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【グランドツアラーの最適解】ベントレー・コンチネンタルGT V8 W12を凌駕

伝統的グランドツアラーといえばベントレー

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)

【画像】コンチネンタルGTとDB11 全98枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


V8エンジンを搭載したコンチネンタルGTの意味をベントレーに尋ねたら、エントリーモデルだと簡素に答えるかもしれない。確かに、完全に心奪われる芳醇なW12気筒エンジンに手を出さずに、ベントレーに浸ることができる。

12気筒エンジンの方が8気筒エンジンより優れているから、同様に排気量6Lの方が4Lより価値がある。果たして本当だろうか。実際に乗って確かめてみようじゃないか。

まず、目に入ってくる姿はベントレーが手掛けた純粋なグランドツアラー。GTという頭文字は、広く自動車で用いられている。GTIにまで広げるなら尚のこと。だが、ベントレーこそGTというコンセプトを従来から掲げてきたブランドだ。

高価でラグジュアリー(=グランド)でありつつ、ドライバーや同乗者に緊張を強いることなく長距離移動する(=ツーリング)ためのクルマ(=カー)。

それを叶えるべく搭載されるエンジンは、4.0LのV8ツインターボ。最高出力は549psもあり、2003年に登場した6.0LのコンチネンタルGTと比べて、10ps程度及ばない程度。

ただし、同じエンジンがアウディRS6に搭載されると、さらに50psほど追加で獲得できるという事実は知っておきたい。価格はコンチネンタルGT V8より30%以上安い。

加えて若干のハイブリッドシステムを追加することで、同じユニットはポルシェ・パナメーラで679psも叩き出す。この差には少しがっかりする読者もいるだろう。プラットフォームも、ベントレーと同じものが用いられている。

ベントレーに期待通りの心地よさ

だがわたしの経験では、パナメーラの場合、ハイブリッドシステムで増えた重量が、額面で追加された以上のパワーを打ち消している印象だった。ベントレーの549psを心配する必要はないだろう。

V8エンジンのコンチネンタルGTは、期待通り。軽量なエンジンのおかげで、フロントノーズから50kgも取り除かれている。

サスペンションも、軽量になった車重に合わせて調整を受けている。スポーティさを削るような結果にはなっていない。

前回コンチネンタルGT V8に試乗したのは、アメリカのカリフォルニア。素晴らしい印象だった記憶をたどると、疑念も湧いてくる。ベントレーが一方的に選んだ極めて滑らかな路面を、心地よい太陽光を浴びながら運転したからだ。

英国の道路網から逃れられない厳しい実情の中で、どのような印象を与えてくれるのだろうか。だが杞憂だった。英国西部、ウェールズ州のワインディングを走らせたが、ベントレーに期待するに相応しい乗り心地を提供してくれた。

数多くのクルマに試乗してきたが、コンチネンタルGT V8に似た経験をさせてくれたモデルが思い浮かばないほど。そして今回、ハンドリングの特性をよりあらわに感じ取ることができた。

カリフォルニアでの印象通り、パワフルで印象的なほどグリップ力が高い。ステアリングのレシオは適正で、重み付けも正確性も優れている。

パフォーマンスに不満を抱くことはない

英国では、大きなボディサイズと軽くない車重を、より実感させられる。最も近いライバル、アストン マーティンDB11AMRの方が、コーナーでは素早い。リアタイヤのスライドアウトを素早く修正できる、優れたバランスと機敏性を備えている。

コンチネンタルGT V8でも、高い次元の限界領域内なら、ベストの味わいが得られる。ドライビングから味わえる喜びの深さは、ごく一部の腕の立つドライバーにとっては満足できるものではないかもしれない。

だが多くの顧客は、圧倒的な快適さを歓迎するだろう。ベントレーとしての価値を認めるはず。エンジンが生み出すパフォーマンスと、路面へと伝えられるプロセスに、不満を抱くひとはほとんどいないと思う。

センターコンソールのコントローラーで、スポーツ・モードを選ぶ。あるいは、個別の設定メニューで、エグゾーストノートのボリュームを上げる。そうすれば、アクセルペダルを倒すたびに、雷鳴が響き渡るライブイベントになる。

コントローラーでもとに戻せば、静かなリムジンに立ち返る。だが、すべてを好きになれるわけではない。

コンチネンタルGTには、アナログのメーターが似合うと思う。センターコンソールのスイッチ類は煩雑だ。別の方法で確認できる情報を表示する3つのメーターを備えた、回転式のダッシュボードパネルに、数千ポンド(数十万円)も払う人はいるのだろうか。わたしには今ひとつ理解できない部分だ。

伝統的グランドツアラーの最適解

それらを踏まえたうえでも、素晴らしいクルマであり、素晴らしいベントレーだという事実には揺るぎない。W12気筒エンジンのコンチネンタルGTより優れているのか? 疑問はないだろう。

わずかに馬力で劣っていても、エンジンのサウンドは倍以上心地いい。シャシーバランスにも優れ、一度の満タンでより遠くまで走れる。環境破壊に対する後ろめたさも、少しは軽くなる。それに、価格は数万ポンド(数百万円)も節約できる。

アストン マーティンDB11ほどに、運転の楽しさは得られないことは確かではある。しかし、最も上質な伝統的グランドツアラーを探しているのなら、ベントレー・コンチネンタルGT V8は、最適解の1台だといっていい。

静かで速く、感銘を受けるほどに快適。これまでの量産車としては他に類を見ないほど、仕上がりは素晴らしい。コンチネンタルGT V8を超えるには、よほど特別な何かを持ってこない限り、難しいだろう。

ベントレー・コンチネンタルGT V8のスペック

価格:15万1800ポンド(2155万円)
全長:4850mm
全幅:1966mm
全高:1405mm
最高速度:318km/h
0-100km/h加速:4.0秒
燃費:8.4km/L
CO2排出量:268g/km
乾燥重量:2194kg
パワートレイン:V型8気筒3996ccツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:549ps/5750rpm
最大トルク:78.3kg-m/1950rpm
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック

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