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最高出力544PS、最大トルク750Nm!ベントレーがラグジュアリーセダン「フライングスパー」にハイブリッドモデルを投入

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最高出力544PS、最大トルク750Nm!ベントレーがラグジュアリーセダン「フライングスパー」にハイブリッドモデルを投入

動化戦略を展開中のベントレーモーターズは、最新のラグジュアリーモデルとなる新型フライングスパーハイブリッドの詳細を発表した。第3世代のフライングスパーの大ヒットを受けて製作された新型フライングスパーハイブリッドは、極めて革新的な第3世代のパワートレインを搭載し、ベントレー史上最高の環境性能を誇る。

フライングスパーハイブリッドの導入により、ベントレーで初めて複数のハイブリッドモデルが揃うこととなる。このことは、「ビヨンド100」戦略を掲げ、組織全体でエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラル達成と持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指すベントレーの積極的な姿勢を示すもの。

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ベントレーのハイブリッドシリーズに仲間入りするフライングスパーハイブリッドを見れば、ハイブリッド化はラグジュアリーやパフォーマンスを損なうものではないということがよく分かる。内燃エンジンと電気モーターが違和感なく融合し、ドライブモードや運転スタイルが異なっても、洗練された静けさをもたらす。

新設計のパワートレインは2.9リッターV6ガソリンエンジンと高度な電気モーターを組み合わせ、システム最高出力はベンテイガハイブリッドよりも95bhpアップした536bhp(544PS)、最大トルクは750Nmを発生。さらに、新型フライングスパーハイブリッドは、ベントレーの中で最も燃費効率に優れ、満タンで700km以上を走行可能とする。

この最新のハイブリッドモデルは優れたパワーリザーブ、力強いトルク、素早いスロットルレスポンスを誇り、停止状態から時速60マイルまで4.1秒(0-100km/hは4.3秒)という加速性能を発揮し、フライングスパーV8と比較しても見劣りしない。新設計のパワートレインは燃料消費量を大幅に低減しつつ、ベントレーの持ち味であるエフォートレスで洗練されたパフォーマンスを実現する。

ドライバーへのフィードバックを向上させるため、ドライバーインストルメントパネルにはモーターのみで走行するEVドライブモード、減速時のエネルギー回生、内燃エンジンによる走行モードが表示される。

従来のオートマチックスタート&ストップスイッチは、3種類のEモードを切り替えできるコントロールスイッチに置き換わる。このスイッチでドライバーはEVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードを選択でき、バッテリーの使用を管理できる。クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行する。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適だ。

エネルギーフローはインフォテインメント画面でも表示できる。インフォテインメント画面では、車両の各種データの表示や充電タイマーの設定も可能。航続可能距離、バッテリー残量、充電など、EV走行に関するその他の情報は、インストルメントパネル、ヘッドアップディスプレイ、センター画面に表示できるようになっている。

フライングスパーハイブリッドはフロントフェンダーの「Hybrid」バッジや楕円形のクアッドテールパイプなど、エクステリアもひと味違っている。さらに、左側リアフェンダーにはカバー付きのユニバーサル充電ポートが装備される。

環境を意識したパワートレイン

極めて効率的なエンジンと高度なモーターの組み合わせが現行のW12やV8パワートレインと肩を並べるフレキシビリティと実用性を実現し、優れたレスポンスと一体感、そして洗練さを極めたドライビングを可能とする。

4.0リッターV8エンジンと同様の設計手法を採用した新設計の2.9リッターV6エンジンが416PSを発揮し、5650rpmまで550Nmのトルクを維持。エンジンのVバンク内にはツインスクロールターボチャージャーと一次触媒コンバーターを搭載。インジェクターとスパークプラグは、最適なスプレーパターンと燃焼経路を実現するために各燃焼室内の中央に配置される。カムシャフトは最大50度まで可変。このエンジンが発揮するリッターあたり150bhp以上という数値はフライングスパーV8を凌ぐ。

