横浜市南部と逗子をむすぶ南北道路
横浜市内からまっすぐ南下し、逗子市街へ直結する都市計画道路「横浜逗子線」の事業が、少しずつ進められています。
相模湾のリゾートを抱える逗子・葉山エリアですが、鎌倉方面からも金沢八景方面からも逗子ICからも狭い道路しかなく、どこを通っても渋滞に巻き込まれやすい状況です。
横浜市の都市計画道路「横浜逗子線」は、上大岡駅南側の鎌倉街道から南へ分岐し、「笹下釜利谷道路」の名を借りつつ南下。京急の西側を並行し、逗子市へ入っていきます。逗子市内では「池子桜山新宿線」として、運動公園を経由して逗子海岸まで至るルートとなっています。
金沢区をつらぬく4車線道路「笹下釜利谷道路」といえば、最終的に金沢文庫駅へ直結して、国道16号線と接続する道路。しかし「横浜逗子線」の計画ルートは、手前の釜利谷からさらに南下していき、六浦へ至ることとなっています。
まさに今事業が行われているのが、この「釜利谷六浦地区」工区です。釜利谷でほんの少し4車線が完成済みで、その先の区間です。
地形変化の激しい横浜市ならではの”変則4車線”で、中央の上下1車線と両側の上下1車線が分離され、中央2車線は掘割・地下トンネルとなり、両側2車線と2層構造を形成します。
このうち、現地で工事が始まっているのが、南側の区間。環状4号線から北へ、六浦小学校をかすめるあたりまで。環状4号線の周辺はすでに、都市計画道路の幅で仮舗装までが出来上がっています。その先では、地山を掘削する前に鋼矢板を打ち込む工事が進められていて、準備が終われば順次掘削、排水構造物の設置などへ進んでいく模様です。
さて、肝心の「逗子へ抜ける部分」ですが、いまだに事業化の兆しが見えてきません。逗子市の都市計画道路「池子桜山新宿線」はあまりに進捗がないため、2014年に南側区間が「留保付き存続」とされてしまったほどです。
2019年に逗子市議会で「金沢逗子線の拡幅はどうなったのか」という質問がありましたが、「神奈川県が事業主体であり、県へ要望している」と答弁があったきりです。県議会でも近年は言及すらありません。
それもあってか、先述の「釜利谷六浦地区」の工事説明では、開通効果として「笹下釜利谷道路から車が流入して金沢八景周辺で渋滞が起きているのが、新道の開通により分散されて緩和されます」といった主旨のものになっています。
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みんなのコメント
読者が地元民だけと言う前提なら別ですが、その周辺の人にも理解してもらいたいのであれば文字だけ追ってもまったく理解できません。