F1に参戦するルノーも、他の自動車メーカー各社と同じように、新型コロナウイルスのパンデミックによって大きな打撃を受けている。
そして29日、ルノーは今後3年の間に全世界で従業員を1万5000人削減すると発表。生産能力も引き下げて合理化を進め、3年間で20億ユーロ(約2380億円)余りのコストを削減することに乗り出した。しかしながらF1の活動は継続していくと強調している。
■ウイリアムズ、F1チームの売却を検討。メインスポンサーとの契約も終了へ
ルノーは2018年末にアライアンスを組む日産自動車のカルロス・ゴーン元会長が逮捕され、昨年後半にはゴーン元会長の側近でもあったティエリー・ボロレもCEOを解任。組織体制の刷新を図っていた。
そこに新型コロナウイルスによる販売不振が加わったことで、多額の資金を必要とするF1チームには、見直しが入るのではないかと考えられていた。
F1は折しも2021年以降のレギュレーション改訂やコンコルド協定刷新のタイミングであり、ルノーがF1から撤退する決断を下す可能性も取り沙汰されていた。
しかし今週になってFIAが正式に承認した新たな財政レギュレーションの変更により、2021年以降の予算上限は当初の予定よりもかなり低く抑えられることになった。
ルノーの財務責任者でもあるクロチルド・デルボス暫定CEOは、こうした決定がルノーの決断にとって極めて重要であることを明らかにしている。
「我々はF1へのコミットメントを維持することを公言してきたし、そう認めている」と、デルボス暫定CEOはアナリストとの電話会談で語った。
「支出制限の新レギュレーション発表は我々にとって非常に良いことだ。なぜなら我々は多額を費やしているいくつかのライバルよりも、この項目への投資が少なく済むからだ」
ルノーは50億ユーロ(約5900億円)の筆頭株主でもあるフランス政府の保証融資を受けることが決まっており、今後は経営の自由度が減少することも予想される。
またルノーF1チームの代表であるシリル・アビテブールはレース活動がブランドの重要な一部だと語っている。
「モータースポーツには独自の価値があるし、貢献できることがある」と、アビテブール代表は以前motorsport.comに語った。
「スポーツであり、技術の核を成している部分だということを除いたとしても、それが我々がモータースポーツを信じている理由だ。マーケティング活動を信じているのと同じようにね。そしてそれはレースであり、感情の高まりでもある……ルノーは感情を表現するのだ。つまり、全てのことに意味がある。それこそが、我々がF1に何十年も挑戦し続けている理由であり、今後もとても長いことそうしていくつもりだ」
「なぜ消費者が、他の何かではなく、このブランドとこの製品に興味を持つのか、その明確な物語を手にすることを望んでいる。そして、そのDNA、その歴史、その遺産として何を持っているのか、それが他の何よりもかなり重要だと思う」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?