FIA F2は2020年、GP2から改称されて4年目のシーズンを迎える。今季は角田裕毅、松下信治、佐藤万璃音という3人の日本人ドライバーが名を連ねている。同一シーズンに3人の日本人ドライバーが参戦するのは、中嶋一貴、山本左近、平手晃平が戦ったGP2の2007年シーズン以来である。
3月1日(日)からはバーレーン・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテストが開始されたばかり。今回は2020年のFIA F2に参戦する11チーム22名のドライバーをおさらいしていく。
■何事にも動じぬ驚異のメンタル。角田裕毅、勝負の1年は「誰よりも速く走るだけ」
【DAMS】
#1 ショーン・ゲラエル
2019年成績:FIA F2 ランキング17位
#2 ダニエル・ティクトゥム
2019年成績:スーパーフォーミュラ ランキング20位
昨年はニコラス・ラティフィ(現ウイリアムズF1)とセルジオ・セッテ・カマラのコンビでチームチャンピオンとなったDAMS。2020シーズンは、このカテゴリー参戦6年目、ベテランの域に達したゲラエルと、元レッドブル育成で現在はウイリアムズF1チームの開発ドライバーを務めるティクトゥムのコンビで挑む。昨季途中まで日本スーパーフォーミュラを戦ったティクトゥムは、今季がF2フル参戦デビューだ。
【ユニ-ヴィルトゥオーシ】
#3 周冠宇
2019年成績:FIA F2 ランキング7位
#4 カラム・アイロット
2019年成績:FIA F2 ランキング11位
2019年に現在の名称となった旧ロシアンタイム。昨季は周とルカ・ギオットがしばしば上位争いに顔を出し、高い戦闘力を見せた。今季はギオットが抜けてFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のアイロットがチャロウズから加入。ルノー育成の周とのコンビとなる。アイロットは昨季後半にポールポジションを獲得するなど、才能の片鱗を見せていただけに注目だ。
【ARTグランプリ】
#5 マーカス・アームストロング
2019年成績:FIA F3 ランキング2位
#6 クリスチャン・ルンガー
2019年成績:FIA F3 ランキング6位
これまでに多くのF1ドライバーを輩出してきた名門チーム。近年ではストフェル・バンドーンやジョージ・ラッセルがここからF1へと巣立っていった。今季はフェラーリ育成のアームストロングと、ルノー育成のルンガーというFIA F3からのステップアップ組で戦う。昨年F3でしのぎを削ったアームストロングとルンガーが、同じチームで相見えることとなった。
【カーリン】
#7 角田裕毅
2019年成績:FIA F3 ランキング9位
#8 ユアン・ダルバラ
2019年成績:FIA F3 ランキング3位
2年前のチャンピオンチームであるカーリンは今季、レッドブルジュニアドライバーのルーキーをふたり起用してきた。昨季のFIA F3での戦績はダルバラの方が上だが、最強チームとも評されるプレマに在籍していたダルバラと、それに比して劣るイェンツァーを優勝に導いた角田が同じチームで戦うということは、非常に興味深いと言えそうだ。なお角田が2021年にスーパーライセンスを獲得しF1へ昇格するためには、ランキング4位以上が絶対条件となる。
【カンポス】
#9 ジャック・エイトケン
2019年成績:FIA F2 ランキング5位
#10 ギリェルメ・サマイア
2019年成績:ユーロフォーミュラ・オープン ランキング16位
カンポスは、昨季印象的な速さを見せたエイトケンが残留。ブラジル人ドライバーのサマイアが新たに加わった。エイトケンはARTからF2デビューを果たした2018年は苦戦したものの、カンポスに移籍した2019年に覚醒。3勝を挙げてランキング5位となった。今季はルノー育成から外れてしまったものの、ウイリアムズF1チームのリザーブドライバーを務める。サマイアはこれまで母国ブラジルのF3などで実績を残してきたドライバーだ。
【チャロウズ】
#11 ルイ・デレトラ
2019年成績:FIA F2 ランキング8位
#12 ペドロ・ピケ
2019年成績:FIA F3 ランキング5位
FIA F2で4年目を迎えるデレトラと、FIA F3からステップアップしてきたピケのコンビ。デレトラは昨季カーリンで松下信治のチームメイトだった。なおこのふたりは共にF1ドライバーの父を持つという共通点がある。(ジャン-ドニ・デレトラ、ネルソン・ピケ)
【MPモータースポーツ】
#14 松下信治
2019年成績:FIA F2 ランキング6位
#15 フェリペ・ドルゴビッチ
2019年成績:FIA F3 ランキング16位
近年はロベルト・メリやジョーダン・キングなど、実力派ドライバーを“エース”に起用してきたMPモータースポーツだが、今季はその役目を松下が務めることになる。さらに松下は昨年カーリンで自身の担当エンジニアを務めたダニエル・ロッシを引き連れての加入であり、チーム力向上が期待されている。相方はブラジル人ルーキーのドルゴビッチだ。
【HWA】
#16 アーテム・マルケロフ
2019年成績:FIA F2 ランキング16位、スーパーフォーミュラ参戦
#17 ジュリアーノ・アレジ
2019年成績:FIA F2 ランキング15位
メルセデス傘下のHWAが、アーデンのエントリーを引き継ぐ形で今季からF2に参戦する。ドライバーは、このカテゴリーで現役最多の9勝を挙げているマルケロフと、フェラーリ育成のアレジだ。ジャン・アレジと後藤久美子を両親に持つことで知られるアレジだが、昨季はトライデントで苦しいシーズンを送った。今季はF1に向けて正念場のシーズンと言える。
【プレマ】
#20 ミック・シューマッハー
2019年成績:FIA F2 ランキング12位
#21 ロバート・シュバルツマン
2019年成績:FIA F3 チャンピオン
偉大なF1チャンピオンであるミハエル・シューマッハーを父に持つミックは、昨季F2昇格を果たし、ハンガロリンク戦レース2で優勝するなど見せ場を作った。今季は同じFDAのライバル、シュバルツマンが僚友となる。2018年のユーロF3ではミックがチャンピオン、シュバルツマンがランク3位だったが、シュバルツマンは翌年のFIA F3でタイトルを獲得し、満を持してミックと同じ土俵に戻ってきた。このチームメイト対決も見物だ。
【トライデント】
#22 ロイ・ニッサニー
2019年成績:怪我により参戦なし
#23 佐藤万璃音
2019年成績:ユーロフォーミュラ・オープン チャンピオン
昨年チームランキング最下位に終わったトライデントは、ウイリアムズF1チームのテストドライバーであるニッサニーと、昨年のユーロフォーミュラ・オープンを圧倒的な強さで制した佐藤のコンビ。厳しいチーム体制の中で、佐藤がどんな活躍を見せることができるのか注目だ。
【ハイテック】
#24 ニキータ・マゼピン
2019年成績:FIA F2 ランキング18位
#25 ルカ・ギオット
2019年成績:FIA F2 ランキング3位
ユーロF3やFIA F3などで実績を残してきたハイテックが今季からF2に参戦する。ドライバーは昨年キャリアベストのシーズンを送った実力派のギオットと、チーム共同オーナーのドミトリーを父に持つマゼピンだ。ギオットはGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGT)にも参戦予定で、日程がバッティングしているラウンドでどちらを優先するのか気になるところだ。
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