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軟弱ターボだらけのいま「爆発的」な「ターボらしさ」が味わえる貴重なモデル5選

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軟弱ターボだらけのいま「爆発的」な「ターボらしさ」が味わえる貴重なモデル5選

 モータースポーツで有利になるよう配慮された市販モデルも!

 ここ10年ほどで、ダウンサイジングターボの普及により輸入車を中心にターボ車が激増している。ダウンサイジングターボは、ターボの追加によって絶対的なパワーなどを手に入れて速さを追求することよりも、「気筒数や排気量に代表されるエンジンの小型化によるパワーダウンをターボで補い、燃費を向上させる」というコンセプトのため、排気量を増やしたような扱いやすい性格のものが多い。という背景もあり、現代のターボ車はいかにもターボ車らしい爆発力を持つものが減っているのだが、そのなかでもターボ車らしさが強いモデルを挙げていこう。

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 1)トヨタGRヤリス1.6リッターターボ+4WD系

 登場したばかりのGRヤリスはWRCをはじめとしたモータースポーツで有利に戦えるよう各所に配慮されたモデルで、1.6リッターターボ+4WD系は3気筒で272馬力&37.7kgmというエンジンを搭載。筆者はこのGRヤリスを購入し、もう1カ月ほど乗り慣らし運転も終わったところだが、リッターあたり170馬力というハイチューンエンジンながら、平坦な道であれば1500回転も回っていれば路上の流れに乗れるほどで扱いにくさはまったくない。

 しかしながら、このエンジンは3000回転から4000回転では6気筒エンジンを思い出させるような重厚なサウンドを奏でる。4000回転から7000回転のレッドゾーンに掛けてはマフラーから“シュオーン”という音を出しながら「炸裂」という言葉しか思い浮かばない迫力ある加速を味わえ、全長4m以下というボディの小ささもあり、じつに痛快だ。

 2)ホンダ・シビックタイプR

 現在のシビックタイプRは「2リッターターボFF車ニュルブルクリンク最速」を目指したスポーツモデルである。そのためエンジンは2リッター4気筒ターボで320馬力&40.8kgmというものを搭載。そして2000回転以下の力強さは最近の2リッターターボとしては水準以下だ。しかし2500回転を超えると「そのままレッドゾーンまで一直線」という爆発的な加速を見せ、免許証が何枚あっても足りないくらいだ。

 またシビックタイプRは戦闘的なエクステリアとは対照的にしなやかなサスペンションを備えているところなど、乗ると大人びたクルマな点も大きな魅力なのだ。しかし、イギリスからの輸入車ということをはじめとしたいろいろな事情でマイナーチェンジされたばかりなのに、すでに新車の入手が困難になっている点は本当に残念だ。

 安心感のなかで爆発的な加速を味わえる

 3)マツダの2.2リッターディーゼルターボ

 マツダ6、CX-5、CX-8に搭載される2.2リッターディーゼルターボはそれなりの排気量のディーゼルエンジンということもあり、1000回転台前半から太いトルクを出しているので、MTであれば1500回転以下という極力低いエンジン回転を保って走るということも可能だ。

 それでいながら2000回転を超えターボチャージャーが本格的に作動し出すとタコメーターを振り切りそうな勢いでターボ車らしい怒涛の加速を楽しめる。

 さらにディーゼル車なので燃費はリッター20km近い燃費を出すのも難しくないという点も嬉しい。クルマ好きだったら、よりエンジンの対話を濃厚に味わえるマツダ6とCX-5に設定されるMTがおススメだ。

 4)メルセデスAMG A 45 4MATIC

 このクルマはフォルクスワーゲン・ゴルフなどと同じ車格のAクラスの最強スポーツモデルである。それだけにエンジンも2リッターターボ世界最強となる421馬力&51.0kgmというものを搭載する。スペックを見ると扱いにくいエンジンに見えるが、そんなことはまったくなく、8速DCTとの組み合わせにより普段は扱いやすく粛々と走れる。

 しかしアクセルを深く踏むと中回転域からはターボ車らしい爆発的な加速を4WDによる安心感のあるなかで味わえ、幅広いシーンに対応する点など798万円という価格以上の価値を備える。

 5)アバルト595コンペティツィオーネ

 可愛らしいフィアット500をベースに1.4リッター4気筒ターボを搭載するなどしたアバルト595は、小さいながらも気品のようなものも備えるスポーツモデルである。アバルト595のエンジンチューニングは3種類あるのだが、そのなかで最強となるのがコンペティツィオーネに搭載される180馬力&23.5kgm版だ。

 アバルト595コンペティツィオーネはここまで登場したクルマたちに比べると、リッターあたり130馬力程度とそれほどハイチューンではないが、本格的にパワーが出始めるのは2500回転あたりからだ。低速トルクは太くない代わりに2500回転からはモリモリとした加速が始まり、ラテンの小さなスポーツモデルらしくじつに痛快だ。またスポーツモードにすると最大トルクが2.0kgm太くなるのでより力強く楽しい。アバルト595系全体に言えることだが、購入するなら乗っていて全体的にシックリ感じるMTの左ハンドルという仕様がオススメだ。

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みんなのコメント

12件
  • WRX STIが入っていないのが、寂しいですね。
    エンジンは10年程度進化していないので、仕方がないですが。難しいかもしれないけど、次期型はせめてこれらのモデルと肩を並べる位のスペックは欲しいですね。
  • A45Sは化け物エンジンを積んでるのに、低回転から高回転まで大きなトルクの谷もなくスムーズで本当に乗りやすい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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