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【RSも撮影】ホンダNワン新型 価格/内装/スペックは? モデルチェンジを解説 発売日は11/20

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【RSも撮影】ホンダNワン新型 価格/内装/スペックは? モデルチェンジを解説 発売日は11/20

はじめに 2代目Nワンとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

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11月19日、ホンダは新型「N-ONE(Nワン)」を正式発表した。20日から発売する。

Nワンは、Nボックス、Nワゴン、そしてNバンなど、ホンダの軽自動車「Nシリーズ」の1つだ。そのスタイリングは、ホンダ乗用車の原点であり、1960年代に人気を博した軽乗用車「N360」をオマージュしたもので、2BOXのハッチバックを採用している。

従来型のNワンが初代で、2012年に発売された。今回のモデルは2代目にあたるが、ホンダでは「フル・モデルチェンジ」とはアナウンスせず、単に「新型」と呼んでいる。

これに関しては後述もするが、プラットフォームは一新しているものの、ボディパネルは従来型から変わっていないから。

とはいえ、ビッグマイナーチェンジと呼ぶよりは実質的にはフル・モデルチェンジであり、ホンダとしても「新型」という表現にしているのだろう。

バリエーションは従来型よりシンプル化され、オリジナル、プレミアム/プレミアム・ツアラー、そしてRSとなった。

では、新型Nワンの概要を紹介していくことにしよう。

新型Nワン 外観

新型Nワンのボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1545(4WDは1570)mm。ホイールベースは2520mm。

従来型のノーマル車より車高が65mm下げられてローダウン仕様と同じになったが、これは立体駐車場に入れられるサイズとしたためだろう。

全長と全幅は、軽自動車の規格いっぱいだから従来型と同じだ。ホイールベースも変わらない。

前述のように、ボディパネルは従来型と共用しているから、新型も基本的なスタイルは変わらない。Nワンの特徴である「丸・四角・台形」を基本のかたちとし、走る楽しさと安全性を感じられるデザインを追求している。

バンパーやフロントグリルは垂直に立てながら、バンパー下部を踏ん張り感のある造形とし、ヘッドランプは同じ丸型ながらデイタイム・ランニングランプも内蔵したフルLEDで彫りの深いデザインとなり、前進する勢いを演出している。

リアは左右のバンパーコーナーに向かって水平に広がる横長のリフレクターを配し、ワイド感を強調して、後ろからも安定性を感じられるデザインに。

リアコンビランプも台形を踏襲しながら、フルLEDでダブルリング式の視認性の高いものとなり、存在感を主張している。

新型Nワン 内装

N360から継承する「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」により、室内は心地良い開放感を高めるため、ミニマルなスペースを追求している。

運転席では運転する楽しさを、助手席ではミニマルなくつろげる空間を目指し、インストゥルメントパネルを大胆にそぎ落としながら、メーターの端から助手席の端まで伸ばしたデザインを採用。大柄な人が助手席で足を組める空間を実現している。

また、丸型スピードメーターと扇型タコメーターを組み合わせた異形2眼コンビネーションメーターを採用した「情報系」、ステアリングホイール周辺にさまざまなスイッチを配した「操作系」といったように、カテゴリーごとに領域を分類。

これによりドライバーがスムーズかつ的確に情報を取得し、操作ができるようになり、見やすさと使いやすさを高めている。

運転席・助手席は、従来型のベンチタイプからホールド性の高いセパレートタイプに変更。前席の間にはコンソールボックスをレイアウトしている。

デザイン変更されたインパネとあわせ、運転席・助手席から手が届く位置に配したカップホルダーをはじめ、充電用USBジャックやポケットなど、コクピットの使い勝手は高められた。

リアシートは、シートバックが分割可倒式なのはもちろん、座面も分割でチップアップできるので、ラゲッジスペースには積めない背の高いものでも、リアシート座面を起こして積むことができる。ミニワゴンとしても活躍できそうだ。

新型Nワン シャシー

エクステリアは大きく変わっていない印象の新型Nワンだが、プラットフォームは一新された。

現行型のNボックスやNワゴンのものと基本的に同じ、第2世代Nシリーズの新プラットフォームを採用し、軽量・高剛性・低慣性モーメントを実現している。

また、共通の特許技術である「センタータンク・レイアウト」により、低床で心地良い室内空間も実現されている。

構造を刷新したプラットフォームは、高粘度接着剤によるボディ接合部位を拡大。また、高強度化に寄与するハイテン材(高張力鋼)を随所に使用し、高剛性を図りながら軽量化を実現している。

さらに適材適所に防音材を効果的に配置して、車体の防音性能を向上させている。

プレミアム、RSのフロントウインドウには遮音機能付きガラスも採用。ボディ構造の見直しや液封エンジンマウントの採用などにより、エンジンやタイヤから伝わる振動や騒音を低減し、優れた静粛性を実現した。

そのほか、新制御のパワーステアリング・ロジック、リンク式ブレーキペダルやアジャイル・ハンドリングアシストの採用、スタビライザーやリア・コンプラブッシュの改良などにより、操縦安定性能を向上させ、さらに軽快・快適・安心に楽しめるクルマに仕上げられている。

