現在販売されているSUVのほとんどは、「クロスオーバーSUV」と呼ばれるものです。「あるものとあるものを掛け合わせる」ことを意味する「クロスオーバー」という言葉ですが、いったい何と何を掛け合わせているのでしょうか?
●時代のトレンドとなっている「クロスオーバーSUV」
デザイン性に優れ、広大な室内空間を持つSUVは、近年の自動車業界の大きなトレンドのひとつとなっています。2021年の新車販売台数ランキングを見ても、トヨタ・ヤリスクロスやハリアー、ライズなどが上位にランクインしており、SUV人気の高さがうかがえます。
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みんなのコメント
そのルーツはアメリカ製ピックアップトラックの荷台に、アフターマーケット製のFRPキャノピーを取り付けて、ステーションワゴン風の外観にしたものが始まりと言われている。後にメーカーが初めから荷台を室内に変えた形の車を作り始めた。
これは謂わば「狭義のSUV」。キャデラックエスカレード、リンカーンナビゲーター他が該当する。日本車だと初代ハイラックスサーフが正にこの形。
クロスカントリー車のルーツは軍用四輪駆動車。ランクル、ジープ、ゲレンデ、ディフェンダー等、どれも初めは軍用をベースに、民生に直して作られた車達。
後にこの2つの始祖の違うジャンルと、乗用ベースのクロスオーバーSUVとも合流し、まるでイルカとサメのように収斂進化して現在に至る。