富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT公式テストでは、またひとりホンダの若手ドライバーがGT500初ドライブを果たした。育成ドライバーとしてスーパーGTのGT300クラス、スーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ)に参戦する小出峻だ。
小出は2022年のFIA F4チャンピオンで、昨年はGT300とSFライツで共にタイトル争いを展開。ホンダ育成ドライバーの中では年齢、実績を鑑みると“筆頭”と呼んで差し支えないドライバーだが、今後のステップアップに向けても、両カテゴリーで参戦を継続する2024年は重要なシーズンと言える。
■スーパーGT富士テストの模擬予選は雨。Q2最速36号車au TOM'Sを合算タイムで下したのは、Q1最速の16号車ARTA……“模擬ポール”獲得
小出は今回、体調不良によって岡山テストに続いて欠席となった牧野任祐の代役として、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの第3ドライバーに登録された。HRCによると、小出は今季のホンダ陣営のリザーブドライバーとしても登録されるようだ。
小出にとっては、今回が初めてのGT500ドライブとなったが、テスト初日は雨で気温、路面温度も10℃を下回るという過酷なコンディション。しかし、その中で10周前後を走った小出は“怖さ”を感じることがなかったという。
「午前中は山本尚貴さんの後に乗らせていただきました。タイヤが温まった状態での走行になりましたが、雨なのにものすごくグリップするなという印象で、すごく扱いやすく、雨の初乗りでも怖いという不安感があまりなかったです」
「ダウンフォースがあるのももちろんですが、低速コーナーでもグリップがあるし、剛性もあるので安心感があります。不安感はなかったですね」
また小出は、GT500車両は基本的には乗りやすさを感じる一方で、ABSやトラクションコントロールが非搭載なことでより繊細なコントロールが求められるため、細かい部分を詰めていくという点では難しさがあると話した。
「GT500車両はABSもトラクションコントロールもついていないので、そういうところのコントロールは難しくなってきます。そういったディティールの部分はGT300よりもすごく難しい領域にあるので、そこを経験しておけば、300に戻った時にその経験を持って帰って活かすことができるので、より良い状態で乗れると思います」
もちろん、牧野が1日でも早く回復して復帰を果たし、ホンダ陣営としてもシーズンを通してイレギュラーな事態が起こらないことが一番だが、今回のような不測の事態が起きた時には小出に機会が回ってくることになるだろう。小出は「もちろん、そういったことが起こらないことが一番」としつつ「自分としては今回得た経験をしっかりと蓄えたいし、次回乗るようなことがあればしっかりパフォーマンスを出していきたい。与えられたチャンスで、自分のやるべきこと、チームのやるべきことをしっかりこなしていくことが重要だと思っています」と語った。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?