F1メキシコシティGPでRBは2台とも戦闘力を発揮したものの、荒れたレース展開の中で無得点となり、チーム代表を務めるローレン・メキーズは「非常に悔しい」と振り返った。
前戦アメリカGPに続きメキシコでもアップデートを投入したRB。新型フロアを携えた角田はFP1とFP2の両セッションで3番手に付け、チームメイトのリアム・ローソンもトップ10に食い込むなど、中団グループ最上位を狙えるスピードを初日から発揮した。
■角田裕毅、F1メキシコシティGPでスピード見せながらも2度のクラッシュ「予選で本来のペースが出せていれば……」と嘆く
2日目のFP3を角田が7番手、ローソンが10番手で終え、いざ予選へ。Q3進出もあり得るかと目されたが、角田がQ2終盤にクラッシュを喫してしまった。これで赤旗が提示されQ2が終了……ローソンもQ3に進出する機会を得られなかった。
11番手スタートの角田は決勝でもアクシデントが続き、オープニングラップの1コーナーでウイリアムズのアレクサンダー・アルボンと接触。ハイスピードでのクラッシュにより、早々に姿を消した。
12番手スタートのローソンは、ミディアムスタートを選んだ上位勢とは異なり、第1スティントをハードタイヤで走った。ここで入賞も狙える位置に踏みとどまったが、ピットストップ後はトラフィックに悩まされ、ペースを思うように上げていくことができなかった。
またローソンはレース中に、後方スタートとなっていたレッドブルのセルジオ・ペレスと接触上等の激しいバトルを展開。抜き替えした際に“中指”を立てたとして物議を醸した。
その後、ローソンはウイリアムズのフランコ・コラピントとも激しいポジションを繰り広げた末にフロントウイングを破損。2度目のピットストップを余儀なくされ、16位フィニッシュに終わった。
レース後、メキーズ代表はペースがあっただけにフラストレーションの溜まる結果だと語った。
「無得点でメキシコを後にするのは非常に悔しい」
メキーズ代表はチームを介してそう語った。
「オースティンで導入したアップデートのおかげで、この2レースでマシンは良くなっていると感じている。今回はユウキのマシンにのみアップデートが行なわれたが、1週間後のブラジルでは両ドライバーともアップデートが行なわれるはずだ」
「純粋なペースという点では、3回のフリー走行で2台ともほぼ終始トップ10に入るなど、ここしばらくで最も戦闘力のある週末になった」
「予選ではユウキのクラッシュが響いてリアムのQ3進出を阻んでしまった。しかしそれがレースというものだ。今週末はその時点から、そしてレースのオープニングラップから、この週末の歯車が狂ってしまった」
「リアムは先行するマシンを抜こうとリバース戦略を採っていた。最初のスティントは好調で、レース中も好ファイトを見せたが、(戦略は)彼に上手く機能しなかった」
「レース後半、彼はトラフィックに悩まされた。コランピントとの接触で、ポイント争いのチャンスはほとんどなくなってしまった」
「数日後のサンパウロでは、よりスムーズな週末を過ごすことに集中し、最近のマシンペースがどこまで上がるか、懸命にプッシュしていく」
またRBで車両パフォーマンス主任を務めるギヨーム・デゾトゥーも、メキシコシティGPではより良い結果を期待していたと振り返った。
「今回はもっと期待していた。予選のクラッシュの後、メカニックたちが素晴らしい仕事をしてユウキのマシンを修復してくれたが、残念なことにスタート直後、アルボンと接触して、彼のレースは終わってしまった」
「リアムはリバース戦略でハードタイヤを履いてスタートした。彼は最初のスティントをしっかりとこなして、周りのマシンと何度か良いバトルをした」
「ピットストップ後はずっとトラフィックに巻き込まれ、最終的に接触でフロントウイングを破損してしまい、再びピットインを余儀なくされた」
「両ドライバーとも、改善を続けるマシンで良いペースを見せた週末だっただけに、悔しい結果に終わってしまった」
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