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新型ランクルが8月登場なのに900万円オーバーも 現行ランクル200中古車高騰のなぜ?

 歴代モデルが、「値落ちしにくいクルマ」として日本だけでなく世界でも抜群の人気を誇るトヨタランドクルーザー。

 すでにインターネット上には新型の外観写真などが流出しているが、2021年6月9日20時30分(日本時間6月10日2時30分)に中東トヨタが新型ランドクルーザーを発表。

販売台数はアルファードの10分の1以下!! それでもヴェルファイアを1グレードだけ残す理由は?

 日本では2021年8月末にフルモデルチェンジを予定しており、2007年9月に登場した200系と呼ばれた現行ランドクルーザーが、約14年振りに世代交代を行うのだ。

 しかし、そんな状況のなかにあって、現行ランドクルーザー200の中古車が高騰している。すでに2021年1月に受注が終了し、3月末に生産も終了。

 間もなく新型ランドクルーザー300が出るのになぜ中古のランドクルーザー200が高騰しているのか、モータージャーナリストの萩原文博氏が解説する。

文/萩原文博
写真/トヨタ 

【画像ギャラリー】約14年ぶりにフルモデルチェンジする新型「ランクル300」と現行型「ランクル200」の写真をまとめてチェック!!

■新型ランクル300はどうなる?

世界初公開された新型ランドクルーザー300

ランドクルーザー300のリアスタイル。新型になりテールランプの形状が横長タイプに変更された

★ベストカーweb記事「世界初公開されたランドクルーザー300」

 すでに、ベストカーwebでも紹介しているが、新型ランドクルーザーはプラットフォームやパワートレインを一新。

 ボディの骨格にはTNGAのGA-Fプラットフォームを採用し、ボディサイズは変わらないものの車両重量は先代モデルに比べて、約200kg軽量化を実現している。

 搭載するエンジンはV8が廃止され、最高出力309ps、最大トルク700Nmを発生する3.5L、 V型6気筒ディーゼルツインターボと最高出力417psを発生する3.5L、V型6気筒ガソリンツインターボの2種類。今回、ハイブリッドの発表はなかった。

 組み合わされるトランスミッションは10速ATとなり、気持ち良い走りを実現する。乗車定員は5人乗りと7人乗りが設定され、最上級グレードのZXは、リニアソレノイドAVSをはじめ、VDIMに加えて、リアデフにトルク感応式LSDを採用し、フレーム車の枠を超えたオンロード性能を実現。

 また、ランドクルーザーシリーズ史上最高と呼ばれるオフロード性能を達成したGR-Sはリアデフロックに加えて、ランクル100系で廃止されたフロントデフロックを標準装備。

E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用により接地性向上

 さらにE-KDSSという電子制御によって前後サスペンションのスタビライザーを制御し、路面状況に合わせてスタビライザー効果を変化させ、オフロードの走破性と乗り心地そして安全性をすべて叶えたデバイスを導入。

 ランクル80系を超えるタイヤの浮きにくさと優れたサスペンション収縮性を実現している。加えて、トヨタ初の装備として、指紋認証システムによるセキュリティの対策強化、3Dマルチテレインモニターを採用している。

新型ランクル300のコクピット。洗練された最新のトヨタデザインを採用。先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ、トヨタセーフティセンスを採用。クラストップレベルの安全性能を誇る

ランクル200のコクピット。クオリティの高い作りに定評がある

■ランドクルーザーの中古車は今どうなっている?

2021年1月に受注が終了し、3月末に生産終了した現行ランドクルーザー200

★ランドクルーザー200の中古車情報はこちら!

 一般的なクルマの場合は、新型車の登場がアナウンスされると先代モデルをはじめとした中古車は値落ち傾向となるのであるが、さすが「値落ちしにくいクルマ」の1台であるランドクルーザーの中古車相場は泰然自若だ。

 そこで、今回は新型ランドクルーザー登場を間近に控えたタイミングで、現行型の200系ランドクルーザーの中古車相場の動きをチェックしてみよう。

 現在、200系ランドクルーザーの中古車は約154台流通していて、中古車の平均価格は約459.6万円。価格帯は約220万~約1250万円となっている。

 2021年式、走行距離500km以下の「おろしたて中古車(またが登録済み未使用車」は約5台流通していて、約593万~約1250万円。最高値の中古車はドレスアップ済車で、これを除いても約939万円と新車価格を大きく上回るプレミアム価格となっている。

 平均価格の推移を見ても1カ月前は約430万円、そして3カ月前は約420万円と値上がり傾向となっているのだ。

 モデルチェンジすると値落ち傾向となることが多いが、新車販売台数ランキング上位のモデルはフルモデルチェンジ直前に先代モデルの在庫を中古車として大量に市場に放出することが多く、一時的に値上がり傾向となる。

 しかし、200系ランドクルーザーの場合は、このような「おろしたて中古車」は数台程度に留まっているにも関わらず、値上がり傾向となっている。これはV8エンジンが廃止されることや3月で新車の生産が終了されたことなど様々な要因によるものと考えられる。

■長いスパン、半年前から1年半前はどうだったのか?

