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「TE27レビン&トレノ」「サメブル」「S30フェアレディZ」!  旧車天国「昭和レトロカー万博」で出会ったオールドタイマーが羨ましすぎる

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「TE27レビン&トレノ」「サメブル」「S30フェアレディZ」!  旧車天国「昭和レトロカー万博」で出会ったオールドタイマーが羨ましすぎる

「昭和レトロカー万博」で見つけた人気急上昇中の’70s国産旧車をリポート

 今年で3回目となる「昭和レトロカー万博」が、11月21日(日)大阪・舞洲スポーツアイランド空の広場で開催された。普段なかなか目にすることができない、貴重な旧車・クラシックカーが会場に集まり、出展社やフリーマーケット出品者によるパーツやグッズ販売、さらに特別企画として「昭和レトロカー万博オークション2021 by BHオークション」も実施。旧車ファンはもちろん、懐かしのクルマに触れられるイベントとして、ノスタルジックな空間にタイムスリップできるイベントとして大いに盛り上がった。そんな会場に集まったエントリー車両のなかから、こだわりのオールドタイマーたちをリポートする。

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ラリー仕様に近いフォルムから走り屋仕様にカスタマイズ

【1972年製/トヨタ・カローラレビン1600GT(TE27)/オーナー:高山晃浩サン】

 父親が旧車好きという影響もあり、旧いクルマとの関わりは自然に身に付いたという高山サン。このクルマは、旧車を専門に販売しているお店に並んでいるのを見てひと目惚れで購入。しかし、じつは店頭に並んでいるときは今の姿とはまったく異なり、車高は高くTRDのマッドガードを装着し、スタイリングはラリー車に近い状態だったそうだ。

 それを自分好みにリメイクし、今の状態に仕上げられている。ボディまわりは、純正色に近いモスグリーンにオールペン。市販されているチンスポイラーを装着し、足まわりはフロントにAE86用の車高調を装着している。車高はもう少し下げたいところだが、マフラーが干渉するので今の状態からは変更できないとのこと。

 装着するホイールは、ハヤシレーシングから変更しSSRマークII(F:13×7.0/R:13×8.0)を履き、タイヤはアドバン・ネオバ(F:165/60、R:185/60)を組み合わせる。

 パワーユニットは、ピストン/クランク/カムなどを変更し、1920ccにボアアップ。TRDの強化クラッチやLSDを装着し、マスターバックは社外品に変更している。ラジエター、オイルクーラーなども社外品をセレクトし、キャブレターはソレックス44、エキゾーストマニホールド、マフラーなども変更。走りは快適だ。

 月に2~3回ほどしか乗っていないということだが、乗るときはチョイ乗りではなく1時間以上はしっかりと走り運動機能をなじませることでコンディションを確保している。その甲斐ありアイドリングも安定し、普通に乗れるクルマに仕上がっているのだ。

□SPECIFICATION

〇エクステリア:純正モスグリーンにオールペン/社外品チンスポイラー

〇ホイール&タイヤ:SSRマークII(F:13×7.0・R:13×8.0)/YOKOHAMAアドバンネオバ(F:165/60・R:185/60)

〇チューニング:エンジン1920cc/オイルキャッチタンク/社外ラジエター&オイルクーラー/ソレックス44⌀/エキゾーストマニホールド/エキゾーストマフラーTRD強化クラッチ/LSD/ストラットタワーバーほか

〇インテリア:ナルディ・ステアリング/レカロシート

6年の歳月を掛けてフルレストア! 新車同様乗りやすいトレノに仕上がった

【1972年製/トヨタ・スプリンタートレノ1600GT/TE27/オーナー:澤木靖典サン】

 旧車のレストア&メンテンスショップとして、旧車ファンなら誰もが知っている京都の斎藤商会。その斎藤商会が6年の歳月を費やし、ボディからエンジン、足まわりまで徹底的にレストアして作り上げたクルマがこのトレノだ。オーナーみずから塗装の下地処理などを手伝うなど、思い入れのあるこのクルマは時間をかけただけのことがあり新車に近い状態。オーナー曰く「普通に乗れるカローラ」に仕上がっているという。

 エンジン本体は組み直しなどしているものの、ボアアップは行わずノーマルで仕上げているので前述の「普通に乗れる~」というワードがそのまま当てはまるクルマのようだ。エンジンの始動はもちろん、1発でOK。熱が入るまでは多少バラつくが、暖機が終わればアイドリングはビシっと安定する。

 とにかく、ゆっくり、ガッチリレストアを行うと、まったく壊れる心配はない。また、旧車に共通して言えるコトである、普通に毎日でも乗ってあげることが、旧車をいつまでもいい状態で乗り続けるコツだとか。やはりクルマは乗ってナンボ。乗ることでクルマの具合はわかるのだ。

 やはり早期発見、早期メンテンスが機械モノを快適に維持するポイントのようだ。インテリアは、快適装備となるパワーステアリングやクーラーなどは装備していないが、メーター類などは今風にメイキング。スタンダードに近いレストアも魅力だが、このクルマのように敢えてカスタマイズしてあげるのも旧車メイクの醍醐味と言えそうだ。

□SPECIFICATION

〇エクステリア:純正オレンジに外装&エンジンルームオールペイント/社外品チンスポイラー/トランクスポイラー/ウインカー変更

〇ホイール&タイヤ:SSRマークII(前後13×7.0)/YOKOHAMA・グランプリM7R(前後位185/60)

