現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 揺るがない類まれな運転体験 マクラーレンGT(2) 長期テスト 高速燃費11.0km/L

ここから本文です

揺るがない類まれな運転体験 マクラーレンGT(2) 長期テスト 高速燃費11.0km/L

掲載
揺るがない類まれな運転体験 マクラーレンGT(2) 長期テスト 高速燃費11.0km/L

積算1842km 高速道路の燃費は11.0km/L

長期テストにマクラーレンGTが加わって、既に約1600kmを走り込んだ。そこで関心していることの1つが、優れた燃費だ。

【画像】マクラーレンGTを写真でじっくり スーパーカー・シリーズの720 Sも 全84枚

最近は主に高速道路の走行が中心だったから、安定的にエンジンを回転させることができ、燃費が伸びたことは間違いない。それでも、2時間の運転で11.0km/Lという結果は、4.0L V8エンジンを搭載するスポーツカーとしては驚くべきもの。

ディーゼルエンジンを搭載する、大きなSUVにも引けを取らない。グランドツアラーとして、うれしい数字だといえる。

積算2925km すぐに親しくなれるGT

AUTOCAR英国編集部のスタッフで、新しいクルマを運転できる人は限られている。マクラーレンGTのように高価でパワフルなモデルの場合、詳細テストを実施するスタッフ以外は、基本的に乗ることはない。

筆者も最近まで、マクラーレンは運転したことがなかった。直近の体験は、マクラーレン・セナ。ドアハンドルが天井にあることを知らず、降りるのに5分ほど車内であれこれ格闘してしまったが。

そして、このマクラーレンGT。突然、毎日運転することになるとは。だが、すぐに親しくなることができた。

シンプルなステアリングホイール

最近は、ドアが上方に開くスーパーカーという存在にも慣れてきた。殆どが独自開発となる、上質なインテリアへ感心できる余裕も出てきた。アウディR8のインテリアは、アウディTTと、実際のところ受ける印象は大きく違わないものだ。

フォルクスワーゲンとドアミラーが同じだった、マクラーレンの時代は終わった。テールライトも自社デザインだ。といっても、極太のワイパーは別モデルからの流用だろう。最高速度に対応させるとしても、ここまで太くする必要はない。

最近のステアリングホイールには、沢山のボタンやスイッチ、タッチセンサーが並んでいることが通例。だが、マクラーレンGTのスポーク部分には、一切なにもない。ここまでシンプルなものを見たのは、最近ではいつだろうと考えてしまった。

クルーズコントロール用のレバーも、ウインカーやワイパーのレバーと同様に、ステアリングコラムから伸びている。見た目は美しいが、つい親指や人差し指で、運転中にラジオの音量などを変えようとしてしまう。

マクラーレン・オリジナルのインフォテインメント・システムは扱いやすい。ナビとエアコン、再生メディアのメニューを選べるボタンが付いている。

面白いのが、ナビの音声。英語を話すのだが、アメリカなまりなのだ。位置の測位が1/8マイル毎と、少々精度が荒い点は改良できるだろう。

GTが漂わせる孤高の雰囲気

これまでマクラーレンGTに乗ってきて、一番引っかかるのがリアカメラ。映像がメーター用モニターに表示されることだ。インフォテインメント用モニターより大きく表示できるものの、ステアリングホイールを回すと映像が隠れてしまう。

といっても、いずれも些細なことでしかない。類まれなドライビング体験に、悪影響を与えるほどのことではない。

アクセルペダルへ力を込めれば、爆発的なパワーが路面へ伝えられる。驚くほどレスポンシブなステアリングには、豊かな感触が伝わってくる。

グランドツアラーというより、スーパーカー側に近いクルマではある。だが、唸らされるほどリラックスして高速道路を移動できる。市街地の交通にも、困ることなく交われる。最近、燃費がガクッと落ちてしまったけれど。

ここ1週間で、ポルシェやアストン マーティン、フェラーリなどとすれ違った。しかし、マクラーレンと出会うことはなかった。GTが漂わせる孤高の雰囲気は、そのいずれにも引けを取らないと感じている。

テストデータ

気に入っているトコロ

路上での存在感:道を走れば、沢山の視線を集める。ベリーズ・ブルーという塗装色が、特に目を引くようだ。誰もが満足げな表情を浮かべてくれることが、うれしい。

気に入らないトコロ

コールドスタート:冬場は、車内が暖かくなるまで時間がかかる。デフロスターは、もう少し強力でも良いと思う。

テスト車について

モデル名:マクラーレンGT ルクス(英国仕様)
新車価格:16万3000ポンド(約2526万円)
テスト車の価格:17万2170ポンド(約2668万円)