 直近1カ月や3カ月という短期的なスパンでは値上がりしているが、もっと長いスパンで見た場合200系ランドクルーザーの中古車相場はどうなっているのだろうか。約半年前の2020年11月時点での200系ランドクルーザーの中古車の流通台数は約190台で、平均価格は約550万円と現在より約90万円も高い水準だった。

 中古車の価格帯は約198万~約1036万円で、100万円台の低価格車もある一方で、新車価格を上回るカスタム済車が多く出回っていたのだ。

 さらに遡って2019年11月、現在から約1年半前の状況だ。中古車の流通台数は約360台で、現在の倍以上流通している。中古車平均価格は約510万円だった。

 こうしてみると、200系ランドクルーザーの中古車の流通台数は減少傾向で、平均価格は2019年から2020年にかけて値上がり傾向となっていたが、その後値落ちに転じ、現在はじわじわと値上がり傾向となっているという状況だ。

2007年9月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー200は当初このフロントマスクだった。エンジンは、2007年9月登場時には4663cc、V8(2UZ-FE型、288ps/45.7kgm)が採用されていたが、2009年5月のマイナーチェンジ以降はV8、4608cc(1UR-FE、318ps/46.9kgm)を搭載

 2007年から2021年まで販売された200系ランドクルーザーのモデルライフでの大きなトピックスは、2009年4月に一部改良で搭載する4.6L、V8エンジンを従来の2UZ-FE型から1UR-FR型へと変更。さらにトランスミッションも5速ATから6速ATへと変更。

 2011年12月に1度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更と一部グレードを除いて、オフロードの走破性を向上させるマルチテレインセレクトなどを装備したこと。

2015年8月17日に行われたマイナーチェンジでデザインが一新。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用

リアはライセンスプレートガーニッシュとリアコンビランプ下側をつなぐデザインとし、リアコンビランプもバックドアパネルから連続するデザインに変え、ハイリフトなイメージを表現するため、赤ランプを高い位置にレイアウト

 そして2015年8月に2度目のマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを大幅に変更。同時にミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「トヨタセーフティセンスP(現在はトヨタセーフティセンス)」を全車に標準装備し安全性を向上させたことだ。

■狙い目は一度目と2度目のマイナーチェンジの間の中期型!

2011年12月にマイナーチェンジされたモデル

★2012~2014年式のランドクルーザー200の中古車情報はこちら!

 この歴史に合わせて、中古車の平均価格を見てみると、2007年9月から2009年3月までの中古車の平均価格が約330万円。2009年4月から2011年12月の一度目のマイナーチェンジまでの前期型中古車の平均価格が約326万円。

 そして2011年12月の1度目のマイナーチェンジから2015年8月の2度目のマイナーチェンジまでの中期型中古車の平均価格は約442万円。そして2度目のマイナーチェンジ以降の後期型は約751万円とバンと跳ね上がっている。

 今後は2015年の2度目のマイナーチェンジ以降は高止まり、一方の初期モデルは底値で停滞という状況になりそうなので、狙い目は1度目と2度目のマイナーチェンジの間の中期型と言えるだろう。

■流通台数が最も多いのは最上級グレードの4.6ZX 4WD

新型ランクル300にはV8エンジンが搭載されないため、高値傾向が続くと思われる。写真は4.6ZX 4WD 697万4000円

★ランクル200 4.6ZXの中古車情報はこちら!

 流通している200系ランドクルーザーの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが最上級グレードの4.6ZX 4WDの約63台。

 続いて、4.6AX Gセレクションと4.7AX Gセレクションの各23台。そして、4.6AXの約21台となっている。

 また、年式別では2008年式が約26台と最も多く、続いては2018年式の約16台。そして1度目のマイナーチェンジ直後の2012年式となっている。

 先ほど狙い目に挙げた2012年~2014年式の中古車は約29台流通していて、価格帯は約318万~約758万円となっている。まもなく10年落ちを迎える中古車でも約300万円からという価格設定には、改めて200系ランドクルーザーの人気の高さには驚かされるばかりだ。

★2012~2014年式のランドクルーザー200の中古車情報はこちら!

 これで、新型ランドクルーザーの登場で現在の値上がり傾向から値落ち傾向になるか? と言われると、良くて横這いにしかならないと考えられる。

 最初にも書いたが、ランドクルーザーは歴代モデルそれぞれにファンがいて、値落ちしにくいモデルだからだ。

 特にランドクルーザー伝統のV8エンジン最後のモデルとなってしまう200系は、今後も高値安定傾向が続くはず。

 したがって購入を考えているのであれば、気に入ったモデルがあればすぐに購入するのが得策だ。それはすぐに充実したカーライフを送れることと待っていても値落ちする可能性が低いからだ。

★ランドクルーザー200の中古車情報はこちら!

【画像ギャラリー】約14年ぶりにフルモデルチェンジする新型「ランクル300」と現行型「ランクル200」の写真をまとめてチェック!!

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