英マクラーレン、マクラーレンGTをモナコで世界初披露

英マクラーレンは5月29日、今月15日にインターネット上で公開された新型スーパーカー「マクラーレンGT」の実車を、5月30日から6月3日までモナコで開催されたトップマルケス・スーパーカーショーで世界初披露した。

マクラーレンが展開してきた「スポーツ」「スーパー」「アルティメット」というラインナップに続く、新カテゴリーのモデルとして生産されるマクラーレンGT。その狙いは、スーパーカーとしての実力を持ちながら、ロングツーリングにも耐えうる室内空間とラゲッジスペースを備えた真のグランドツーリングカーを製作すること。

先日、オフィシャルイメージとともにリリースされた情報では、伸ばされた全長がもたらすルーミーでゆとりのあるインテリア、フロントとリアの合計で570リッターの容量を持つ荷室などハイレベルなツーリング性能に加え、最高出力620hp、最大トルク630Nmの4リッターV8ツインターボによる0-100km/h 3.2秒、最高速度326km/hという驚きのスペックが明らかになっている。

マクラーレンでは、この新進スーパーカーのデビュー会場としてトップマルケスを選んだ。世界一リッチなF1開催地ともいわれるモナコGPの開催直後に催されるこのショーは、土地柄にふさわしく贅を尽くした出展内容が魅力。マクラーレンGTのワールドプレミアにこれ以上適した場所はないとの判断だろう。

ショーではブロンズのボディーカラーにブルーのインテリアを組み合わせ、セリングポイントでもあるパノラミックグラスルーフを装着したマクラーレンGTが登場する予定。さらにその横には、走行性能を突き詰めたモデルとしてマクラーレンGTと好対照を成すスーパーシリーズの「720Sスパイダー」も、シルバーのボディで華を添えるという。

今や英国を代表して、スーパーカーメーカーのトップに並ぶマクラーレン。2025年までに18のニューモデルを導入するという「トラック25」のうち、マクラーレンGTはまだ4台目だから、今後への期待は高まるばかりだ。