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トヨタ「エスティマ」日本復活なるか? 全長5m超えミニバン「シエナ」日本導入ある? 横浜で実車展示した理由

掲載 更新 42
トヨタ「エスティマ」日本復活なるか? 全長5m超えミニバン「シエナ」日本導入ある? 横浜で実車展示した理由

■全長5m超えのトヨタ「シエナ」 なぜ横浜で展示?

 2021年10月16日・17日に神奈川県横浜市港北区にある商業施設「トレッサ横浜」のオートモール内でトヨタが海外で展開するミニバン「シエナ」をなんと、10月16-17日の二日間、特別展示されました。
 
 なぜ日本では販売していないシエナをあえて商業施設に展示することになったのでしょうか。

【画像】全長5m級! デカすぎる「シエナ」導入ある? 凄すぎる内外装を写真で見る(39枚)

 シエナは、トヨタ「プレビア(エスティマの米国版)」の事実上後継モデルとして、初代が1997年に発売されました。

 2020年末より販売が開始された4代目ではガソリン車はなくなり、全車ハイブリッドになっています。

 米国や韓国などでの販売のほか、2021年初頭には台湾やメキシコでの販売も開始され、同7月には中国広汽トヨタによって中国版シエナの生産、販売が開始されています。なお、中国での生産は米国以外最初です。

 一方で、展示されていたトレッサ横浜はトヨタ車の特装やTRDパーツなどを手掛けていた「トヨタテクノクラフト」(現TCD 株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)の工場とトヨタグループの物流拠点があった場所に2007年から2008年に建てられた商業施設です。

 トヨタが手掛けただけあって、駐車場の作りが素晴らしく、運転や駐車が苦手なママさんドライバーにも実に優しい配慮が行き届いています。

 トレッサ横浜は、日本初のオートモールを備えたショッピングモールでもあり、モール内には神奈川ダイハツ、GR Garage、トヨタカローラ神奈川、トヨタモビリティ神奈川などのディーラーやサービス拠点が入っています。

 米国版シエナはこのオートモールのフリースペースのような場所に展示されていました。

 トヨタ系施設での展示、しかもナンバーがついているとなれば「トヨタはシエナを日本で販売するのでは?」と、多くのシエナファン、ミニバンファンが色めき立ったのはムリもありません。

 展示車両は左ハンドルの北米仕様ながら、後部ガラスに貼られた車庫証明ステッカーからもわかる通り日本で登録されていることがわかります。

 展示してあるシエナをSNSで投稿した神奈川県在住のYutapon9051さんは、シエナの展示を知って駆け付けた1人です。

「Twitterで展示されると知って、近くだったので友人と見に行きました。全長5184mmはさすがに大きいですね。友人は『でっかいシエンタ』だといっていました。(笑)

 ドアは開閉不可だったので開いていた窓から室内の写真を撮ることができました。タイヤがミシュランの『プライマシーA/S』なのがグッときました。

『FJクルーザー』のように『左ハンドルの並行輸入車だから欲しい!』という人も少なからずいると思うので、正規で右ハンドルとかだったらちょっと魅力がないような気もします。

『日本に売ってないからこそ欲しい!』という層にとっては、希少価値も大きな魅力ですね」

■シエナの参考展示は「お客様のニーズを知るため」

 トレッサ横浜での参考展示では、日本で販売されているラージサイズミニバン「アルファード(S“C パッケージ”)」との比較表も掲出されていました。

 ●シエナ(XSE)/アルファード(S“C パッケージ”)
 ・乗車定員:7人/7人
 ・全長:5184mm/4950mm
 ・全幅:1993mm/1850mm
 ・全高:1770mm/1950mm
 ・ホイールベース:3060mm/3000mm
 ・エンジン:2.5リッター直列4気筒+ハイブリッド
 ・システム最高出力:245馬力/197馬力
 ・トランスミッション:CVT/電気式無段変速機

 アルファードと比較するとシエナの大きさが際立ちます。

 アルファードよりも全長は+23cm以上、全幅は+14cm以上、全高は18cm低いのでロング&ロー&ワイドなシルエットになっています。室内はさすがにゆったりしており、7人フル乗車でも余裕のようです。

 これまで、3代目までは並行輸入業者の手によって日本に左ハンドルのシエナ(ガソリン車)が輸入され、人気になっていました。

 しかし、4代目からは全車ハイブリッドとなってしまったため、シエナを並行輸入で登録することのハードルが大幅に上がっているといいます。

 その理由は、ハイブリッド車に搭載されるバッテリーの安全性認証に関わることで、一般の輸入業者が扱うシエナを国内登録することはほとんど不可能という状態になっています。

 さらに、2021年7月1日から並行輸入自動車の審査事務規程が改正されており、バッテリーの認証だけではなく並行輸入車の登録自体、困難なことになっています。

 そうした背景もあり、トヨタによるシエナの実車展示は、否が応でも期待が高まります。

 トレッサ横浜での参考展示にはどのような意図があったのでしょうか。トヨタの広報部は次のように説明しています。

――国内導入の予定はありますか?なぜ展示をしているのでしょうか?

 日本導入予定はありませんが、シエナのようなSUVライクでスタイリッシュなミニバンについて、日本国内でのお客さまのニーズを調査するため参考展示をおこないました。

――なぜ、日本のナンバープレートが付いているのですか?海外仕様にないサイドマーカーもありますが、国内導入に向けた仕様なのでしょうか?

 日本国内でも開発をおこなっている関係で、保安基準に合うようサイドマーカーを装着し、日本で登録しています。ただしこちらは、日本への導入に向けた動きではありません。

※ ※ ※

 残念ながら、すぐに日本に導入されるというわけではなさそうですが、「いまの導入はありませんが、将来に向けた調査として、前向きにとらえていただけると幸いです」との一言をいただきました。

 日本で運転するには、大きいサイズが課題となりますが、シエナのようなミニバンに魅力を感じる人は「大きいから買わない」という人は少ないでしょう。

 今やミニバンの本場はアメリカではなく日本。中国での生産も始まり、シエナの世界人気はますます高まりそうです。

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みんなのコメント

42件
  • ごく稀にこの車を逆輸入して乗ってるのを見るけど、カッコいいと思う。
    アルヴェルみたいなギンギラグリルじゃないから、日本の低脳ミニバン乗り達にはウケないだろうが。
  • > 今やミニバンの本場はアメリカではなく日本
    北米のミニバンと日本のミニバンは別クラスの車なのて並列に語るのはナンセンスですね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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