新型Nワン パワートレイン

エンジン形式は従来型と同様、0.66Lの直3 DOHC。ターボとノンターボの2種類が設定されているが、中身は別ものだ。

いわゆる第2世代パワートレインが搭載されている。

ノンターボの自然吸気エンジンにはバルブコントロール機能のVTECを採用し、パワーと優れた低燃費を両立。

最高出力は58ps、最大トルクは6.6kg-mを発生し、WLTCモード燃費は23.0km/L(FF車)を達成している。

ターボエンジンは電動ウエイストゲートを採用して燃費性能とレスポンスを向上。最高出力は64ps、最大トルクは10.6kg-mを発生し、WLTCモード燃費は21.8km/L(FF車/CVT)を実現。

いずれのエンジンも、平成30年度規制75%低減という優れた低排出ガス性能も達成した。

組み合わされるトランスミッションはCVTが基本だが、RSには6速MTも設定されている。

CVTはアクセル開度にリニアに反応するGデザイン・ダウンシフトをNワン専用にセッティングし、ブレーキ操作ステップダウンシフト制御も採用している。ちなみに、FFターボと6速MTの組み合わせは、軽自動車では初となる。

駆動方式はFFが基本だが、4WDも設定されている。ただし、RSはFFのみとなる。

新型Nワン 装備

新型Nワンでは、先進の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」を全車に標準装備している。

したがって、グレード名にはホンダセンシングが付かなくなった。また、ホンダセンシングの非装着車は設定されていない。

衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリングといった従来からの機能に加え、後方誤発進抑制機能やオートハイビームも装備。また、軽自動車の6速MT車では初めてACC(アダプティブ・クルーズコントロール)とLKAS(車線維持支援システム)も採用し、あらゆるシーンで快適にクルマを使うための必要な安全性能を追求している。

便利な装備としては、エンジン始動から停止までのリアドア開閉履歴を記憶する機能に注目したい。

リアドアを開閉していた場合は、エンジン・ストップボタンを押した後に、荷物などの置き忘れ注意喚起をメーターに表示するリアシートリマインダー機能を軽自動車で初めて採用したのだ。

さらに、リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレイ表示で知らせるパーキングセンサーシステム、坂道や信号待ちで便利なオートブレーキホールド機能、自動解除も可能な電子制御パーキングブレーキなど、安心を高める機能の装備も充実している。

新型Nワン「RS」

従来型のNワンと同様、新型Nワンにもスポーティグレードの「RS」が設定された。

RSは、現在のホンダ車では「タイプR」に次ぐスポーティなグレードに付けられる名称。なお、RSとはロードセーリングの略であり、レーシングスポーツではない。

パワーユニットこそプレミアム・ツアラーのターボエンジンとスペックは同じだが、ハニカムメッシュのフロントグリルに、ダーククロームメッキのモールでグリルやフォグライトガーニッシュを縁取るなど、精悍な顔つきに。

テールゲートには大型スポイラーも装着され、リアバンパーのモールもダーククロームメッキ。アルミホイールも専用カラーのマットブラックだ。

インテリアも、ブラック基調にオレンジ色をアクセントに用いたスポーティなもの。

形状は同じだがシート地はラックススエード×メッシュジャージーのコンビシート(色はブラック×オレンジ)、Gメーターとブースト計を搭載したインフォメーション・ディスプレイ、本革巻きのステアリングやMTシフトノブなど、専用アイテムがおごられている。

そしてなんといっても、6速MTを採用したことが最大のトピックだろう。

S660にも採用されているダブルコーン・シンクロとカーボン・シンクロにより爽快なシフトフィールを目指し、クラッチダンパーも採用してスムーズなクラッチフィールを実現。ちなみに、シフトノブはS2000のデザインをベースにしたNワンRS専用のものだ。

新型Nワン 価格/発売日

新型ホンダNワンは、ベーシックな「オリジナル」、質感を追求した上級グレードの「プレミアム」、そのターボ版である「プレミアム・ツアラー」、そしてスポーティ・グレードの「RS」で構成されている。

そのの発売日は11月20日。税込みの車両価格は、下記のとおりとなっている。

オリジナル:159万9400円(FF)/173万2500円(4WD)
プレミアム:177万9800円(FF)/191万2900円(4WD)

プレミアム・ツアラー:188万9800円(FF)/4202万2900円(4WD)
RS:199万9800円(CVT/6速MT)

新型Nワン スペック

Nワン・オリジナル(FF)

車両価格:159万9400円
全長×全幅×全高:3395×1475×1545mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:840kg
エンジン種類:直3 DOHC
排気量:658cc
最高出力:58ps/7300rpm
最大トルク:6.6kg-m/4800rpm
トランスミッション:CVT
WLTCモード燃費:23.0km/L
駆動方式:横置きFF
タイヤ:155/65R14

NワンRS(6MT)

車両価格:199万9800円
エンジン種類:直3 DOHCターボ
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:10.6kg-m/2600rpm
トランスミッション:6速マニュアル
WLTCモード燃費:21.6km/L
駆動方式:横置きFF
タイヤ:165/55R15

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