■初代「ロッキー」はイケてるコンパクトクロカン!
近年、SUV人気は世界的な規模で進行し、今では完全にブームになっている状況です。国内メーカーも新型車の多くがSUVで占められており、さまざまなセグメントと価格帯のモデルを展開しています。
【画像】ダイハツがかつて販売していた激レアなクロカン車を見る(20枚)
国内市場では、SUVのなかで常に販売台数の上位に位置しているのが、2019年11月に発売されたコンパクトSUVのトヨタ「ライズ」です。
ライズはトヨタとダイハツの共同開発によって誕生し、ダイハツブランドからは姉妹車の「ロッキー」がラインナップされ、2021年11月にはハイブリッドモデルが加わり、さらに人気を集めています。
このロッキーという車名は、過去に販売されたモデルに使われていた実績があり、現行モデルは2代目ということになりますが、初代もなかなか個性的なモデルでした。
そこで、初代ロッキーはどんなクルマだったのか、振り返ります。
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初代ロッキーはバブル景気の絶頂期だった1990年6月に誕生。ロッキー山脈からアメリカの西海岸をイメージしたところに由来したネーミングでした。
ボディサイズは全長3800mm×全幅1635mm×全高1725mmと日本の道路事情にもマッチしたコンパクトさで、外観はシンプルなスクエアなフォルムですが、オーバーフェンダー状の前後フェンダーがアクセントになっており、スポーティかつスタイリッシュな印象となっていました。
ボディタイプは3ドアの「レジントップ」の4名乗車のみで、キャビン後部が樹脂製のキャノピーになっており、リアのルーフからサイドウインドウにかけて取り外しでき、気軽にオープンエアドライブを楽しめました。
車体構造は本格的なラダーフレームにボディを架装した、生粋のクロスカントリー車として開発され、北米や欧州でも展開されたグローバルカーでした。
搭載されたエンジンは最高出力105馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒SOHCガソリンのみで、トランスミッションは当初5速MTのみでしたが、1992年3月に実施されたマイナーチェンジで4速ATも加わりました。
また駆動方式は当時のクロカン車では珍しかったフルタイム4WDと、手動でトランスファーを切り替えるパートタイム4WDをラインナップしていましたが、AT車の登場と同時にパートタイム4WDに一本化されました。
サスペンションはフロントにトーションバースプリングを用いたダブルウイッシュボーン、リアはリーフスプリングのリジッドアクスルで、悪路走行時の耐久性を重視していました。
コンパクトな車体ということもあってクロカン車としては軽量で、車重は全グレードとも1250kg前後に収まっており、高い悪路走破性を誇りました。
初代ロッキーはコンパクトなクロカン車として一定の人気を獲得しましたが、スズキ「ジムニー1300」(後に「ジムニーシエラ」に改名)や、後発の三菱「パジェロジュニア」にシェアを奪われてしまい、1997年に生産を終了。そして、前述のとおり22年の歳月を経て復活を果たしました。
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初代ロッキーが販売されていた頃、ダイハツはもう1台のコンパクトクロカン車「ラガー」も販売していました。
1984年に発売されたラガーはロッキーよりもひと回り大きいボディでしたが、それでも標準仕様は5ナンバーサイズに収まっていました。
ラガーも1997年に生産を終えましたが、ダイハツが同時期に2台のクロカン車を販売していたとは、なんとも贅沢な時代でした。
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みんなのコメント
ロッキー以上に硬派な内容でした。そしてかわいそうなくらい売れませんでした。
サイズも格好もロッキーやエスクードは今でも日本で売れる気がする何せジムニーが今でも売れてるんだから