現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > スーパーGT第4戦で好走見せた小山美姫。クラス首位につける海外レースでも収穫多く「セットアップも任せてもらっています」

ここから本文です

スーパーGT第4戦で好走見せた小山美姫。クラス首位につける海外レースでも収穫多く「セットアップも任せてもらっています」

掲載 1
スーパーGT第4戦で好走見せた小山美姫。クラス首位につける海外レースでも収穫多く「セットアップも任せてもらっています」

 PONOS RACINGのリル・ワドゥーと共に数少ない女性ドライバーとしてスーパーGTに参戦している小山美姫(R'Qs MOTOR SPORTS)。第3戦鈴鹿では本格的なレースデビューを果たしたが、先日の第4戦富士でも出走して光る走りを見せた。

 昨年はANEST IWATA Racing with Arnageの第3ドライバーとしてスーパーGTに参戦した小山だが、実際にレースに出走できたのは第4戦富士での雨の1スティントだけであり、出場機会は限られていた。R'Qs MOTOR SPORTSに加入した今季は明らかに出番が増えており、第3戦鈴鹿では初めて予選アタックを担当した他、決勝でもスタートドライバーの大役を任せられた。

■スーパーフォーミュラ、来季は韓国ラウンド実施予定。2025年FIA登録申請一覧で明らかに

「予選に行くことは聞いていなかったんですけど、急に『小山、予選お願い!』と言われて『え!?』と思いました」と第3戦を振り返る小山。マシンのフィーリングに不安を抱えていた中で臨んだ予選Q2ではロワー組の10台中5番手のタイム。「乗ってみると3ラップくらい連続でタイムが上がっていたので、タイヤの一発は全然使えていなかった。今与えられた環境の中でドライバーとして出来ることがあった」と悔しがる。

 そして迎えた第4戦で小山はQ1を担当。ベストタイムはA組14台中10番手で、Q2アッパー組の進出ラインには0.091秒届かず、またしても悔しい予選となった。Q2ロワー組で和田久が記録したタイムとの合算で、22号車アールキューズ AMG GT3は24番グリッドからのスタートとなった。

 小山は鈴鹿戦に続き決勝ファーストスティントを担当。鈴鹿ではペースが良いタイミングで前走車を抜きあぐねてしまい「その間に集団と離れてしまったのがもったいなかった」と語っていたが、今回の富士戦では次々とポジションを上げた。ライバルのトラブルによる脱落もあったが、コース上でも96号車K-tunes RC F GT3や360号車RUNUP RIVAUX GT-Rをオーバーテイクし、気付けば16番手まで浮上していた。

 結局40周を超えるロングスティントをこなした小山。充実感のあるレースになったようで、自身のSNSにも「楽しかった!! R'Qs ありがとう!」と投稿している。

■スーパートロフェオ・アジアではクラス首位で後半戦に

 スーパーGTでも爪痕を残しつつある小山だが、彼女はそれと並行してランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアにもアイアン・リンクスから参戦している。マレーシアのセパン、オーストラリアのザ・ベンド、韓国のインジェでの前半3ラウンドを終えたが、小山とホン・チオ・レオンのペアは混戦のプロクラスでランキング首位につけている。

 実情としては、資金的な問題で相方がニュータイヤの使用を独占するような状態であり、苦労も少なくないと小山は言うが、それでも2人1組で共にレースを戦う相方のドライビングスタイルに合わせたセットアップ作りに取り組むなど、大いに収穫があるようだ。

「チームメイトとシェアして走っていますが、セットアップも任せてもらっています。弄れるところはそれほど多くないのですが、ドライバーふたりの好みも違う中で、経験を重ねるごとにお互いのアベレージも見えてきたので、相手に合わせたセットを作ったりしています」

「レース前半はガソリン満タンでタイヤの状態が良い、レース後半だとマシンが軽くてタイヤが古いという状況ですが、私は前半に乗っても後半に乗ってもレースペースが速かったです。韓国戦では少し速い方が参戦していましたが、それ以外のレースではいつも最速のペースでした」

「元々レースアベレージが良いので、今後は予選に向けたセットを作りたいという話をしていました。(同シリーズで使われる)ハンコックタイヤは一発のアタックのポテンシャルはあるのですが、そうなった(ラップタイムが上がった)時にクルマのバランスが変わってしまうので、そこに合わせたセットアップを作りたかったのですが、ニュータイヤを使えなくなったのでセットを合わせられず、自分にとっては難しい状況です」

「ただ、そういう状況を通して強くなれますし、勉強になるのでポジティブに捉えています」

 こういった活躍もあって、小山はランボルギーニやアイアン・リンクスからも高い評価を得ている様子。これを足がかりに、新たなチャンスを掴むことができるか。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2025最新版《WR-V》ズバリ! “買い”のポイント
2025最新版《WR-V》ズバリ! “買い”のポイント
グーネット
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース

みんなのコメント

1件
  • ******
    レースもモンキービジネスだから
    客さえ呼べれば遅いヤツでも走れるってワケ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村