アルテオン・シューティングブレーク登場
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】VWアルテオン/シューティングブレーク、アウディ A6、ジャガー XF、ボルボ S90、メルセデス・ベンツ Eクラス【ライバル比較】 全69枚
独フォルクスワーゲンは、新型ワゴン・モデル「アルテオン・シューティングブレーク」を、ファストバック仕様のフェイスリフトとともに公開した。
どちらのモデルも、新しいプラグインハイブリッドおよび、320psを発揮するトップモデルの「アルテオンR」が設定される。
2017年にヨーロッパで発売されたアルテオンは、これまでファストバック・ボディのみが提供されていた。
新登場のアルテオン・シューティングブレークは、Bピラーから後ろに独自のデザインが与えられた。長く伸びたルーフライン、シャープな形状のウインドウ、目を引くハンチライン、なだらかに傾斜したテールゲートが特徴となっている。
シューティングブレークのトランク容量は565L、シートを折りたたんだ状態で1632Lを確保。
一方、ファストバックでは563L~1557Lとなっている。
同社は、これらの計測値に含まれないスペースがあるため、実際のシューティングブレークのトランク容量は、さらに大きくなると述べている。
アルテオンR、アルテオンeハイブリッドとは
Rパフォーマンス部門のラインナップを拡大する「アルテオンR」のスペックは、320ps/42.8kg-mというもの。
第4世代のEA288 2.0L 4気筒ターボガソリン、7速デュアルクラッチ・オートマティック、および最新の四輪駆動システムである4モーションを搭載する。
また、新しいRパフォーマンス・トルクベクタリング・システムは、レースカーのシステムから発想を得たと言われている。
フォルクスワーゲンによると、モーターの全出力を「ミリ秒以内」に、前後の車軸または4つのホイールのいずれかに送り出すことができるという。
なお、そのトルク配分は、ステアリング・アングル、加速度入力、横加速度、ヨーレート、速度によって決定される。
新たに加わる「アルテオンeハイブリッド」は、両方のボディスタイルで提供され、156psの1.4L 4気筒ガソリンターボと、115psの電気モーターを組み合わせた、パサートGTEのプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載する。
ユニットの合計出力は218psで、6速デュアルクラッチ・オートマティックを介して動力が前輪に送られる。
エミッションフリーでの航続距離は53km、最高速度は140km/hを実現するという。
改良型アルテオン パワートレイン
また、アルテオンのラインナップには、3種類のガソリンターボ、2種類のディーゼルエンジンも提供される。
ガソリンは190psから280psの出力を用意。150ps、200psを提供するディーゼルには、最新の尿素SCRシステム・フィルターと、NOx排出量を約80%削減するという新たなアドブルー(AdBlue)システムが搭載されている。
ギアボックスは、6速マニュアルまたは7速デュアルクラッチ・オートマティックから選択が可能で、すべてのバリエーションで四輪駆動が提供される。
なお、新型ゴルフとは異なり、アルテオンではマイルドハイブリッド・パワートレインは提供されない。
マイルドハイブリッドは、MQBプラットフォーム上に構築されているため、第2世代の登場までは、可能性が低いと考えられている。
改良型アルテオンは、ライトバンド付きの新しいグリル、新しいLEDヘッドライト、18インチから20インチまでの幅広いバリエーションをそろえた新デザインのアロイホイールなど、多くのスタイリング変更が行われた。
結果として、ベーシック、エレガンス、Rライン、Rまでの4つの異なるスタイルで提供されることになる。
このうちパフォーマンスモデルは、大きなクーリングダクトを備えたフロントバンパー、ブルーのブレーキキャリパー、クローム仕上げのエグゾースト、20インチのパフォーマンス・アロイホイールなど、典型的な「R」スタイルを与えられた。
改良型アルテオン 内装
インテリアには、標準の10.25インチのデジタルインストゥルメント・ディスプレイ、新しい多機能ステアリングホイール、標準の8.0インチまたはオプションの9.2インチのタッチスクリーンを備えた同社の最新インフォテインメント・システムが採用された。
アルテオンを担当するマーティン・フベは、「カスタマーからのフィードバックをもとに、アルテオン・ファミリーに改善を加えました」と話す。
「トゥアレグのインテリアに採用した素材を、多く取り入れ、新しく、非常に洗練されたインテリアを提供しています」
装備はグレードによって異なるが、標準装備には、タッチセンサー式コントロール、照明付きトリムパネル、デジタル・エアコン・コントロールを備えた、新しい多機能ステアリングホイールが含まれる。
ヨーロッパで今秋発売へ
Rモデルでは、ブラックカーボントリム、一体型ヘッドレストを備えたレザースポーツシート、および追加の「レース」モードが提供される。
ミドレンジのエレガンスおよびRラインは、ステンレス・スチールのフットレスト、スポーツ・ステアリングホイール、ベロア/レザーシートを備えている。
改良型のアルテオン・シリーズは、ヨーロッパで今秋発売予定となっているが、すべてのバリエーションが同時に発売されるかどうかは、まだ明らかにされていない。
価格情報はまだ提示されていないが、ドイツ市場の現行型価格である4万4500ユーロ(537万円)よりも、わずかにプライスアップすることが予想されている。
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みんなのコメント
御三家ではM、RS、AMGがあるからね
Rでも半額以下だから頑張れば買えそう
今からアルテオン貯金しよう!
シューティングブレークは本気で欲しい!
バリアントから乗り換えたい!