのパワーアップが図られています。
これらのパッケージから、NATS LFA-2 GTconceptはまさにレーシングマシンとカスタムカーの各要素が融合した1台となるでしょう。
※ ※ ※
NATSはほかにも、スズキの本格軽SUV「ジムニー」をベースとした「NATS SAMURAI(サムライ)」や「NATS MINI RANGER(ミニレンジャー)」、モータースポーツ科の学生たちが作り上げたオリジナルのフォーミュラビートマシン「NATS001」、NATSのカリキュラムを体験できる移動教室車「NATS Travelling classroom(トラベリングクラスルーム)」、学生フォーミュラ日本大会2024で総合4位に輝いたマシン「NATS FFN13」、MAZDA GROUP CHALLENGE CUP富士スピードウェイ3時間無給油耐久レース2024の参戦車両「CMR ロードスター」、自動車整備科の学生たちがリフレッシュさせた「スバル360」を展示するといいます。
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