都会的な4WD車として登場したRAV4はラフロードにも対応できる本格派4WDへと進化した。今回の新型は最新の「ダイナミックトルクベクタリング」を含め、3種類の4WDシステムを用意するほど力が入っている。それらにはトヨタ独自のハイブリッドシステムや、ディスコネクト機構など、独創的な技術の数々が投入されている。レポート●安藤 眞(ANDO Makoto)図版解説●安藤 眞/編集部
ラフロードも許容する本格派
新型フィアット500Xに搭載された次世代1.3Lエンジンの奥ゆかしさに好感触〈試乗記〉
新型RAV4開発スタッフの皆さん
視界もインパネデザインもスッキリ!
ホールド性が高く悪路走行でも不安なし
悪天候も問題なし
衣服を汚しにくく乗降性も良好
スペースの有効活用で後席居住性を向上
自然な感覚で操作できるコックピット
操作性が高く疲れにくい
後方視界を拡大してより安全に
細やかなチューニング的確な運転をサポート
高品位素材の採用で軽く、強く
リヤまわりを効果的に強化
フロントサイドの強化で操舵応答を向上
走りの質を高める接着剤を採用
板厚アップとリブの配置で振動を抑制
吸音素材の採用でタイヤ騒音を低減する
ドアサイドからの音の侵入を防ぐ
ボディ各部の発泡材が騒音を遮断
フロア面にも空力デバイスを採用する
小さな部品の追加で振動特性を向上する
サスペンションの横剛性を向上
自然な操作性のために
微低速領域の減衰力を的確にコントロール
リヤサスのジオメトリーを変更
路面からの入力を緩和する
確かな手応えを感じる構造
高応答性と緻密制御を実現
新開発2.0ℓエンジンとギヤ付きCVTの組み合わせ
ギヤとベルトで動力伝達を切り替え
高速燃焼対応の低抵抗ピストン
エンジン特性を最大限に活用して伸びやかな加速
ワイドレンジ化と伝達効率を向上
リズミカルでリニアな変速を実現
ベルト狭角化で変速速度を向上
高熱効率2.5ℓエンジン搭載のハイブリッドシステム
呼気流量の増大とタンブルの強化で高速燃焼を実現する
新技術の採用で理想的なポート形状を実現
3本のオイルジェットでピストンを冷却
偏心バレル形状がオイル消費を抑制
高速運動対応の軽量コンロッド
高強度でバランスの良いクランク
3種類の4WDシステムをラインナップ
各部の統合制御を行なうAIM(AWD Intergrated Management)
運動性能の制御には、ブレーキやパワートレーン、電動パワーステアリングも統合制御するAIMを導入。オンロード用に「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3モードが用意され、ドライバーの意図や走行シーンに応じて、スロットル応答やシフトスケジュール、操舵力やディスコネクトトルクベクタリング機能などが最適制御される。
個々の4WDシステムに適した制御モードを搭載
ダイナミックトルクコントロール4WDとダイナミックトルクベクタリングAWDには、オフロード用にふたつのモードを選択できる「マルチテレインセレクト」機能を装備。「ROCK&DIRT」は岩場などの荒れた道で使用するモードで、車輪の空転を素早く抑える方向でブレーキを制御。「MUD&SAND」モードは、車輪の空転を適度に許容してトラクション性能を確保し、大きな走行抵抗に打ち勝つ制御が行なわれる。E-Four の悪路用制御は「TRAIL」の1種類で、マルチテレインセレクトの「ROCK&DIRT」に近い制御になるそうだ。
プロペラシャフトの回転を断続するディスコネクト
ドグクラッチ断続比較
真ん中に見えるのがドグクラッチ。このギザギザが、リングギヤの内側と噛み合う。左右で位置が異なるのがわかるだろうか。その左に見えているのがラチェット機構。ボールカムはラチェット機構のスリーブに隠れていて見えない。
新開発トルクベクタリング&ディスコネクト機構
左右独立の電子カップリングでヨーモーメントを発生
引きずり抵抗の排除で高い燃費効果を発揮
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