東名コンプリートはEJチューンのひとつの終着点だ
EJ20が生産終了しても“ジェネシス”は終わらない
「EJエンジンを愛する全ての人へ」東名パワード渾身のEJ改2.6Lコンプリートユニットに迫る!
エンジンチューンのスペシャリスト“東名パワード”が、そのノウハウを余すことなく注入して作り上げる珠玉のコンプリートエンジンが『ジェネシス(GENESIS』だ。
ラインナップは、RB26をはじめ国産スポーツエンジンの多くをカバーしているが、その中で今回ピックアップするのは、東名パワードが近年力を注いできたパワーユニットであり、2019年末での生産終了が決定したEJ20エンジン。
EJベースのジェネシスは、大きくEJ20ベースの2.2LモデルとEJ25ベースの2.6Lモデルという2種類が存在するが、ここではEJチューンの終着点ともいうべき至宝の2.6L仕様に迫っていく。
エンジン内部には東名パワードが誇るチューニングパーツをふんだんに投入する他、純正パーツもブロックやヘッドまで含めて全て新品を使用。エンジンの組み付けは、徹底的に管理された環境の中で、自動車メーカー規定よりも厳しい独自の社内基準に基づいて行われているほどだ。細部を見ていこう。
まずシリンダーブロックから。ベースにはEJ257を使い、ダミーヘッド&ダミーブロックを使用したボーリングによって排気量を拡大、その後フリクション低減やオイル溜まりの確保を目的としたプラトーホーニングも実施する。
使用するムービングパーツは、99.75φ鍛造ピストン、H断面コンロッド、83.0mmストロークの鍛造フルカウンタークランクの組み合わせだ。当然、ピストン&コンロッドの重量合わせや、クランクのダイナミックバランスなど、細かい作業も展開される。これらの積み重ねによって、スムーズでレスポンスの良いエンジンが生まれるのだ。
メタル幅が狭く、摩耗にも油温の上昇にも弱いEJエンジン。オイル管理や冷却対策を怠ると、メタル流れや焼き付きといったトラブルも起こってしまう。そのため、東名パワードでは摩耗性や循環性能を上げたコンペティションベアリングを用意する。
シリンダーヘッドにはEJ207(2.0L用)を使用。組み込まれるカムシャフトは、IN260度/9.8mmリフト&EX264度/10.0mmリフトとなる。燃焼室の拡大加工も施される。
また、EJ20のヘッドは基本設計を変えずにパワーアップを続けた代償として、大径化した吸気バルブとプラグホールが近くなりすぎて、ノーマルでもクラックが入るケースが数多く見受けられるとか。そこで、東名パワードのコンプリートヘッドは、放熱性の高いベリリウム銅合金のシートリングに入れ替えることで対策している。
その他、リン青銅バルブガイドやチタンバルブスプリングリテーナー、ハイリフト対応強化バルブスプリングなど、バルブまわりにもチューニングに合わせた素材&パーツチョイスがなされる。
全長227cmもあるEJ特有の長いタイミングベルトも、もちろん強化品を組み付ける。ただし、ここまでベルトが長いとベルトを強化してもコマ飛びやベルト伸びを起こして、バルブとピストンが干渉することもある。
そこで開発されたのが、高強度アルミ合金を切削し表面硬度を高める加工を施したタイミングベルトガイド。ベルトの巻き付け量を増やす構造にすることで、急激なトルク変動時のベルトのバタツキを予防してくれる。
クランクケースとオイルパンの間に挟み込んで固定することで、エンジン強度を上げるバッフルステフナーも装備。左右のクランクケースの結合剛性を大幅にアップするのと同時に、オイルキャビテーションの予防まで可能になる。
コンプリートエンジンオーナーには、使用部品やエンジン諸元、組み付け手順などが記され、メンテナンス記録や走行記録を管理できるページも用意されたオーナーズブックが贈呈される。
最高級のパーツをふんだんに使い、熟練のエンジニアが組み上げていくジェネシス・コンプリートエンジン。
キット価格は212万円(AVCSの仕様によって3パターン有り)。簡単に手の届くモノでは無いが、スバルがEJ20の生産終了を宣言した今、ジェネシスの輝きは増すばかりだ。なにせ、日本を代表するエンジン屋が技術とプライドを賭けて生み出した究極のEJユニットなのだから。
●問い合わせ:東名パワード TEL:042-795-8411
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