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公道走るレーシングカー 新型ポルシェ911 GT3 RS 実車公開 サーキット焦点のハードコアモデル

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公道走るレーシングカー 新型ポルシェ911 GT3 RS 実車公開 サーキット焦点のハードコアモデル

3000万円オーバーの最新911

米カリフォルニア州で開催されたモントレー・カー・ウィークで、新型ポルシェ911 GT3 RSの実車が披露された。スポーツ走行に焦点を当てたハードコアモデルで、ポルシェによると、911史上「最もサーキットにフォーカスし、エアロダイナミクスを最適化」しているという。

【画像】911最新世代のハードコアモデル【新型ポルシェ911 GT3 RSを先代モデルと写真で比較】 全72枚

日本向け価格は3134万円(税込み)から。8月16日より予約受付を開始している。911にGT3 RSが設定されるのは、2018年以来となる。

搭載されるパワートレインは、自然吸気4.0Lフラット6。最高出力525ps(386kW)を発生し、0-100km/h加速3.2秒、最高速度296km/hに達する。全車に装備される7速PDKは、全体的なギア比が911 GT3よりも短くなっている。ドライブモードは「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類を用意。

パフォーマンスとエアロダイナミクスを向上させるため、メカニカル面ではカスタマーレースカーである911 GT3 Rからインスピレーションを得ている。ダウンフォースは991.2世代の2倍、既存の911 GT3の3倍に達し、200km/hでは409kg、285km/hでは860kgを発生させる。

空力に特化したハードコア仕様

ラジエーターも大きく変更されており、従来の911でラゲッジルームがあるノーズに、大型のラジエーターを集中配置。これにより、両サイドにできたスペースを活用してアクティブ・エアロダイナミクスを拡大することが出来た。このラジエーター配置は、ル・マンを制した911 RSRで初めて採用され、その後911 GT3 Rにも導入されたものだ。

リアエンドには、公道向けの911としては最大の「スワンネック」ウィングが採用され、幅は約180cm、上端はルーフより高い位置に設定されている。その他の空力対策としては、新しいサイドブレード、フロントホイール後方のインレット、リアスプリッターなどがある。

さらに、ポルシェの市販車としては初めてドラッグ・リダクション・システム(DRS)を搭載している点も大きな特徴だ。ウィングをフラットにして空気抵抗を減らし、直進速度を上げるとともに、空力による減速効果を狙ったエアブレーキ機能も備えている。

フロントには、対向6ピストンのアルミニウム製モノブロック固定キャリパーと直径408mmのブレーキディスクを採用。ピストン径32mm、厚さ36mmと、911 GT3よりも大型化した。車両重量は、先代のGT3 RSが1430kgであったのに対し、新型では1450kgとなっている。

オプションとしては、クラブスポーツ・パッケージを無料で追加することができる。このパックには、消火器、6点式シートベルト、スチール製ロールオーバーバーなどが含まれている。

ヴァイザッハ・パッケージ(有料)も用意されている。こちらを選ぶと、ボンネット、エクステリアミラー、リアウィングにカーボン織り目仕上げが施され、ロールバー、磁気テクノロジーを採り入れたシフトパドル、マグネシウム鍛造ホイールなどが装着される。

911の電動化も近い

ポルシェによると、911は2021年、世界で過去最高の3万8464台を販売。SUVがトレンドの中心となる中で、非常に高い人気を保っているという。

ポルシェはモデルラインの多くを電動化する計画を進めているが、911は当分の間、内燃機関を維持する予定。しかし、近い将来にはハイブリッド化も視野に入れている。同社のオリバー・ブルーメCEOは先月、次のように述べている。

「eモビリティは、当社にとって最優先事項です。同時に、最新の内燃機関も作り続けています。911はこれまで以上にお客様から支持されています。今後数年間で、モータースポーツでよく知られている、非常にスポーティなハイブリッド・システムを911に導入します」

「こうした毅然とした気候保護対策は大切です。わたしは、ドイツ政府のオープンなアプローチと、解決策の一部としてeフューエル(合成燃料)を取り入れるという妥協点を支持します。技術の禁止は、イノベーションのブレーキとなってしまいます。ポルシェは、eモビリティとeフューエルという2つの道を歩んでいきます」

ブルーメCEOによると、新型911 GT3 RSの納車は来年第1四半期の開始する予定であるという。注文の大半は、ヴァイザッハ・パッケージ装着車になると見込まれている。

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みんなのコメント

5件
  • この車の実力を発揮できる人は、プロのレーシングドライバーのみ。
    とはいっても、欲しいなあ~。
  • 今買っておけば数十年後に倍になるよ、と言われても、借金して買うかといえば、これがまた判断難しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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