希少なS203でギリギリのツライチ加減を追求!
純正エアロが引き立つシンプルなシャコタンスタイル
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オーナーがこのS203を購入したのは今から8年前、18歳の時だ。当時、”青のGDBインプレッサ”という条件でクルマを探していたところ、今では考えられないような破格で売りに出されていたこのS203に出会ったそうだ。
まず目を引くのは車高の低さ。とはいっても、過激なネガティブキャンバーを付けているわけでもなく、インプレッサが生まれながらに有する走りの雰囲気をスポイルしない、極めて自然なプロポーションで仕上げられているのが特徴だ。
ドライカーボン製のリップスポイラーや特徴的な形状のリヤウイングなどはS203の専用装備。ラリーイメージの強いインプレッサだが、S203がそれとは異なるプレミアムスポーツ的な雰囲気を持っているのはこれらのパーツの影響と言えるだろう。ちなみに、フォグランプは小ぶりなデザインのUSモデル用がセットされている。
シャコタンスタイルの軸となっているサスペンションは、326パワーのチャクリキダンパー(F28kg/mm R22kg/mm)。この他、足回りにはメーガンレーシングのアーム類もセットされ、アライメントの調整幅を拡大している。
ホイールはBBSのアルミ鍛造1ピースであるRI-Aをセット。サイズは前後ともに18インチの10.5Jプラス18。フェンダーはフロントがツメ折り、リヤは干渉ポイントの切除が行われているが、叩き出し加工はされていない。
コクピットはエクステリア同様のシンプルメイクだ。ステアリングはMOMOのドリフティングに交換し、センターコンソールにはアルカンターラ貼り込み加工を実施。ちなみに、ステアリングセンターのホーンボタンは90度回転させることによって、MOMOのロゴが「ヨロヨロ」と読めるようにされている。
純正のレカロシートは破れなど無く綺麗な状態を維持。ちなみにS203のセミバケットシートは、デビュー当時1脚55万5000円という高値から大きな話題を呼んだアイテムだったりする。
エンジン関係は、HKSのスーパーパワーフローと東名パワードのチタンエキゾーストを組み込み吸排気をブラッシュアップさせたライトチューンスペック。S203は、純正状態で320ps/43kgmを発揮するメーカーチューンドのため、現状パワーへの不満は全くないそうだ。
フォグがUS化されていることもあって、今後はUSDMを意識した路線でモディファイを進めていくのかと思いきや、「S203は国内限定発売のクルマなんです。だから、その雰囲気を極力壊さないように楽しんでいきたいですね」とはオーナー。
“どうせイジるなら限定車じゃなくても良い”という考えは野暮。S203ベースでやるからこそ意味があるのだ。
PHOTO:土屋勇人
●取材イベント:Street Wheelers Summer Session 2020
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みんなのコメント
素朴な疑問ですが、ここまでフェンダーとのクリアランスが無い車って、ステアリング切ったらどうなるの?
直進専門なの?