〇チューニング:エンジンノーマルオーバーホール/ソレックスキャブ/エキゾーストマニホールド/エキゾーストマフラーほか

〇インテリア:パーソナル・ステアリング/油圧計・油温計・水温計・電圧計・燃圧計・タコメーター・デジタルスピードメーターほか

スタイリッシュにロングノーズ化したスポーティな「サメブル」

【1975年製/日産ブルーバード2000GT/610型/オーナー:クワっさん】

 親が810型ブルーバードのバンに乗っていたということもあり、昔から憧れていたという610型ブルーバード。このシリーズに採用された2000GTは、ホイールベースを150mm延長することにより、フロントオーバーハングを55mm延長。それによりロングノーズ化が図られ、よりスポーティなスタイリングになった。

 特徴的なのは、サメのエラのようなデザインとなったエアアウトレット風デザインを取り入れたサイドウインカー後方の凹凸。そのため、通称「サメブル」と呼ばれ、現在でも親しまれている。取材車両は、そのセダンバージョンで、シルバーのボディカラーはコンディションも上々。各エンブレムはオーナーみずから手作業で塗装を行っている。

 トランク上にはリスタードのトランクスポイラーが装着されオリジナルカスタマイズ。ソレックス40を装着したL型ユニットには、お決まりのデュアルマフラーをセット。心地よいエキゾーストノートを奏でていた。足まわりはフロント&リヤともに車高調をセット。深リムでスタイリッシュなRSワタナベ・エイトスポークの14インチを装着し、走りの良さとスタイリングを両立させている。

 またインテリアについては、レストアなどはせず自分流にスタンダードスタイルを守りつつ、ステアリングはダットサンのコンペハンドルに交換。クーラーはスターロード製を装備しているが、パワーステアリングは未装備、重ステを味わっているそうだ。

 今後は、ミッションとエンジンのオーバーホール、ホイールの交換などを行っていきたいとのこと。月2~3回は乗るようにして、クルマのコンディションを保っているということだ。

□SPECIFICATION

〇エクステリア:ヘッドライトLED化/リスタード・トランクスポイラー/エンブレムオリジナル塗装

〇ホイール&タイヤ:RSワタナベ・エイトスポーク(前後14インチ)/ハンコック(前後185/55)

〇チューニング:ソレックス40⌀/デュアルマフラー/車高調ショックアブソーバー

〇インテリア:ダットサンコンペハンドル

ボロボロのボディを5年がかりでフルレストアした極上S30

【1977年製/日産フェアレディZ/S30/オーナー:松若佳典サン】

 12年前に購入したときは、エンジンもトランスミッションもないドンガラ状態で、そこから5年かけてフルレストアしたという1977年式S30Z。エクステリアは、ボンネット/ライトベゼル/カウルトップ/フェンダーのすべてをFRP製に交換。フロントスポイラーはスピードフォルム製を装着している。

 また、テールやエンブレム、前後バンパーはリプロ品で対応。気になるエンジンは、セドリック用のL28改3L。L28クランク/L14コンロッド/K24ピストンに、ソレックスの50φキャブ、ファクターのタコ足、亀有製2in1マフラーという構成だ。ヘッドカバーの刻印をL30に作り替えたり、ハーネス類をすべてフェンダー内に隠すなど、美しいエンジンルームにオーナーのこだわりが光っている。

 サスペンションはフロントがコニの車高調、リヤがカヤバ+車高調で、SSRフォーミュラメッシュのフロント15×8.5-15、リヤ16×9.5-19という異径サイズをマッチング。これはドラッグマシン風に前下がりにしたかったためとのこと。ちなみにタイヤもフロント195/55R15(ポテンザRE11)、リヤ225/50R16(トーヨープロクセスR1R)を履く。ボディ同様内装も経年劣化が酷くて、ダッシュボードもFRPで作り替え。S30Zの特徴でもある5連メーターの形状がFRPで美しく蘇り、センターの3連メーターはデフィ製に交換されていた。

 またドアヒンジやフューエルリッドのキャップなども純正は劣化がひどく、亜鉛メッキタイプに交換するなど、当然ながら手の入ってないところはない状態。現在は「降水確率が40%以上になったらクルマは出さない、出るときはキャブのジェットとプラグはつねに予備を積んで走っている」という、オーナーの愛情がたっぷりと注がれたS30Zだ。

□SPECIFICATION

〇エクステリア:スピードフォルムFスポイラー/純正タイプオーバーフェンダー

〇ホイール&タイヤ:SSRフォーミュラメッシュ(F:15×8.5・R:16×9.5)/F:ブリヂストン・ポテンザRE011(195/55R15)・R:トーヨープロクセスR1R(225/50R16)

〇チューニング:エンジンL28改3000cc/真鍮製ラジエター&電動ファン×2/ソレックス50φ/ファクタータコ足/亀有改マフラー+RRCサイレンサー

〇インテリア:FRP製ワンオフダッシュボード/MOMOステアリング/レカロシート

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  • 記事一発目のレビン、前の状態のが幸せだったんじゃないのか?
  • 110サニー、GX-5が好きでした。
    ドアがぺらいけど早かったなあ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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