半導体不足や部品供給の遅れによる納車遅れの深刻化など、厳しい状況が続いた2022年上半期の自動車業界。
そんな中でも、各自動車メーカーは魅力的な新モデルを投入してきた。今回は、自動車評論家の清水草一氏が2022年上半期に登場したニューモデルの中からデザインが優れている3台を選出し、評価の理由について解説。デザインで2022年上半期ナンバーに輝くのは、一体どのモデルだ!?
新型Z まさかの圏外!? 大荒れ模様の2022年上半期新型車 デザインTOP3!!
※本稿は2022年7月のものです
文/清水草一、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、フィアット、ランドローバー、ホンダ
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■2022年上半期のデザイン第1位は?
国産車では、レクサスLXのスピンドルグリルの破壊力が凄まじかった。
しかしまぁこれはスピンドルグリルだけの話で、全体のフォルムは可もなく不可もなし。
新型フェアレディZ(日産)も凄くカッコいいけど、復古デザインにしてくれてありがとうという面がデカくて、デザインそのものが傑作かというとそこまでは行かない。
国産EVはどれも似たような感じ。よくできてるけど斬新さに欠けてインパクト弱し。
清水草一氏が選ぶ2022年上半期デザインランキング第1位はフィアット500e。42kWhのバッテリーを搭載し、航続可能距離はWLTCモードで335kmと実用性も高い。企画担当、カバみたいでものすごく好きです。価格は473万~520万円
ということで、輸入車を含めての上半期1位は、フィアット500eに決定しました! 500eのデザインも復古だけど、それだけにとどまらない未来感が濃厚に漂ってるでしょ?
しかも、ガソリンエンジンの500よりデザインのバランスがいい! 見るだけでむしゃぶりつきたくなるようなかわいさがあるって、猛烈に魅力的!
どうにも抗えない美少女の魅力のようなものですね。このフォルムは、パワーユニットが小さいEVだからこそ実現できたっていうのがまたイマドキじゃないですか!
■レンジローバーは彫刻作品だ
2位は新型レンジローバー(ランドローバー)。
このデザインはもの凄いよ! これぞ洗練の極致。ここまで無駄な装飾を排して、カタマリだけで高級感を表現してるなんて、空前絶後だ! 正直、呆然としました。
特にサイドの「ツルン」とした1枚パネル感は凄い。しかもこれがフロントにも回り込んでて、こっちもまるで1枚岩。
ランドローバー 新型レンジローバー。価格は1687万~2568万円
リアは縦のテールランプでちょっとだけ仕切られてるけど、これまた面としては完全につながってる。
全体がひとつのシンプルな彫刻作品としか言いようがない。
■可能なかぎりシンプルに!!
同じようなことをミニバンで実現しているのが、3位のステップワゴン「エア」(ホンダ)だ。
可能な限りシンプルに、1個のカタマリとしてデザインされている。見てるだけで清々しい!
ホンダ 新型ステップワゴン(AIR)。価格は299万8600~384万6700円
ステップワゴンは初代が最高傑作で、その後デザイン的には一度もブレークスルーできてなかったんだけど、6代目にしてついに、初代と同じコンセプトで初代のデザインを超えた!
その点はロードスター(マツダ)と同じ。本当に難しいことだし、偉業だと思います。
デザイン部門は本当にがんばったと思います。
●2022年上半期新モデルデザインランキングTOP3
・第1位:フィアット500e
・第2位:ランドローバー レンジローバー
・第3位:ホンダステップワゴン(AIR)
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みんなのコメント
確かにおしゃれですが、基本形は通常の500で細かい箇所を変えただけ
これを新しく良いデザインと言うのに疑問です。