高度な電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最高出力136PS、最大トルク400Nm。永久磁石同期モーター(PMSM)が停止状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かに加速する。トルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられている。

モーターを駆動するリチウムバッテリーは容量14.1kWh、わずか2時間半ほどでフル充電が可能(地域によって異なる)。高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、モーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。

エンジンとモーターを組み合わせたフライングスパーハイブリッドの0-60mph加速は4.1秒(フライングスパーV8は4.0秒)、最高速は177mph(285km/h)を誇る。CO2排出量と燃料消費量の低減値については現在認証中だが、ラインアップの中で最も環境を意識したパワートレインとなる。

さりげなく取り込まれたテクノロジー

空間に融け込む最新技術と美しい素材、そして優れたデザインとが絶妙に融合するフライングスパーハイブリッドのインテリアには、プラグインハイブリッドならではの装備が盛り込まれています。

ハイブリッドモデル専用のボタンは、EVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードといった3種類のEモードを切り替えるために使用。ボタンを操作して走行モードを選べば、ドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、バッテリー残量の自動管理機能もある。

EVドライブモード

クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適。

ハイブリッドモード

インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出す。このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートに従いながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力を最も効率的に利用するための計算が絶えず行われる。EV走行が最も有効と思われるシーン、例えば都市部に進入したときなどに備え、バッテリーに電力が蓄えられる。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルな効率性が最大限に向上する。

ホールドモード

エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライバーがスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が行われる。

新型フライングスパーハイブリッドには、使用地域に合った充電ケーブルが付属する。自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電できる。また、希望すれば、ベントレーのロゴが入ったウォールボックスを無償オプションで提供。充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納できるおしゃれなボックスとなる。

フライングスパーシリーズ初のハイブリッドモデル

フライングスパーハイブリッドのエクステリアカラーには、このクルマのキャラクターとスタイルを引き立てるために選び抜かれた7色が標準設定される。60色以上の豊富なオプションカラーから選択することも、マリナー(航海者)に自分だけのエクステリアカラーをオーダーすることも可能。

ブラックラインスペシフィケーションを選択すると、エクステリアのブライトウェアがモダンな雰囲気のブラックに統一される。オプションのイルミネーション付き電動フライングBマスコットもブラックバージョンとなり、エクステリアのクールな美しさがさらに際立つ。

フロントフェンダー下部の「Hybrid」バッジ、車両後部の楕円形クアッドテールパイプ、左側リアフェンダーのカバー付きユニバーサル充電ポートは、フライングスパーハイブリッド特有の装備。ホイールは20インチホイールを標準装備、オプションの21インチホールは仕上げをポリッシュまたはグレーペイント&ブライトマシニングから選択可能、マリナードライビングスペシフィケーションに含まれる22インチホイールは仕上げを3種類から選択できる。

ベントレーの職人技が惜しみなく注ぎ込まれたフライングスパーハイブリッドのインテリアは、比類なきラグジュアリーとイノベーションが盛り込まれたモダンなキャビンに仕上がっている。スタイリッシュかつ個性的な室内に相応しく、シートの座り心地は快適の極み。

シートレザーは5色から選択可能。ロアコンソールからインスツルメントパネルにかけては、ベントレーウィングをイメージしたデザインが光る。カラースペシフィケーションを指定すれば、レザーがさらに10色と、インテリアのデュオトーンカラーが2種類追加される。

すべてのフライングスパーは、高級自動車メーカー初のカーボンニュートラル工場であるクルー本社で製造される。受注開始は夏以降、日本でのデリバリーは2022年第2四半期を予定しており、メーカー希望小売価格は24,200,000円(消費税込み)となる。

関連情報
https://www.bentleymotors.jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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みんなのコメント

1件
  • 試乗会の招待状郵便で来た時に初めて写真みたけど、速攻でゴミ箱行きでしたね。
     
    ライト周りのデザイン冒険し過ぎでしょ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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