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ドイツが生んだ史上最高の名車 31選 後編 VWビートルから「イエローバード」まで

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ドイツが生んだ史上最高の名車 31選 後編 VWビートルから「イエローバード」まで

メルセデス・ベンツSクラス

メルセデス・ベンツSクラスは1965年の誕生以来、長年にわたって最高級車として君臨し、上流階級の人々に快適なくつろぎの場を提供してきた。メルセデスは多くのオーナーが後部座席に座りたがっていることを認識しており、当初からロングホイールベースのSELを販売している。

【画像】ドイツが誇る名車【ルーフCTRなどを写真で見る】 全106枚

Sクラスで走りたいというドライバー向けには300SEL 6.3というモデルが用意され、0-97km/h加速5.7秒、最高速度227km/hという性能を誇った。これは1967年のことで、現代のAMGバージョンの先駆けである。

メルセデス・ベンツSL

SLは、どの時代のモデルでも、メルセデスを代表する名車として挙げることができる。特に1971年のR107は説得力があるが、今回は2001年のR230をSLの最高峰としたいと思う。

そのルックスはまったく古臭さを感じず、運転も楽しく、SL 55 AMGは求められるだけの性能をすべて備えている。折りたたみ式のメタルルーフ仕様も加わり、最高のコンバーチブル/クーペとなった。

2008年のSL 65 AMGブラックシリーズは、670psのツインターボV12エンジンを搭載し、重量はSL600より250kg軽く、最高速度は電子制御で320km/hに制限されている。最新世代のSLも今年発表されたばかりで、2022年には路上でその姿を見ることができるだろう。

NSU Ro80

NSU Ro80は、その先進的なスタイリングとツインローターのワンケル・ロータリーエンジンの採用により、1968年のカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。ハイスピードかつスムーズに走れるクレバーなクルマであることは間違いない。しかし、このエンジンは信頼性に欠け、フォルクスワーゲンがNSUの名を封印するまでの11年間で3万7204台が生産されたに過ぎなかった。

最新技術によって、ワンケルエンジンのローター先端の磨耗を解決し、望ましいクラシックカーとすることもできる。Ro80は確かに不完全ではあるが、やろうとしたことは素晴らしいのだ。

オペル・マンタ

オペルはフォード・カプリに対抗して、いち早くマンタを発売した。このクルマもまた、米国のマッスルカーを意識したスタイルを持つ。初期モデルのマンタAもよかったが、その後に出たマンタBは最高だった。見栄えがよく、スペースも広く、そして何よりハンドリングがいい。110psの2.0Lをフル活用するGT/Eも登場し、カプリよりも長持ちして1988年まで60万3千台が製造されている。

オペルは、1983年にマンタ400グループBラリーカーを製作した。後輪駆動のプラットフォームは、全輪駆動のライバルに対して登場した瞬間から時代遅れとなっていたが、ターマックでは強力なパフォーマンスを発揮した。

オペル・モンツァ

ハンサムなオペル・モンツァは、1970年代後半に手頃な価格で手に入れられる大型クーペだった。最高出力180psの3.0L GS/E仕様のモンツァは、0-97km/h加速8.5秒、最高速度193km/hを達成した。GS/Eは、デジタルメーターを備えていたことも特筆すべき点である。

ポルシェ356

最初の49台のポルシェ356はオーストリアのグミュントで製造されたが、この小さなスポーツカーはドイツと生みの親フェリー・ポルシェを象徴する永遠のモデルとなっている。ほとんどのモデルで出力が控えめな356は、軽量、空力性能、優れたハンドリングを武器に、ライバルに打ち勝つことができた。

米国での成功により会社は安定し、356は後に続く911のデザインレイアウトを決定づけた。1965年まで911と並行して生産されたが、一部の購買層は356の外観と小さなエンジンを求めていた。

ポルシェ911

かつて、これほどまでにメーカーと密接に結びついたクルマがあっただろうか。911の影響を抜きにしてポルシェを考えることはできない。1964年の誕生以来、サイズや出力は大きくなっても、シルエットは変わっていない。

911といえば空冷式という人もいるだろうが、水冷式の996型は911を現代に残すことに成功した。水冷911の生産台数は空冷モデルを大きく上回り、空冷が合計44万3134台であるのに対し、1998年以降の水冷モデルは60万台を超えている。

ポルシェ928

もしポルシェが911の後継に928を据える計画を実行していたら、今のポルシェの姿はまったく違ったものになっていただろう。幸いなことに、928は911と並んでグランドツーリング用の高級クーペとして発売され、その役割を完璧に果たしている。

最高出力243psの4.5L V8エンジンは、240km/hでのクルージングを可能にし、その競争力を維持するために生涯を通じて排気量とパワーを拡大していった。

928 GTSは最高出力350psの5.4Lエンジンを搭載。もっとシャープなハンドリングを求める人々のために、クラブスポーツモデルも製造された。

ポルシェ・ボクスター

1990年代半ば、ポルシェは苦境に立たされたが、ボクスターがその窮地を脱する道しるべとなった。ミドエンジンのロードスターというパッケージが、新しい若い購買層を誘惑したのだ。ボクスターと996世代の新型911は、フロントガラスから先がすべて共通だったことも売上に貢献した。

