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日産の2大電動車「ノートe-POWER」と「リーフ」5年乗ったらどっちがお得か計算してみた

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日産の2大電動車「ノートe-POWER」と「リーフ」5年乗ったらどっちがお得か計算してみた

 今回の比較車両の場合単純な車両本体価格の差は131万円だが……

 日産の電動車であるノートe-POWERとリーフ。どちらもモーターでのみ駆動するというのは同じだが、e-POWERは発電用エンジンを搭載し、ガソリンを給油するタイプであり、リーフは100%電気自動車で、外部からの充電のみで走るタイプとなっている。

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 そもそも車格が違う両車ではあるが、アプローチの違う電動車ということで、新車で購入し5年間使用したとしたらどのくらい差が出るのだろうか? 簡単な試算で比較してみよう。なお、見積もりや残価設定型クレジットの試算は日産自動車ホームページより行っている。

 まずリーフだが、グレードは「X 10万台記念車」をチョイス。これは中間グレードのXをベースに人気のメーカーオプションである「プロパイロット」や「LEDヘッドライト」などを標準装備しながら車両価格を抑えたお買い得仕様だ。これにヒーター付ドアミラーや後席クッションヒーター、後席ヒーター吹き出し口などがセットとなるメーカーオプションとドライブレコーダー、フロアマットを選択し、ノートと同等の装備となるようにした。その結果、支払い総額は「391万4113円(消費税込)」となっている。

 一方のノートe-POWERは「X」グレードをチョイス。装備がリーフと同等となるように、メーカーオプションでインテリジェントクルーズコントロールを含むセットオプション、PTC素子ヒーターや後席ヒーター吹出し口を含むセットオプション(リーフはPTC素子ヒーター標準のため)、LEDヘッドライト、SRSカーテンエアバッグを選択。さらにディーラーオプションでナビとドラレコのセット、ETCユニット、フロアマットを選択し、リーフと同等の装備となるようにし、支払い総額は「259万8569円(消費税込)」となった。

 この時点での両車の差額はおよそ131万円。この車両を日産の5年の均等払い、残価設定クレジットで購入すると、ノートは「3万9700円/月」、リーフは「5万9400円/月」となった(総額の1万円未満は切り捨てて試算)。じつはリーフはクレジットの金利が優遇され、ノートの4.9%に対してリーフは2.9%となるため、残価分を引いた支払い総額はノートが「234万3605円」、リーフが「350万6908円」となり、両車の差額は約116万円まで縮まった。さらにリーフは国からの補助金が40万円出るため、ここまでの差額は約76万円となる。

 続いて試算するのは、燃料や充電のコストだ。リーフは現在月額2,000円で充電し放題のプランを実施しているため、そちらで計算。ノートはカタログ燃費の34.0km/Lの7掛け、23.8km/Lを実燃費と想定し、月に1,000km走行する想定で計算を行った。燃料代は資源エネルギー庁が9月5日に発表した全国のレギュラーガソリン平均価格の152.1円で計算すると、1,000km走るのに必要な燃料が42リットルなので、6388円がノートの毎月の燃料コストとなる。これを5年分(60カ月)で試算すると、リーフは12万円、ノートは38万3280円となり、両車の差額は約50万円まで縮まった。

 続いて比較するのは自動車税。リーフはそもそもエンジンがないため、税区分は1リッターエンジン以下となり「2万9500円/年」、一方のノートは発電用のエンジンが1.2リッターのため「3万4500円/年」となり、1年あたり5000円の差額となるので、おおよそ2万円リーフのほうが安くなる計算となり、差額は48万円となった。

 続いては定期メンテナンスについて。リーフはエンジンがないため、そもそもオイル交換という概念がないが、e-POWERは発電用のエンジンが搭載されているため定期的なオイル交換が必要となる。オイル交換の費用は使うオイルや実施する店舗で異なるが、5000円/回と仮定して、半年ごとに実施したとすると、5年で5万円。さらにオイルフィルターやエアクリーナエレメント交換などもないことを考えると、差額は40万円程度まで圧縮されるのではないだろうか。

 ということで、簡単な試算でリーフとノートe-POWERの5年所有での差額はおよそ40万円という結果になった。販売会社によっては、リーフの1泊2日試乗キャンペーンを利用するとキャッシュバックがあったり、充電し放題プランの月額を3年分キャッシュバックがあったりと、独自の施策をしているところもあるようで、この差額はさらに縮まる可能性もある。

 もちろん、実際の使用方法によって向き不向きがあるので、単純に価格だけで決めることはできないが、車格が上のリーフを少ない差額で狙うことができるというのは興味深い結果と言えるのではないだろうか。

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