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スバル新型「フォレスター」e-BOXER試乗 色々な意味でブレッド&バター! その意味とは

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スバル新型「フォレスター」e-BOXER試乗 色々な意味でブレッド&バター! その意味とは

■新型フォレスターはブレッド&バター

 クローズドコースでの試乗レポートは、すでにお届けしている新型フォレスターですが、今回は「公道初試乗」ということになります。結論から書くと『良い意味でもそうでない意味でもブレッド&バターですね!』。その意味を以下、じっくり説明していきます。

スバル「フォレスター」初のHV採用でも新型で「ハイブリッド」と言わない理由とは

 スバル「フォレスター」というクルマは2018年6月に5代目モデルへと進化し、世界規模で人気を得ています。とくにアメリカで売れていることから、アメリカの市場を意識して開発されたと予想できます。

 アメリカの物価というのは結構高く、当然ながらアメリカ人の平均年収も日本より多いです。例えとして、「ビッグマック指数」というその国の物価と貨幣価値を指標にしたものがあります。

 2018年時点で、日本でのビッグマックは390円、これに対しアメリカでは585円です。これをスバル「フォレスター」で考えてみると、アメリカでの価格は2.5リッターエンジン車でおおよそ2万6千ドル(約286万円)。アメリカ人からすれば、日本人の190万円くらいの感覚になります。

 アメリカ人はスバル「フォレスター」を、日本人がコンパクトカーSUVのホンダ「ヴェゼル」を買うような価格のクルマとして考えている感覚です。アメリカ人からすると「フォレスター」はいわゆる『ブレッド&バター(パンとバターの意味。毎日の暮らしを意味する)』だったのです。

 そこで、2台を比べるのにこんな例があります。ホンダ「ヴェゼル」の場合、冷房をかけ信号待ちでアイドリングストップ状態だと、30秒ほどで生ぬるくて湿気た風になり、あまり気持ち良くなくなります。ガマン出来なくなるタイミングでエンジンが掛かり、冷風が出ますが、新型「フォレスター」も全く同じ。信号待ちすると生ぬるい風になり、やがて車体を揺らしてエンジンが始動します。

 アメリカ人の感覚で190万円のクルマなら納得できます。しかし、日本だと「フォレスター」は300万円以上する高級車。いまや信号待ちでエアコンがぬるくなる高額車は少なくなってきました。とくにハイブリッド車なら電動エアコン・コンプレッサーを採用しているため信号待ちでも快適で、「フォレスター」が300万円以上のクルマだと思うと少し物足りない印象を受けます。

■快適な2.5リッターエンジン

 そもそも300万円以上の価格帯であれば、個性や味や華やかさが欲しいところです。スバルの場合これまでは世界最高性能を持つアイサイトや、ライバルより飛び抜けてパワフルなエンジン、そして優れた4WD性能という個性や味や華やかさを持っていました。

 最近では、アイサイト以上の性能を持つ自動ブレーキがたくさん登場していますし、エンジンはむしろ普通になった感じです。4WD性能もスバルと並ぶ老舗である三菱自動車やマツダに並ばれており、ハイブリッドシステムも簡易型で新鮮味がなく、新型「フォレスター」には飛び抜けた魅力が欲しかったところです。

 しかし、良くないクルマかと聞かれたなら即座に『そんなことないですよ』と筆者(国沢光宏)は答えます。低い回転域からトルクが出てくる2.5リッターのガソリンエンジン車は快適だし、e-BOXERと呼ぶハイブリッド車も実用燃費が良好です。

 何より新世代シャシ(スバル・グローバル・プラットフォーム)が持つポテンシャルの高さも魅力的。アイサイトの熟成した追従機能で快適にドライブできます。

 スバルのファンからすれば、大いに納得出来るクルマに仕上がっていると思います。ただ、クルマは安い買い物じゃないので、スバル以外のメーカーも候補として考えているなら、価格やスペックで良い勝負のマツダ「CX-5」や、間もなくデビュー予定のトヨタ新型「RAV4」などを見てから決めてもよいかもしれません。

 筆者としては、少なくともハンドル握ると大笑いするくらい楽しいターボエンジン搭載モデルを出すとか、アイサイトのバージョンアップなど期待しておきたいです。それも、なるべく早い時点で出して欲しいと思っています。

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