もくじ
ー 0-100km/h加速、5.8秒以下に
ー シビック・タイプRの記録更新を狙う
0-100km/h加速、5.8秒以下に
ルノーは新型メガーヌR.S.に「トロフィー300」という高性能版を設定する。現在ホンダ・シビック・タイプRが持つニュルブルクリンクのFF車レコードを更新するのが狙いだ。
このクルマは10月のパリ・モーターショーで発表が予定されている。メガーヌR.S.の1.8ℓターボをベースに、300ps、40.9kg-mまでパワーが引き上げられる。
スタンダードなメガーヌR.S.よりも20ps/1kg-m増強されることにより、0-100km/h加速は5.8秒以下となるだろう。ライバルであるシビック・タイプRやフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSよりも速いことになる。
ルノー・スポールを率いるパトリス・ラッティは昨年のAUTOCARの取材に対し、トロフィーにもMTまたはEDCギアボックスの選択肢が残されていると語った。よりハードなカップシャシーが採用され、軽量な19インチ・ホイールとアルミ製ハブによりバネ下重量の低減に努めるという。
ニュルブルクリンクのタイムアタックは、10月の発表前後に行われると見られている。
シビック・タイプRの記録更新を狙う
ラッティは、メガーヌR.S.にとってラップタイムよりも運転の楽しさの方が重要であるとしていた。ただし、「R.S.トロフィーの計画は非常に魅力的だと考えています」とも語る。
「レギュレーションの範囲内で、このクルマをさらに速くできるのであれば、レコードの更新を試してみたいと考えています」
ルノー・スポールがメガーヌに与えたデザイン面での変更は、ライバルのシビックなどと比べると限定的だ。トロフィーではより筋肉質なルックスが与えられるかもしれないが、テストカーを見る限りでは識別点はボンネット上のベントくらいであった。
しかし、もしこのクルマでニュルブルクリンクの記録更新を狙うのであれば、空力性能の改善は必要だろう。シビック・タイプRは大型リアウィングにより30kgのダウンフォースを得ているのだ。メガーヌR.S.がラップタイムを更新するのであれば、最低でもフロントスポイラーやリアディフューザーの効果を高めるべきだろう。
メガーヌR.S.のパフォーマンス追求はトロフィーに止まらず、その後にはトロフィーRも用意される。このモデルはリアシートを取り除き、フロントにはバケットシートが装着されるだろう。遮音材も減らされ、ステリングにはアルカンターラが使用されると見られている。
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