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長距離ドライブ派に絶対おすすめ!──ステルヴィオに待望のディーゼル搭載モデルが仲間入り

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長距離ドライブ派に絶対おすすめ!──ステルヴィオに待望のディーゼル搭載モデルが仲間入り

ステルヴィオが販売されてからというものの、イタリアでレンタカーを借りる場合には必ずと言っていいほど、アルファ ロメオ初のSUVを予約したものだった。そしてヨーロッパでは当たり前のディーゼルターボ搭載グレードを選んでいた(というか、ディーゼルしか用意のない場合がほとんど)。

不慣れで不案内な土地を走るとき、SUVの視線と最低地上高の高さはとても有り難いものだ。ステルヴィオもSUVだから荷物だってある程度飲み込んでくれる。それでいて程よい大きさで扱い易く、格好もいいから気分はいつも上々で、たまたま良いワインディングロードにでくわしたりしてもスポーツカーで来なかったことを悔やんだりせずに済む。

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こうみえてかなりのハンドリングマシンなのだ。そのうえ、よくできたグランドツーリングカーでもあって、ディーゼルなら高速燃費も抜群に良い。要するにステルヴィオ“D”はかなりオールマイティなパートナー。日本市場にも早く導入してほしいとずっと願っていた。

だから、いよいよ日本での販売が始まることになり、大々的なローンチパーティなんかも開かれるにおよんで、期待は大いに膨らんだ。

相変わらず色気のあるスタイルにホレボレする。SUVのカタチは基本シルエットが2ボックスの実用車ということもあって、ハッチバックモデルと同様、見た目の個性をアピールしづらい。しかもイマドキのSUVはこれみよがしな顔つきになることが一般的で、シルエットに変化をだしづらいぶん複雑なキャラクターラインをいっぱい使って個性を出そうと四苦八苦しているように見える。

その点、ステルヴィオの見た目の雰囲気は最新モデルにしてはシンプルなほうで、意味のないラインや造形はなく、キレイにまとまっている。「格好いいな」と素直に思えるスタイルだと思う。

乗り込んでみても、ダッシュボードまわりは最早クラシックといえる様式で、最新モデルにありがちな味気ないモニター支配をまるで感じさせない。アルファ ロメオのスポーツカーだと言われても納得しそうな雰囲気だ。スペース的にも十分で、居住性に不満は全くない。

少しディーゼルらしい音を立ててエンジンが目を覚ました。気になる人もいるだろう。けれども、このクラスでは完全にガラガラ音を抑えることは難しい。ドイツプレミアム勢でもこのクラスはけっこううるさい。これ以上のクラスが静かなのは、クルマが大きいためコストやスペース、重量を比較的気にしないで遮音材を使えるからであって、エンジン自体が静かというわけでもない。

アイドリングストップ時の再スタートでも同じように音がするから、その音がどうも気になるという人は、このクラス以下のディーゼル車に乗ることをいっそ諦めたほうがいいだろう。ヨーロッパでは日常の出来事なのでレンタカーを使っているときにはあまり気にならなかったけれども、ディーゼル車のまだまだ少ない日本では、少々うるさく思えてしまうこともまた事実だ。

それよりも、最新のディーゼルエンジンらしいなと思ったのは、加速が非常になめらかなところ。ディーゼルターボというとアクセルペダルを踏み込んだ際の過激なまでに力強い加速が魅力だと思っていたが、最近の4気筒ディーゼルの場合、力強さよりも洗練された加速のほうを大事にしているようだ。規制が厳しくなって、以前のように盛大に燃料を吹けないという事情もあった。

もちろん、それでもガソリンエンジンに比べれば十分に力強い。力強いけれどもここが選択のしどころで、のけぞるほどの加速というわけではないから、少し力強さに欠けても官能的に吹け上がるガソリンエンジンを選ぶという考え方がアルファ ロメオの場合にはあっていいと思う(BMWあたりも同じだ)。

爆発的な加速という魅力が少々削がれた4気筒ディーゼルエンジン搭載モデルの魅力はというと、それは高速クルージングの楽さや燃費の良さに尽きる。エンジン回転をさほど上げずとも高速走行の可能なディーゼルエンジンは、本当にラクだ。追い越し加速もスムーズで、ストレスがない。それでいて燃費は驚くほど良いのだ。

エンジン始動時には気になった音も、速度にのってくるとすぐに気にならなくなる。60km/hに達する頃にはディーゼルであることを忘れてしまうだろう! これもまた、イマドキのディーゼルエンジンの常識だ。

一度のドライブで100km、200kmを走るのはしょっちゅうだという人にはディーゼルターボのステルヴィオを大いに勧めたいし、逆に長距離ドライブに縁がないという人はガソリンエンジンの洗練されたエンジンフィールを楽しんだほうが良いと思う。

要するにライフスタイルの問題で、流行りだからと言って、もしくは力強い加速が魅力だからと言って、ディーゼルに飛びついていい時代ではなくなった。電動化の波が押し寄せている今、自分のスタイルにあったパワートレーン選びはこれから益々大事になってくるし、だからこそメーカーも選ぶのに困るくらいいろんなパワートレーンを用意してくれるのだ。

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