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家族も走りも満足させてくれるプレミアムコンパクト。選ぶなら最新のコンパクトMPVかSUVか―― 前編【メルセデスベンツ×BMW×アウディ2023】

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家族も走りも満足させてくれるプレミアムコンパクト。選ぶなら最新のコンパクトMPVかSUVか―― 前編【メルセデスベンツ×BMW×アウディ2023】

FFレイアウトを活かした広い室内空間が魅力の2シリーズ・アクティブツアラーは、最新の安全性や快適性も備えており、ファミリーユースに最適な1台だ。ここでは、3ブランドのプレミアムコンパクトを引っ張り出し、それぞれの優位性を探ってみる。

静かで乗り心地が快適な218dエクスクルーシブ

【スクープ】アウディのラインアップ中で最も強力なサルーンに!「A6 e-tron」の市販型最終デザインを大予想!

2022年6月、BMWから新型2シリーズ・アクティブツアラーが投入されたことで、再びプレミアムコンパクト市場が活気づきそうだ。初代は2014年に投入され、BMWに果たした役割は大きく新規顧客率は最大で80%に達したという。2代目となる新型も、その役割を担うはずだ。SUVばかりが注目されがちな市場動向にも、一石を投じるだけの実力がある。

BMWの主力モデルは、ファミリーカーとしてのイメージが希薄だ。だが、アクティブツアラーは違う。ミニバンというよりMPVらしく見るからに生活に密着していそうなのに、それでいて周囲に埋もれることのない存在感があり生活臭も漂ってこない。この立ち位置が、まずは絶妙だ。

なおかつ、多くの場面ですべての乗員が快適に過ごせる。室内スペースは3シリーズよりも広く、CセグメントのSUVと比べても同レベルだ。男性では大柄なリポーターが前席で最適な運転姿勢を選び直後席に移っても、膝の前には十分な余裕が確保できるほど。頭上も同様で、前方や側方の視界が開けていることも好印象だ。

【写真9枚】プレミアムコンパクト市場の鏑矢となるか、2シリーズ・アクティブツアラーの詳細を写真で見る

走り始めても、快適さはそのままだ。試乗車の218dエクスクルーシブが装備していた標準仕様のサスペンションは、MPVとしては引き締まった設定となっている。だが、余計なフリクションが排除されストロークはスムーズそのもの。ボディ剛性が高いため、荒れた路面を通過しても衝撃を遮断しつつ振動が残ることもない。

ボディによる振動の減衰は、ロードノイズの抑制にも役立っている。ザラついた路面を通過する際に聞こえるゴーッというノイズの音量が低めで、響くこともないので耳障りに感じない。ただ、218i Mスポーツが装備するアダプティブMサスペンションは振動としてのボディへの入力が強くなるためか、同じタイヤを履いていたにも関わらず218dよりもロードノイズの音量が高く感じる。

とはいうものの、このサスペンションはダンパーの減衰力を機械式に制御する機能を備えるだけに乗り心地に不満を覚えずに済む。ステアリング操作に対してフロントがスッと向きを変える次の瞬間にはリアがグッと踏ん張るので、気持ちのいい操縦性と信頼感ある安定性が確かめられる。

218iが積む1.5Lの直列3気筒エンジンは、軽快に吹け上がる。アクセルを踏み込むとグィーンという乾いたエンジン音を発しつつ、6400rpmに一気に到達。中高回転域を維持することで、パワフルな加速が楽しめる。

218dが積む2Lの直列4気筒ディーゼルは、知らなければガソリンエンジンと信じてしまうほど日常的な場面では静かで吹け上がりもスムーズだ。低回転域から満足度の高い力強さが実感できるため、アクセルを踏み込む場面は限定的。あえて踏み込めば、グォーンという迫力あるエンジン音を発しながら4500rpmまで引っ張ることが可能だ。組み合わせるデュアルクラッチ式7速DCTとの相性もよく、途切れのない加速が走りの上質感を際立たせる。

(後編に続く)

【SPECIFICATION】218iアクティブツアラーMスポーツ
■全長×全幅×全高=4385×1825×1565mm
■ホイールベース=2670mm
■車両重量=1530kg
■エンジン型式/種類=B38A15P/直4DOHC16V+ターボ
■総排気量=1498cc
■最高出力=156ps(115kW)/5000rpm
■最大トルク=230Nm(23.5kg-m)/1500-4600rpm
■燃料タンク容量=54L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=14.1km/L
■トランスミッション=7速DCT
■サスペンション(F:R)=ストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F&R)=205/60R16
■車両本体価格(税込)=4,470,000円

【SPECIFICATION】218dアクティブツアラーエクスクルーシブ
■全長×全幅×全高=4385×1825×1565mm
■ホイールベース=2670mm
■車両重量=1875kg
■エンジン型式/種類=B47C20B/直4DOHC16V+ターボ
■総排気量=1995cc
■最高出力=150ps(110kW)/4000rpm
■最大トルク=360Nm(36.7kg-m)/1500-2500rpm
■燃料タンク容量=54L(軽油)
■燃費(WLTC)=19.5km/L
■トランスミッション=7速DCT
■サスペンション(F:R)=ストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F&R)=205/60R17
■車両本体価格(税込)=4,760,000円

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みんなのコメント

10件
  • 先代の3気筒ガソリンは凄く軽快で剛性感もあった。
    メーター周りも先進性あって良い車だと思うけど。
    試乗してみたら良いと思う。
  • 新型で高さが1550を超えてしまいウチの立体駐車場には入らなくなってしまった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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