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なんとカローラよりも昔から存在! 17年ぶりにフルモデルチェンジした「いすゞエルフ」の歴史と新型の驚きハイテクっぷり

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なんとカローラよりも昔から存在! 17年ぶりにフルモデルチェンジした「いすゞエルフ」の歴史と新型の驚きハイテクっぷり

 この記事をまとめると

■いすゞ・エルフが17年ぶりにフルモデルチェンジ

いすゞの乗用車って「オシャレ」揃い! 撤退した今もなおデザインの評価が高い理由とは

■初代の誕生は1959年で新型エルフは7代目となる

■エルフの歴史と新型の内容について解説

 初代モデルは1959年に誕生

 2023年3月、いすゞの小型トラック・シリーズ「エルフ」が17年ぶりにフルモデルチェンジを遂げた。エルフの歴史を振り返ると初代モデルの誕生は1959年で、これはトヨタ・カローラの誕生(1966年)よりも前のことだ。

 とはいえ、カローラが現行型で12代目を数えるのに対して新型エルフは7代目となっている。これは商用トラックはモデルライフが長くなるためだ。実際、今回のフルモデルチェンジは17年ぶりであり、すなわち6代目エルフは2006年から2023年までの長きに渡って愛されてきた。

 当然、新型エルフもこれから長く愛されていくことを想定しているだろう。丸みを帯びつつ面の張りが強調されたキャビンや、シグネチャーが印象的な灯火類、世界をつなぐイメージで作られたという新しいグリル意匠などは10年20年先を見据えたデザインに感じられる。

 メカニズムについても先進的だ。

 新開発されたオートマチックトランスミッション「ISIM (アイシム)」は、奇数段と偶数段をわけた9速デュアルクラッチトランスミッション。Isuzu Smooth Intelligent TransMissionに由来するネーミング、“シームレスでスムース”“俊敏・知的”といった開発テーマを示すもので、いすゞが独自開発したトランスミッションへの自信も表しているようだ。

 縦置きの9速DCTとなると、乗用車の感覚でもスポーティでラグジュアリーな印象を受けるのではないだろうか。変速比幅を広げ、ギヤ比をクロスさせることで省燃費といった環境性能、滑らかな加速による積荷の保護、運転手の快適性向上が期待できる。

 自動運転時代への回答として、運転手の負担を軽減し交通事故を減らすことにつながる先進運転支援システムが充実している点は、乗用車ユーザーであっても注目したい。

 具体的には、以下の機能を備えている。

 運転支援 ・全車速車間クルーズ ・レーンキープアシスト ・標識連動型スピードリミッター/標識認識機能

 検知支援 ・可変配光LEDヘッドランプ ・交差点警報 ・フロントブラインドスポットモニター

 被害軽減 ・プリクラッシュブレーキ(直進時・右左折時)

 未来を見据えた標識連動スピードリミッター

 センサーとしてはミリ波レーダーとステレオカメラをフュージョンさせたもので、ステレオカメラがフロントウインドウ上部ではなくダッシュボード上に配置されているのはトラックらしい部分といえるだろう。

 そのステレオカメラを活用することで、交差点の右左折時に横断している歩行者を検知、衝突事故を防止もしくは被害軽減が期待できるプリクラッシュブレーキ(AEB)を作動させることができるのは注目したい機能だ。市街地で使われることの多い小型トラックの関わる交通死亡事故の47%が対歩行者であり、その多くが横断中に起きていることを考えると、交通死亡事故ゼロに向けて非常に有効な機能として期待したい。もちろん、このカメラは夜間の歩行者検知も可能となっている。

 ACCについては停止発進までも車両がカバーする高性能タイプ。ブレーキのオートホールド機能も設定されている。

 また、乗用車でもまだまだ一部の上級モデルにしか備わっていない「ドライバーステータスモニター(DSM)」や「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」を設定していることも、交通死亡事故ゼロに向けたいすゞの本気を示している。EDSSの採用によって、急な疾患などによる車両の暴走を防ぎ、安全に停止させることが可能となっている。

 一般のドライバーとして気になるのは、標識連動型スピードリミッターだろう。速度標識を読み取る機能は、いまや軽自動車クラスまで普及しているので珍しいものではないが、標識の数字に連動してスピードリミッターを作動させることで速度違反を防ぎ、安全な運行をサポートする機能だ。

 自動運転時代には制限速度や指定速度を厳守することが円滑な交通につながる。逆にいえば、速度違反をしているドライバーが多い状況では自動運転車との共存は難しいという指摘もある。その意味で、標識連動型スピードリミッターは将来的には必須となることが予想されている。新型エルフが、標識連動型スピードリミッターを装備してきたのはまさに自動運転時代を見据えた次世代トラックであることを示している。

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