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リヤウイングの“傷跡”を指摘するレッドブルに、メルセデスが反論「ただの見間違いだ……彼らにはもうついていけない」

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リヤウイングの“傷跡”を指摘するレッドブルに、メルセデスが反論「ただの見間違いだ……彼らにはもうついていけない」

 今季のF1もシーズン終盤戦を迎え、タイトルを争うレッドブルとメルセデスの緊張が高まる中、サンパウロGPで圧倒的な直線スピードを見せたメルセデスのリヤウイングに対し、レッドブルはその合法性に懸念を示している。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスのリヤウイングの画像を見ると、メインプレーン後方のエンドプレートに傷がついており、これはウイング上端が固定されておらずたわんでいる証拠だと主張。状況によっては抗議も辞さない構えだ。

■フェルスタッペン、レッドブル・ホンダに対するメルセデスF1の行動が「彼らの本性」を表している

 カタールGP金曜日の記者会見の中で、この傷跡をどう説明するかについてホーナーに直接質問されたメルセデスのトト・ウルフ代表は、「許される範囲内のものだと思う」と返していた。また、メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターであるアンドリュー・ショブリンも「FIAには好きなだけ見てもらっているが、何の問題も見つかっていない」として、合法性に自信を持っている。

 記者会見の翌日、motorsport.comが改めてウルフに対して、レッドブルが指摘するリヤウイングの傷跡について尋ねると、彼はそれが「ゴースト(見間違い)だ」として疑惑を一蹴した。

「あの写真をどこから入手してきたのか、そしてあれが何を示しているというのか、よく分からない」

「あれはただの見間違いだ」

 FIAはカタールGPの予選後から、実態調査のためにリヤウイングの追加チェックを行なうこととした。この耐荷重テストはあくまで情報収集のためであり、レギュレーション違反を問われてペナルティを科されるようなものではないという。

 ホーナーはこの動きを歓迎している。また彼は、メルセデスの最高速度が「突如として抑えられ、レッドブルと並ぶようになった」としている。

 実際、前戦サンパウロGPの予選でのスピードトラップを見てみると、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が327.5km/hを記録しているのに対し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は318.3km/hと大きく水をあけられている。しかし、カタールGPの予選ではハミルトンが323.9km/h、フェルスタッペンが320.5km/hと、その差は縮まっている。

 この数字について、ウルフは次のように説明する。

「このトラックはパワーの影響を受けにくいので、彼らは良い仕事をしたのだと思う」

「大きなウイングをつけた彼らのストレートスピードは、我々とほぼ同じだ。彼らが喜んでくれていたら嬉しいね」

「サウジアラビアに行けば、また新たなコメントが聞けるかもしれない。ただ正直、こういった議論にはついていけない」

「あちら側が持ってくる噂話のコメントについていくのがやっとなんだ」

 リヤウイングの追加検査実施に関するホーナーのコメントを見るに、レッドブルから抗議を受ける可能性が低くなったのではないか? そう尋ねられたウルフはこう語った。

「そうかもしれない。彼らが何をしようとしているかは分からないがね」

「先ほども言ったが、私はもうついていけない。ある意味、その思考にはついていけないし、普通じゃない」

「でもそれでいい。私は火に油を注ぎたくはない。我々は自分たちが可能な限り最高の仕事ができるようにする」

「我々は(ドライバーズ選手権で)14ポイントのビハインドを背負っているので、明日は良いレースをしないといけない。それが重要だ」

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みんなのコメント

1件
  • 凄いですね。ネジ2本でスーパーDRS2完成です。あと、リアウィング自体全体もしなるのと、フロントウィングのブレードもしなりストレートが速いわけです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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