自動運転機能にも期待の電動ミニバン
フォルクスワーゲンは、新型EVのID.Buzz(ID.バズ)にカモフラージュを施したプロトタイプを公開した。
【画像】日本導入が待ち遠しいEVモデル【IDシリーズを写真で見る】 全83枚
2022年後半に欧州での発売が予定されているID.Buzzは、ID.3、ID.4、ID.5に続く、フォルクスワーゲン4番目のEV専用モデルとなる。
また、IDモデルとしては初めて、乗用車と商用車の両方に対応しており、来年初頭からドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲンの商用車工場で生産される予定だ。
フォルクスワーゲンのEV用プラットフォーム「MEB」をベースとしたID.Buzzでは、スタンダード・ホイールベースとロングホイールベースの2つのモデルが投入される。両モデルともに、さまざまなシートレイアウトやインテリア構成が用意される。
当初のコンセプトモデルよりもスクエアな形状を採用しており、これは最大限の室内空間を確保するためのものだと、フォルクスワーゲンの関係者はAUTOCARに語っている。
また、コンセプトで見られたスタイリング要素の多くはトーンダウンされており、クリーンで不自然さを感じさせない外観となっている。
今回、フォルクスワーゲンが公開した写真の中で、エクステリアデザインのポイントとなっているのは、フロントに巻き付くように配置された角型のヘッドライトだ。このヘッドライトは、ボンネットに大きく配された「VW」バッジを通るライトバーで結ばれている。下部には、コンセプトモデルと同様のフルワイドグリルが設置されている。
フロントには従来のヒンジ式ドアを2枚、リアにスライド式ドアを2枚採用している。技術的な詳細はまだ発表されていないが、ドライブトレインやバッテリーの構成は、他のIDモデルと共通になると予想される。
また、ID.Buzzは、フォルクスワーゲンが自動運転開発企業のアルゴAI社と協同開発中の自動運転技術において重要な役割を果たすとされている。2022年の発売以降は、他のMEBベースのモデルに見られるようなレベル2の半自動運転機能を搭載する予定だが、フォルクスワーゲンは2025年にレベル4の機能を導入することを目指しているという。
フォルクスワーゲン・グループの兄弟会社であるモイア(Moia)社は、ID.Buzzで実現予定の自動運転機能を利用する最初の企業となることを明らかにしている。
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