ザクセンリンクで開催されているMotoGP第9戦ドイツGPのMotoGPクラス予選が実施された。ポールポジションはプラマックのホルヘ・マルティンだった。
サーキット周辺は初日と異なり快晴で、気温も上昇。予選時には気温26度、路面温度が36度のコンディションとなった。
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初日の走行では低温なコンディションも影響したようで、転倒者が続出。このコースを大の得意としているマルク・マルケス(グレシーニ)も転倒し、左手人差し指を骨折し、胸部も打撲してしまった。
予選前のFP2に出走した際に彼は5周と少ない走行に留まった。またピット内ではMotoGPの医療スタッフとも話をする姿があったが、予選Q1を欠場するような事態とはならなかった。
そういった状況で予選Q1に挑んだマルケスは、最初のアタックでは1分20秒263をマーク。暫定トップタイムを記録したラウル・フェルナンデス(トラックハウス)から0.161秒の差の2番手につけた。
Q1の後半、アタックに向かうライダー達だったが、ターン1に向けてジャック・ミラー(KTM)のマシンからパーツが落ちるトラブルが発生。ミラーはグラベルへと飛び出していき、そのすぐ後ろを走っていたマルケスは慌ててブレーキングする必要があった。
その間に、フェルナンデスが1分19秒678をマークし、暫定トップタイムを更新。2番手にはマルコ・ベッツェッキ(VR46)が食い込んだ。
そしてマルケスも最後のアタックへ向かったが、アタックに入った際にレーシングライン上をスロー走行していたステファン・ブラドル(ホンダ)を避けざるを得ず、急減速。アタックはこれで台無しとなり、タイムも縮められなかったため、マルケスはQ1敗退で終了……13番グリッドとなった。
他に目立ったタイム更新もなく、最終的にQ1を突破したのは、フェルナンデスとベッツェッキだった。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、7番手でQ1敗退となった。
ザクセンリンクの王マルク・マルケスが不在の中争われることになったQ2は、まずQ1を突破してきたフェルナンデスが速さを見せ1分19秒643をマークした。ただマルティンがさらにそれを上回り、彼の1分19秒423が暫定トップタイムとなった。
残り3分、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がターン10でハイサイドを起こして転倒。マシンがコースサイドに取り残されてしまい、イエローフラッグが掲示された。そのためこの時、何人かはアタックを中断する必要があった。ビニャーレスはマシンから投げ出されて背中を路面に打ったが、ひとまず自力で立ち上がってコースを後にした。
そして残り少ない時間のアタックでは暫定トップタイムが更新されることなく、マルティンがポールポジションを獲得した。2番手には0.048秒差まで迫ったミゲル・オリベイラ、3番手にはフェルナンデスが続き、トラックハウスの2人がフロントロウを確保した。
タイトルを争っているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、ラストアタック時も転倒(アレックス・マルケス/グレシーニ)によるイエローフラッグが出ていたため、不完全燃焼な予選に終わった。ただ最終的には4番手とまずまずの位置を確保している。
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ストレートが短く ハードブレーキより、切り返しとコーナーリングスピードの アプリリアは速い