車体構造に大幅な変更なし
欧米系の自動車メーカーであるステランティスは12月7日、EVのバッテリーを交換して充電時間を短縮するシステムを2024年から導入すると発表した。満充電のバッテリーを「5分以内」に装着できる交換ステーションのネットワークを立ち上げる。
【画像】かわいくて親しみやすい小型EV、バッテリー交換技術を導入?【フィアット500を写真で見る】 全21枚
ステランティスは、米サンフランシスコを拠点とするアンプル(Ample)社が開発したバッテリー交換技術を採用し、来年スペインのマドリードで定額制で導入する予定だ。その後、市場を拡大する予定だが、詳細についてはまだ明かされていない。
当初はEVのフィアット500のみが対象だが、シトロエン、プジョー、ジープ、マセラティなど、ステランティス傘下の全メーカーに対応するよう順次拡張していく。同社によると、満充電のバッテリーを「ガソリン給油と同じくらい迅速かつ便利」に入手できるように考案されたという。
交換ステーションでは、対象車両を自動的に認識し、アプリ経由で交換作業を開始する。従来の充電ステーションでは数十分から数時間かかる充電を、わずか5分で終えられることになる。
同様のシステムは中国のニオ(NIO)が先んじて実用化しており、本国で1300以上の交換ステーションを展開するほか、さらに欧州の数か国に13か所設置している。英国などにも導入予定だ。
ステランティスの交換可能モジュール式バッテリーは、あらゆるEVで使用されている既存のバッテリーと「ドロップイン交換」できるように設計されている。これにより、車両構造を設計し直すことなく比較的容易に導入できる。
同社のリカルド・スタマッティ上級副社長は「アンプル社のモジュラー・バッテリー・スワッピング技術により、エネルギー効率の向上、卓越した性能、航続距離不安の低減をお客様に提案できるようになります。フィアット500eで初期プログラムを実施することを楽しみにしています」と語った。
発表によると、交換ステーションは「最短3日」で建設し、稼働させることができるという。
アンプル社のカレド・ハスウナCEOは、「5分以内に満充電できる魅力的なEVを提供することで、EVの普及に残る障害を取り除くことができます」と述べている。
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みんなのコメント
メーカーや国が支援することもできず。
結局場所、大量の充電、そして事故また大ゴケの予感しかない。