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三菱 アウトランダー PHEVのセールスが絶好調。 その本領を発揮するのはやっぱり雪道や悪路だ

掲載 更新 13
三菱 アウトランダー PHEVのセールスが絶好調。 その本領を発揮するのはやっぱり雪道や悪路だ

2021年12月16日に発売が開始されたアウトランダーPHEVは、月1000台の販売計画に対し約3カ月で1万台の受注台数を記録した。これは先代モデルの年間販売台数の約1万1000台に迫る。そんな好発進となった新型を今回は、三菱お家芸の四駆性能をテストすべく雪道に連れ出した。(Motor Magazine 2022年4月号より)

雪道で効果を発揮する「ワンペダルモード」
三菱のクルマは大自然が似合う。やはり、厳しい環境をものともせず目的地に速く到達するという冒険ラリーと、さまざまな路面状況を制し1秒を削り取って走るスピードラリーという、同じラリーでも大きく異なる両方のフィールドで、培ってきた技術力がそう思わせるのだろう。そしてその技術を、今の時代に求められる最高の形で具現化したのが、アウトランダーPHEVなのだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

言うまでもなく、ガソリンエンジンとモーターは得意分野が違う。ガソリンエンジンに比べると、モーターは瞬時にダイレクトに駆動力を発揮できるという性格を持っている。発進加速がスムーズであり、中間加速で有利であり、そしていちばん力が必要なところでモーターがサポートしてくれるので燃費にも利く、ということが一般的に言われるPHEVのメリットになるが、その他にも利点がある。それは、モーターを搭載していることで、クルマの動きの制御、たとえば横滑りを感知した時にも、それに対応する制御が瞬間的にできるということだ。

今回訪れたような雪道は、言うまでもなく路面のμが低いが、アウトランダーPHEVは、縦横の滑りにも、瞬時に応答してくれる。その際、ただ滑らせないというのではなく、その応答対応力が幅広いというのが、大きな魅力なのだ。

雪道を安心して走りたい時にはスノーモードがいい。しかもイノベーティブペダルオペレーションモードという、強力な助っ人まで用意されている。これは、アクセルペダルを離すと強力な回生ブレーキ力が得られる、いわゆるワンペダルモードで雪道では最強のサポート役となるのである。

経験ある人も多いと思うが、雪道でいちばん難しいのは、ブレーキペダルの踏み方だ。タイミングが遅れたり、ペダルの踏み加減も難しいから、知らず知らずのうちに恐怖心も加わってしまうが、このモードを選択すれば、アクセルペダルをオフするだけで、簡単に速度コントロールができてしまうのである。

完全停止まではしない機構だが、スノーモードであれば、自信を持って走れるぐらい安全に減速してくれるので、とても安心感が高い。イメージ的には、ツルツルの革靴からスノーブーツに履き替えたくらい、安心感と歩きやすさの差があるレベルだ。

三菱伝統の四輪制御技術「S-AWC」の本領発揮
それとは真逆で、雪道やオフロードで振り回して遊びたいというニーズへは、グラベルモードやマッドモードが向いている。キレイに圧雪された路面では、これがバランスがいいが、少々雪嵩がある場合はマッドモードがいい。

このモードでは少々横滑りを許容しながら、クルマを前へ前へと進めてくれるので、ドライバーに託される範囲が広くなる。考えようによっては、ドライバーの腕試しができるモードなのだ。

今回走った雪道のようなシチュエーションは、三菱が長年モータースポーツシーンで培ってきたS-AWCの本領発揮という場面だが、運転技術がともなえば、思わず顔がにやけてしまうレベルで楽しめるのだ。

こんなAWDは他では経験がない。当然先代よりも、走りのレベルは向上しているが、これは前後モーターのパワーアップと、電池容量&出力の向上も大きいが、クルマとしての基本性能が磨かれ続けていることの証明だと言ってもいいだろう。

もちろん、できればエコ&快適に走りたいという高い要求にも応えるモードも用意されている。ちなみに満充電での航続距離は約80km、モーターだけで走れる最高速度も135km/hとなる。そのモーター走行をどこで使うか、チャージモードが設けられていることにでバッテリーマネージメントできる楽しみもあるのだ。

人生という大冒険を走り抜けるツール、とまで言ったら大げさかもしれないが、大自然を楽しみながら一緒に走ることができる。そんな相棒であることは間違いない。(文:竹岡 圭/写真:永元秀和)

ミツビシ アウトランダーPHEV P主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm
●ホイールベース:2705mm
●車両重量:2110kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●総排気量:2359cc
●最高出力:98kW(133ps)/5000rpm
●最大トルク:195Nm/4300rpm
●モーター最高出力:前85kW(116ps)/後100kW(136ps)
●モーター最大トルク:前255Nm/後195Nm
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー ・56L
●WLTCモード燃費:16.2km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):532万0700円

[ アルバム : ミツビシ アウトランダーPHEV P はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

13件
  • 現行のデリカは初代アウトランダーベースとかなり古い、今回アウトランダーベースで、デリカのフルモデルチェンジをお願いいたします。
  • 先代乗りだが、普通の雪上路なら先代でもかなり安定している。この前15万㎞乗ったので足まわりのストラットやブッシュ類を交換したが、ガソランダーが代車だった。
    初めて乗ったけど、別物だね。軽快だけど、反応はヤッパ、モーター駆動が勝る。
    納車待ちが当地では8ヶ月と言われてマイナーまで辛抱することにしたけど、こういう記事見ると欲しくなるなあ。販売店で、待てないなあと言ったら、エクリプスクロスPHEVが有りますよだって。これだから三菱販売店は。。600万の車買うって言ってるのに。400万の車勧めるかあ。。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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