プジョーのハイパースクエア(Hypersquare):ステアリングホイールの革命?プジョーがハイパースクエアを発表、タブレットのようなステアリングホイールで、ドライビング体験を新たなレベルに引き上げることを約束する。
プジョーは「CES 2024(2024年1月9日~12日、米国ネバダ州ラスベガス)」で、未来的なコンセプトカー「インセプション」を発表した。プジョーは、パリで開催されたフランスの技術見本市「Viva Technology」(2024年5月22日~25日)でも未来の自動車を発表しており、小さいながらも素晴らしいイノベーションを用意している。
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「i-Cockpit」と命名されたドライバーズキャビンに、一風変わったハイテクステアリングホイールを装備するのだ。「ハイパースクエア」はその名にふさわしい。丸いステアリングホイールの代わりに、ドライバーには4つの大きな穴が空いたつまみ状の四角いディスプレイが提示される。
指一本で操作「ハイパースクエア」は、ハンドルから手を離すことなく、指で数回たたくだけで車両システム全体を操作できるように設計されている。メーカーによれば、これは特にシンプルで直感的な操作だという。ステアリングホイールの各コーナーにある4つのタッチセンサー付きリング状の凹みから操作するため、親指でアクセスできるはずだ。
ステアリングホイール自体に加え、ダッシュボードにはフレキシブルな360度ディスプレイが採用され、走行中にドライビングやインフォテインメントの詳細が表示される。このいわゆるハロークラスターは、車両に人が接近した際にも情報を表示する。
2026年から標準装備プジョーによれば、「ハイパースクエア」はステアバイワイヤシステムである。これは、ステアリング動作が機械的にシャシーに伝達されるのではなく、デジタル的に伝達されることを意味する。つまり、小さな動きでも十分にステアリングを操作できるため、ドライビングプレジャーが向上し、運転がより直感的になるという考え方。タッチセンサーを使ったステアリングホイールの操作は、スマートフォンの操作に似ていて、プジョーによれば、この操作コンセプトはビデオゲームから着想を得たという。
現在のところ、ハイパースクエアはインセプションのコンセプトのように未来的で奇想天外なものに思えるかもしれないが、この新しいステアリングホイールは2026年から最初の車両に標準装備される予定だ。
Text:Manuel BauerPhoto: Stellantis
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