ボクスターの需要は非常に大きく、ポルシェは1997年からヴァルメット社が運営するフィンランドの第2工場を使用するようになった。

ルーフCTR

「イエローバード」と言えば、血中ガソリン濃度の高い人ならどのクルマか、どの映像のことか、すぐにわかるだろう。ルーフCTRは、鮮やかな黄色のデモカーがニュルブルクリンクを疾走する映像で一躍有名になった。その姿は瞬く間に伝説となり、ルーフは本格的なチューニング・カンパニーとしての地位を確立した。

CTRは排気量3.4L、最高出力469psのターボエンジンを搭載していたが、ベースは911ターボではなく3.2Lのカレラであった。これは、カレラのほうが軽量で空力的に優れていたためだ。

スマート・フォーツー

スマート・フォーツーは、コンパクトで低燃費な小型車という都市部のニーズに応えた、現代にふさわしいバブルカーである。全長が一般的なクルマの車幅とほぼ同じだったため、縁石に鼻先を寄せて駐車することができるのが特徴だ。初期のフォーツーは、599ccの3気筒ターボエンジンを搭載し、0-97km/h加速17.2秒という悠長な加速を楽しむことができた。

プラスチック製のボディパネルは簡単に交換できるように設計されており、オーナーは好きなときにクルマの色を変えることができたが、このアイデアは普及しなかった。

トラバント

トラバントは1957年、東ドイツにおける大衆車として最初の市販車を発売したが、買ってから手に入れるまでに通常10年程度かかったという。もしトラバントが共産主義時代に新車販売を独占していなければ、2ストローク2気筒の喘ぐようなエンジンを搭載したこの粗悪なマシンを欲しがる者は少なかっただろう。

トラバントの独創性はボディに隠されており、金属ではなく綿ゴミを再利用したプラスチック「デュロプラスト」で作られていたのである。廃車には苦労したそうだ。

フォルクスワーゲン・ビートル

ただのドイツ車ではない、ドイツ車。もともとヒトラー率いるドイツ第三帝国の国民車として第二次世界大戦前に設計されたが、開戦とともに生産計画は中止に。ビートル(タイプ1)の生産を1946年にきちんと稼働させたのは、英国軍であった。初期の車両は25psしかなかったが、耐久性があり、容易に走らせ続けることができた。

オリジナルデザインのビートルは約2150万台生産された後、最後の個体が2003年にメキシコでラインオフした。

フォルクスワーゲン・ゴルフ

フォルクスワーゲン・ゴルフは、幅広い層のドライバーのニーズと欲求を満たすために一貫して進化を続けており、多くのドライバーにとってデフォルトの選択肢となっている理由は容易に理解できる。シンプルなファミリーカー、ホットハッチ、コンバーチブル、ハイパフォーマンスなど、ゴルフはあらゆるニーズに応え、それを見事に実現している。

初代ゴルフ・カブリオレは、2代目をドロップトップにするコストが高すぎたため、1993年まで生産された。また、南アフリカのフォルクスワーゲンは、シティ・ゴルフと呼ばれる初代ゴルフを2009年まで生産し続けた。

フォルクスワーゲン・ポロ

1975年に登場したフォルクスワーゲン・ポロは、ビートルに取って代わるものではなかったかもしれないが、同社の製品群の中で徹底的にモダンなものとして登場した。ベルトーネの端正なスタイリング、ハッチバック、広い室内、優れた操作性により、ルノー5やフォード・フィエスタに対抗する、まさにドイツ車らしい存在となったのである。

2代目ポロは1981年に「ブレッドバン」の愛称で親しまれる小型ワゴンとして発売され、1983年に登場したハッチモデルは「クーペ」と呼ばれた。

フォルクスワーゲン・シロッコ

ゴルフGTIが注目されがちだが、同車が登場する2年前にはすでにスポーティなFF車が存在していた。同じ111psの1.6Lエンジンを搭載したシロッコは、0-97km/h加速8.5秒と、ゴルフGTIの8.7秒より僅かに速いタイムで走り出した。

初代シロッコのスタイリングはジウジアーロが担当したが、2代目はリアのヘッドルームを広く取るために自社でデザインしたものである。

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みんなのコメント

5件
  • RUFは、ポルシェからボディシェルを含めた組み立て前の部品供給を受けて、それを素材に全く違う車を生産する、ある意味メーカーといっていい会社ですよ。
    完成車に手を入れるチューナーとは一線を画します。
    まあもちろんイエローバードみたいなイメージリーダーを商売に活用したキット販売なんかもやってるわけですが。
  • CTRじゃなくて964ターボSの写真なのはなぜ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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