7月22日、カナダ・トロント州の市街地特設コースにて、2024年NTTインディカー・シリーズの第12戦『オンタリオ・ホンダ・ディーラーズ・インディ・トロント』の決勝が行われ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)が優勝を飾った。
前日の予選では、ハータが今季3度目のポールポジションを獲得。全85周の決勝レースはスタートから中団でサンティノ・フェルッチ(A.J.フォイト・エンタープライゼス)のクラッシュが発生し、フルコースコーション(SC)が導入となり、本格的な戦いは5周目から幕が開けた。
ホンダが上位7台独占【順位結果】2024年インディカー第12戦トロント 決勝
青空のもとで切られたリスタートは、ハータが好スタート。すぐ後ろには僚友カイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)に、1ポジションアップのスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が続く。
しかし、ここでも後方で中団で競るアグスティン・カナピノ(フンコス・ホーリンガー・レーシング)のクラッシュが発生。2度目のSCは9周目に終了となる。
ふたたび迎えたリスタートでうまくギャップを作った首位ハータは、第9戦より導入された新ハイブリッド・システムも利用しながら好ペースで周回。2番手カークウッドとともにアンドレッティ・グローバルのトップ2台は、35周目、54周目に同時にピットインを行い、順位はそのままに後半戦へ。
しかし、69周目にキッフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が単独クラッシュを喫して3度目のSCが導入。さらに、リスタートを迎えた73周目には、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)がコーナー出口で単独スピン。そのマシンをよけきれずに多くのマシンが接触してしまい、コンクリートウォールに衝突するものや、乗り上げて横転するものが出たためにレースは赤旗中断となった。
クラッシュに巻きこまれたのは、オワード、マーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)、ピエトロ・フィッティパルディ(レイホール・レターマン・ラニガン)、フェルッチ、ノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン)、トビー・ソワリー(デイル・コイン・レーシング)の6台。各選手は無事にコースを離れている。
ドライバーの救出や停止したマシンの回収を終え、レースは残り9周で再開となる。しかし、直後にスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)がクラッシュし5度目のSCが導入された。
レースは残り5周でのスプリント対決となり、ハータ、カークウッドはポジションをキープしてチェッカーフラッグを受けた。3位には15番手から追い上げたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がつけた。
4位には18番手から大きくゲインのアレックス・パロウ、5位にはマーカス・アームストロングが続き、チップ・ガナッシ・レーシングは3~5位に並ぶ好結果に。さらに6位にデイビッド・マルーカス(メイヤー・シャンク・レーシング)、7位にクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)が続いてホンダがトップ7を独占するかたちとなった。
2024年インディカーの次戦は、8月16日から17日にかけてアメリカ・イリノイ州にあるワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(WWTR)で開催される『ボマリト・オートモーティブ・グループ 500』だ。
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