日産自動車は、同社元会長のカルロス・ゴーンに対して、100億円の損害賠償を請求したことを発表した。
金融商品取引法違反等の罪に問われ、東京地検に逮捕・起訴されているカルロス・ゴーン。同氏が会長を務めていた日産自動車は、2月12日付けでプレスリリースを発表。ゴーン氏の長年にわたる不正行為により発生した損害を取り戻すべく、100億円の損賠賠償を求める訴えを起こしたことを明らかにした。
■日産が声明を発表。元会長カルロス・ゴーン被告の海外逃亡に「極めて遺憾」
プレスリリースによれば、今回の賠償金額は、下記をはじめとする損害を算出したものだという。
・CEOリザーブによる不正支出、海外の住居の無償使用、姉に対する支払い、レバノンの教育機関への寄付、レバノンの弁護士への支払い、コーポレートジェットの私的利用等
・同氏による不正行為に関する内部調査に要したリソース
・日本、米国、オランダおよびその他地域で発生した当局調査対応等の費用
ゴーン氏は保釈中でありながら、自身の母国レバノンへと不正に逃亡。現在もレバノンに滞在中であるとみられている。日産としてはこの逃亡を受け、ゴーン氏への損害賠償請求など、責任追及の動きを強化していくとしている。
また、ゴーン氏がレバノンで行なった会見で語られた内容は「根拠のない名誉を毀損する発言」だったとして、別途法的な手続きを取る権利を留保するともしている。
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