テストの記録

燃費:7.5km/L
故障:なし
出費:なし

こんな記事も読まれています

3つ星シェフの夢のガレージで「ムルティストラーダV4パイクスピーク」を公開! ドゥカティ・ユニカ・プログラムから生まれた特別モデル
3つ星シェフの夢のガレージで「ムルティストラーダV4パイクスピーク」を公開! ドゥカティ・ユニカ・プログラムから生まれた特別モデル
バイクのニュース
2030年に向けたスズキのカーボンニュートラルへの取り組みとは...人とくるまのテクノロジー展 2024予定
2030年に向けたスズキのカーボンニュートラルへの取り組みとは...人とくるまのテクノロジー展 2024予定
レスポンス
エクストレイルとキックスが黒金フェイス!! 特別仕様車が激アツ!! しかも一部改良で充実機能で勝負
エクストレイルとキックスが黒金フェイス!! 特別仕様車が激アツ!! しかも一部改良で充実機能で勝負
ベストカーWeb
スバルがスーパー耐久参戦へ向けた新型車両を公開! WRX S4をベースにしたマシンをスーパー耐久第2戦に展示予定
スバルがスーパー耐久参戦へ向けた新型車両を公開! WRX S4をベースにしたマシンをスーパー耐久第2戦に展示予定
WEB CARTOP
【独占速報】ヤマハXSR900GP試乗「デザインも走りも、バイクが最高にアツかった80年代を思い出す!」
【独占速報】ヤマハXSR900GP試乗「デザインも走りも、バイクが最高にアツかった80年代を思い出す!」
モーサイ
【欧州市場投入】「マツダCX-80」高性能と最大7人乗りのゆとりある室内空間を実現
【欧州市場投入】「マツダCX-80」高性能と最大7人乗りのゆとりある室内空間を実現
AutoBild Japan
名古屋~浜松「無料で信号ゼロ」秒読み段階!? 国道23号バイパス「名豊道路」全通は”1年以内” 東名の南側「完全スムーズ化」まであとわずか
名古屋~浜松「無料で信号ゼロ」秒読み段階!? 国道23号バイパス「名豊道路」全通は”1年以内” 東名の南側「完全スムーズ化」まであとわずか
くるまのニュース
ホンダとIBMがSDVに向けて共同研究開発に関する覚書を締結
ホンダとIBMがSDVに向けて共同研究開発に関する覚書を締結
Auto Prove
ランボルギーニの電動スーパーカー『レヴエルト』、ソナス・ファベールの専用ハイエンドオーディオ設定へ
ランボルギーニの電動スーパーカー『レヴエルト』、ソナス・ファベールの専用ハイエンドオーディオ設定へ
レスポンス
旭化成、自動車業界に「SustainaStyle」提案へ…人とくるまのテクノロジー展 2024
旭化成、自動車業界に「SustainaStyle」提案へ…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス
いまタイで高級ミニバン戦争が激化! 鉄壁のアルファード&レクサスLMに挑む中国勢たち
いまタイで高級ミニバン戦争が激化! 鉄壁のアルファード&レクサスLMに挑む中国勢たち
WEB CARTOP
ホンダ「レブル250」がユーザーフレンドリーなアドベンチャーモデルに変身! コンプリートカスタム「VESGRIDE-hygge」受注開始
ホンダ「レブル250」がユーザーフレンドリーなアドベンチャーモデルに変身! コンプリートカスタム「VESGRIDE-hygge」受注開始
バイクのニュース
[カーオーディオ 逸品探究]18年の歴史に幕、「アークオーディオ」の定番上級アンプ『SE』の魅力を振り返る!
[カーオーディオ 逸品探究]18年の歴史に幕、「アークオーディオ」の定番上級アンプ『SE』の魅力を振り返る!
レスポンス
アルファードとの628万円の価格差はどこにある? レクサスLM開発者に6座仕様「バージョン L」の「推しポイント」を聞いてみた!
アルファードとの628万円の価格差はどこにある? レクサスLM開発者に6座仕様「バージョン L」の「推しポイント」を聞いてみた!
ベストカーWeb
便利すぎるだろマジで!! [ランドクルーザー]にも採用切望!! フォードに超絶羨ましい機能があった
便利すぎるだろマジで!! [ランドクルーザー]にも採用切望!! フォードに超絶羨ましい機能があった
ベストカーWeb
2代目メルセデス・ベンツCLSは、強く逞しく、大胆に変身していた【10年ひと昔の新車】
2代目メルセデス・ベンツCLSは、強く逞しく、大胆に変身していた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
竹岡圭 K&コンパクトカー【ヒットの真相】日産キックス「e-POWER+4WD+プロパイロットで安全快適ドライブ」(2024年6月号掲載)
竹岡圭 K&コンパクトカー【ヒットの真相】日産キックス「e-POWER+4WD+プロパイロットで安全快適ドライブ」(2024年6月号掲載)
カー・アンド・ドライバー
全長4mの“小さな高級車” アウディ「A1スポーツバック」に限定車登場! オンライン販売限定で150台
全長4mの“小さな高級車” アウディ「A1スポーツバック」に限定車登場! オンライン販売限定で150台
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村