現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 塗装面は、鉄板で! 「平均使用年数17年」の新型スズキ・ジムニーならではのこだわり(1)

ここから本文です

塗装面は、鉄板で! 「平均使用年数17年」の新型スズキ・ジムニーならではのこだわり(1)

掲載 更新
塗装面は、鉄板で! 「平均使用年数17年」の新型スズキ・ジムニーならではのこだわり(1)

20年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたスズキ・ジムニー/ジムニーシエラ。ロングライフモデルのモデルチェンジは難しいものだが、「原点回帰」を徹底した今回のフルモデルチェンジは、各方面で好意的に受け入れられている。試乗会後の開発者とのインタビューで、ジムニーならではこだわりを訊いた。

開発ターゲットは「プロのユーザー」

フレームは完全新開発。では、キャリーオーバーしたパーツは? 新型スズキ・ジムニーならでは、こだわり(2)

 今回のフルモデルチェンジでは、ターゲットユーザーを「プロのユーザー」に絞り込んだという。雪道、山間部に住んでいる人、ジムニーの性能をフルに使うプロをターゲットにしたのだ。実際、「林業従事者」はジムニーのプロのユーザー層である。森林で使うプロには、ハンター(狩猟者)もいて、彼にとってはジムニーは欠かせない道具である。
 ジムニーの性能に憧れるフォロワーユーザーも「本物志向が強い人たち」が多いと開発陣は踏んで開発をしたという。この層は、例えばダイバーズウォッチを選ぶ際も、「そこまで潜ることはないだろう」という性能まで求めて時計選びをする人たちだ。

 プロの人たちの信頼に応えるために、今回のフルモデルチェンジではさまざまな開発を行なっている。

 たとえば、ジムニーのユーザーは、長くクルマを使うという。ジムニーの平均使用年数(廃車までの時間)は、17年にもなるという。ちなみに、軽自動車の平均使用年数は、軽自動車検査協会のデータによれば、2005年の11.49年から、おそらく景気の低迷などの理由で2017年には14.55年まで延びているとはいえ、やはりジムニーが「長く使われるプロの相棒」であることは、このデータからも読み取れる。


 そこでこだわったのが、塗装面だ。
 新型ジムニーでは、ボディの塗装面をすべて鉄板で作っている。樹脂で使った方が簡単でコストも下げられる部位はあるが、
「長く乗っているなかで、いろんなところを走っていただいて、ボディが凹んだりスクラッチが付いたりしてくるでしょう。塗装も扱いによっては、味わいのある、いい感じにやれてくるということもあります。その時に、樹脂と鉄板では同じになってくれません。すべて鉄板で作れば、同じようになってくれる。そこはこだわりました」

 と開発者は言う。

 設計としては困難だよ、という成形の部分も、「いや、ここは鉄で作ろう」と、あえて鉄板にこだわった。

「ウレタンバンパーと鉄板だと、どうしても色が変わってしまいますよね。5年10年乗ったら、”あれ?”となるか”さすが”となるかは違います。ぶつけたら同じように凹んでいる方が絵になると思います。持っていただいた方に満足していただけるようにしました」

 このあたりが、ジムニーならではのこだわりと言えるだろう。


 ボディからでは、プロが使う道具は、危険を回避したり環境に溶け込んだりする必要があるため、それに相応しい色彩を盛り込んだ。そして、「目立つ性能」と「隠れる性能」に目標を決めて2色のボディカラーを開発している。


 それが、こちらのキネティックイエローだ。
 大自然で行動するプロたちは、吹雪が濃霧など万一の悪天候を想定して蛍光色などを採り入れたハイビジビリティカラーを服や装備に使う。そこから発想したボディカラーがこれ。


 もう一方の「隠れる性能」は、深い緑や覆われた森で行動するハンターや森林事業者のためのカラー。クルマの存在が目立ってはいけない場合を考えたロービジビリティカラーだ。それが、このジャングルグリーンだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村