■将来の自動運転サービス用の車両 日本国内での実証実験も計画
ホンダは自動運転車両の「クルーズ・オリジン」の試作車が完成し、テスト走行を行う動画を2022年9月29日に公開しました。
クルーズ・オリジンは2020年1月に発表。ホンダ・GMクルーズホールディングス(Cruise)・ゼネラルモーターズ(GM)の3社で共同開発している自動運転モビリティサービス車両です。
【画像】これが「未来の乗り物」だ! 運転席をなくしてしまった「クルーズ・オリジン」ってどんなクルマ? 画像で見る(11枚)
クルーズ・オリジンは、最大6名乗車ができる車両。自動運転レベル4相当の自動運転技術を搭載しているため、ステアリングやアクセルはもちろん、運転席すら存在しません。
そのため、本来運転席が存在するスペースも客室として利用することができ、広い室内空間をもたらしました。フロントシートは後ろ向きとなり、常に対面となるような配置です。
また、低床プラットフォームを採用し、左右両側ともにクルマの前後方向に両開きするスライドドアを設けることで、性年代問わず誰でも乗り降りがしやすい設計となっています。
エクステリアは、4つ角に装備された、大型トラックのサイドミラーのようなセンサーが特徴。窓は下縁が低く大きいものとなっており、広い室内をさらに開放的に演出しています。
今回公開された動画では、日本仕様の量産モデルで既に複数台作られたといい、米国のテストコースを走行している様子が撮影されています。
今後は走行機能やシステムの確認、衝突試験をおこなって改良が進められる予定です。
※ ※ ※
ホンダは自動運転モビリティサービスの実現に向けて、2021年9月から栃木県宇都宮市と芳賀町において、GM「ボルトEV」をベースとした試験車両を使用して技術試験をおこなっています。
今後は東京での実証実験や、クルーズ・オリジンの実車を使った試験も予定しているほか、2022年4月にはハイヤーやタクシー事業をおこなう帝都自動車交通、国際自動車株式会社との提携し、2020年代半ばのモビリティサービス提供開始を目指しています。
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